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○6月1日(日) 旧暦5月4日 ユッカヌヒー 大嶺の地バーリー 記事*要確認 おきなわ物語 イベントスケジュール2014上半期、下半期 |
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○沖縄の交通機関 割引切符(詳しくは、こちら) ゆいレール 一日乗車券600円、2日乗車券1000円、三日乗車券1400円 那覇バス 一日乗り放題パスポート(那覇市内区間)660円、バスモノパス(那覇市内区間とモノレール全線一日乗り放題)1000円 那覇バス・琉球バス交通 土日祝1日限定フリー乗車券(111番高速バスを除く)2000円 やんばる急行バス 那覇から美ら海水族館、運天港へ 琉球バス交通・沖縄バス・東陽バス・那覇バス ゴールデンウイークフリー乗車券1000円、バスの日(9月20日頃)フリー乗車券1000円 読谷村コミュニティーバス 1日乗車券400円 石垣島・東運輸 全路線バス1日フリーパス1000円 西表島・西表島交通 1Day Free Pass1000円、3Day Free Pass1500円 宮古島・宮古協栄バス 宮古島・八千代バス 与論島・南陸運 2日間乗り放題チケット500円 安栄観光フェリー 八重山観光フェリー 石垣島ドリーム観光 スカイマーク ピーチ |
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○福島第一原発事故に関するリンク集 http://www.scn-net.ne.jp/~onodak/news/index.html ○DAYSから視る日々 http://daysjapanblog.seesaa.net/ ○独立系メディア今日のコラム 青山貞一・池田こみち http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htmしばらく ○小出裕章(京大助教)非公式まとめ http://hiroakikoide.wordpress.com/ ○twitter#genpatsu http://twitter.com/#!/search?q=%23genpatsu ○twitter#fukushima http://twitter.com/#!/search?q=%23fukushima ○やんばる東村 高江の現状 http://takae.ti-da.net/ ○辺野古浜通信 http://henoko.ti-da.net/ ○沖縄はもうだまされない http://www.ryukyu.ne.jp/~maxi/ |
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11時に福州園の前で、先日久米島へ一緒に撮影に行った新垣辰夫さんと待ち合わせしているので、10時過ぎに宿を出る。自転車なら10分程だが、今にも雨が降りそうだ天気なので傘を持って歩いて行く。 待ち合わせ時間より少し早く着いたので、福州園の庭園をひと回り。 |
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11時に入口に戻ると、道路の向かいに停まっていた車の中から新垣さんが手を振った。車に同乗し、近くの東京第一ホテル那覇シティリゾートへ。 沖縄を離れて内地へ行く前に、何か美味しい物を食べましょうと言う新垣さんの提案で、今日はご馳走になる。ランチのビュッフェは11時半からで、それまでロビーで新垣さんが次の写真展用に作成しているプリントや、2010年に制作した私家版の写真集などを見せていただく。 |
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11時半になってビュッフェのレストランがオープンして、店内へ。大皿に中華やイタリアンの総菜を乗せ、小皿にお寿司と刺身、みそ汁、シークワーサーのジュース。昨日食べた麻婆豆腐の刺激が旅疲れの身体に強過ぎたのか、昨晩から少しお腹が痛かったが、食べ始めると体調も治って来た。 最初の皿を片付けて、次にステーキとサラダ。これも片付けるとプチケーキの盛り合わせと、エスプレッソ。最後にフルーツとエスプレッソのお替わりで締めた。 |
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すっかり満腹になったので、ロビーに移ってプリントを見せて貰いながら写真の話しをする。これから撮影したい場所やテーマについて聞いたり話したりしていると、あっという間に時間は過ぎて、気がつけば15時を過ぎていた。まだまだ話し足りないが、きっと切りがないんだろう。続きは今度会った時に。それは富山かも知れないし、沖縄かも知れないし、全然違う場所でばったりと会うのかも知れない。名残惜しいけれど、それを楽しみに。 新垣さんの車に乗せてもらって、宿のある美栄橋の近くまで。天気も良くなって来たので、宿には戻らずカメラをぶら下げて散歩する。廃校になった久茂地小学校を通り過ぎて、沖縄第一ホテルの前へ。 |
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一番最初に沖縄に来たのは、健康雑誌の沖縄料理特集の撮影だった。山本彩香さんのお店で琉球料理の撮影をし、公設市場で沖縄野菜や島豆腐を撮り、沖縄第一ホテルの朝食を撮影した。撮影した当時は現在の場所に移転する前だったが、那覇の何所だったか覚えていない。沖縄第一ホテルの朝食は有名で、何十という小皿と小鉢、グラスが並ぶ。それでいて全部食べてもカロリーは低い健康料理ということで撮影した。 | ||
沢山のお皿を一枚の写真に収めなくてはいけないので、汗をかきながら器のレイアウトをした記憶がある。 沖縄第一ホテルの前を通り過ぎて、国際通りへ。お土産店の店頭にあったディスカウントのTシャツを1枚購入。国際通り、牧志公設市場、桜坂、竜宮通りをスナップ写真を撮りながら散策。国際通りから沖映通りに入り、前島のスーパーで買い物をして宿に戻る。 |
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シャワーを浴び、久しぶりに奄美大島のさばくり人さんに電話。沖縄から内地に戻る際、奄美大島に寄ったら遊んでくれるか尋ねたら、来い来いと言う返事なので嬉しくなる。 *本日の出費。Tシャツ500円、スーパーで(パン114円、魚肉ソーセージ4本139円、プリン3連92円、バナナ109円、消費税36円)。 |
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このところ移動移動で妙に忙しかったので、少しのんびりとする。 お昼ご飯を食べに高良食堂へ行くが、店の前の駐車場は車でいっぱい。きっと店内も混んでいるだろうと思い、予定を変更して昨年ヘッケル&越中のお二人と食べに入った事のある台北飯店へ。 |
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ランチの麻婆豆腐セット550円を注文。ライス、スープの他に小鉢や小皿も付いてお得な感じだった。麻婆豆腐は味噌と生姜の味が効いていて食べた事のない味付けだが、美味しかった。 ランチを食べている間に、ポツポツと降り始めていた雨がザーザーの本降りに。食べ終わった後も、テレビを観ながら30分ほど雨宿りをさせてもらった。 |
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雨がやんだので近くの若狭図書館へ。「写真集 波照間島ー祭祀の空間ー」(榕樹書林)を見て過ごす。 先日波照間島の集落を歩いていて、御嶽を2つ見た。中には入らず外から撮影させてもらったが、波照間島の御嶽には鳥居がなかったのが、印象的だった。御嶽に鳥居が設けられたのは廃藩置県により日本に組み入れられてからだと思うが、他の八重山諸島の島々の御嶽が鳥居を設ている中で、波照間島の御嶽は昔の御嶽の形を残しているということだろうか。 若狭図書館から国際通りへ。今日は日曜日で歩行者天国になっていた。むつみ橋交差点で、バンジョー弾きながら歌う女の子がいた。南の島のバンジョー娘。 |
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↓→歩行者天国の国際通り。 |
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市場の中を少しウロウロしてから宿に戻り、日記用のメモを書く。 *本日の出費。麻婆豆腐セット550円、明日の宿泊費1000円、カレーパン123円、フレンチトースト139円。 |
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朝9時過ぎにゲストハウスを出て、バスターミナルへ。空港までの乗車券540円を購入して、9時30分のバスに乗車。40分ほどで空港に着き、スカイマークのカウンターへ。昨日電話で予約した11時50分発那覇行きの便のチケットを購入。一日前に予約を入れたので、通常5100円が4400円。安い。 | ||
いつも通り搭乗手続きをさっさと済ませて、出発ロビーでのんびりと過ごす。11時40分頃から搭乗が始まったが、那覇空港の滑走路が混雑しているため、離陸は12時20分頃になった。 | ||
那覇へ向かう途中、上空から多良間島、伊良部島がよく見えた。けっきょく多良間島へは、行けずじまいになってしまった。 | ||
13時10分頃、那覇空港に到着。預けた手荷物を受け取り、モノレールで県庁前駅へ。駅の駐輪場にとめて置いた自転車に乗って、昨日じゃらんで予約したゲストハウスへ。チェックイン時間を15時にしておいたが、1時間早い14時にチェックインさせてもらった。宿帳に名前を書き、2日分の宿泊費2000円を支払う。まだベッドメーキングが出来ていなかったので、荷物を置いて外に出る。 | ||
昼ご飯に何を食べようか悩んだ末に、泊いゆまちの中に入っているまぐろ丼のお店で、500円のまぐろ丼を注文。ちょっと遅めの昼食を食べ終わり、国際通りへ。沖縄に来て2年経ったが、一度も入った事のない三越へ。沖縄三越は5月19日に閉店の発表をし、9月21日に57年続いた歴史にピリオドを打つ。住んでいた部屋のベランダから三越の円形のタワーがよく見えたが、タワーの中には入れないようだ。 | ||
三越を出て、国際通りを挟んで斜め前にあるドン・キホーテへ。那覇OPA(オーパ)の跡地に、昨年の11月28日にオープンした店舗だ。とりあえず1階から順にフロアーを見て回る。なんだか物が溢れている。 波照間の共同売店で、冷蔵庫に入っていた3個1パックの納豆を買おうかどうしようか迷っている内に、ひょいとオジさんが2パックしかない納豆を2つとも買って行った時のショック。そんな経験をした後で那覇の街を歩くと、とても同じ沖縄とは思えず、那覇の物の多さに改めて驚く。 |
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↓→国際通りにある沖縄三越とドン・キホーテ。 |
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だんだんと空模様が怪しくなって来たので、平和通りの糸洲雨合羽店へ。折り畳みも良いなと思い1本広げてみたが、どうも仕舞い方が上手く出来ない。お店のオバさんによると最新の方式らしい。折り畳み傘は断念して、消費税込み250円の普通の傘を買う。 平和通りを出ると、さっそく雨。桜坂劇場の1階の本と雑貨のコーナーで雨宿り。 雨がやんだ頃を見計らって、栄町市場に向かう。今日は栄町市場の屋台祭り。毎年6月から11月までの最終土曜日に開催されており、今年最初の屋台祭りだ。会場に着き、缶ビールときゅうりの一本漬けを買って、始まりを待つ。 屋台祭りが始まったのは17時40分過ぎだったろうか。昨年の11月に感謝祭を見た時、来年の屋台祭りが始まる頃は沖縄を離れていて見れないのだろうか・・・と寂しい気持になったが、八重山から帰ってそのまま栄町市場の屋台祭りに参加できて嬉しかった。 |
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↑かぎやで風(左)と、栄町市場シンガーズ。 |
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○プログラムから 屋台祭りの途中、栄町市場の子供たちがお化け屋敷のチラシを配っていたので、行ってみた。市場の中の民家の2階を子供たちが、お化け屋敷に改装したらしい。階段を上がって普通の住宅の2階へ。小さな女の子が玄関に立って受付をしている。暗い部屋は段ボールで仕切った通路が出来ていて、その中を歩く。歩いていると段ボールの下の方から手が伸びて来る。怖くはないが、時々叩かれて痛い(笑い)。撮った写真を後で見るとけっこう怖いメークをしているのだが、部屋が暗過ぎてわからなかった。お化け屋敷の滞在時間は5分程だったろうか。 |
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↓→お化け屋敷の入り口と、受付の女の子。 |
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屋台祭りの演目と演目の間に市場の中の路地を歩いていると、見覚えのある顔の男性とすれ違った。違ったらどうしようと思いながら、下川さん?と声を掛けた。ハイ、下川ですが、と返事が返って来た。木原です、と挨拶して沖縄に2年住んでいた事を手短に話す。 もう25年ほど前だろうか、下川さんはイラストレーターや編集者と3人で青山に部屋を借りて編集プロダクションをやっていた。バブルの頃で、下川さんと一緒に企業のPR誌の仕事をしたし、ボクが東京横浜バーガイドという本を作った時に、下川さんにエッセイを書いてもらった。 その後下川さんは格安航空券ガイドと言う雑誌を作り、その雑誌の撮影で香港、インドネシア、韓国へ撮影に行った事もある。多分20年以上は会っていなかったと思うが、栄町市場の路地ですれ違うとは人生面白い。 |
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演目が全て終わったのが21時15分頃だろうか。パイプ椅子の片付けを少し手伝い、自転車で宿へ。湿気と熱気でTシャツはベチョベチョで早くシャワーを浴びたいが、前島のスーパーに寄って買い物。泡盛と沖縄いなり、ビールを買う。ミネラルウオーターは冷えたペトボトルがなかったので、こちらはコンビニで購入。 宿に着いて急いでシャワーを浴び、着替えて、沖縄いなりとビールで晩ご飯。普通のいなりより油揚げの色が薄い位で味の違いはわからなかった。 *本日の出費。バスターミナルー石垣空港540円、石垣ー那覇4400円、那覇空港ー県庁前260円、宿泊費2日分2000円、まぐろ丼500円、傘250円、ビール200円、キュウリの一本漬け100円、鶏の唐揚げ100円、スーパー(泡盛残波600ml555円、沖縄いなり210円、サザンスター110円)。 |
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7時40分に安栄観光の波照間代理店に電話して、今日の運航状況を聞く。第1便は出航で、2、3、4便は未定だと言う。8時30分発の第1便だと午前中の観光もできないので、高速船はやめて14時に波照間を出る貨物フェリーに乗船する事にする。 6月18日に買ってからずっと持ち歩いていたカップラーメンと白飯、昨日買ったつき揚げで朝食にする。食べ終わり、荷物をまとめて9時にチェックアウト。フェリーが出航する14時までブラブラと撮影したいので、荷物を宿に預かってもらう。 |
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小さなリュックと水筒、カメラを持って港へ。港の護岸壁に上り、テトラポットの先の海を眺めると、ミルキーブルーの海に珊瑚の群落が広がっていた。宿のオジさんの話しでは、干潮は12時頃だそうで、水面ギリギリに見える珊瑚はきっと奇麗に違いない。ターミナルの待ち合い所に行き、一昨日泊まったゲストハウスに電話。今晩の宿泊を予約する。それからスカイマークの石垣空港所予約係に電話して、明日の那覇行きを予約。 | ||
とりあえず今晩の寝るところと、明日の飛行機が確保できたので、また護岸壁に上がって海と珊瑚を撮影。 12時半過ぎに宿へ預かってもらった荷物を引き取りに行き、待合所へ。待合所にある安栄観光のカウンターでフェリーの乗船券1540円を購入、13時半頃に乗船が始まった。このところ連日移動ばかりで疲れているので、船の1階の寝転がれる部屋にする。 |
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←↑石垣島行きの貨物フェリーに乗船。フェリーは揺れると聞いていたが、追い風だったからか、それほどでもなかった。 ↓石垣港に到着。 |
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フェリーは2時間20分ほどで、石垣港の端の方に接岸。本当なら真っすぐゲストハウスに行って荷物を下ろしたいが、16時半から18時半まではオーナーもヘルパーのハルちゃんも不在なのでチェックインできない。本を読んで過ごそうと思い石垣市立図書館へ向かうが、今日は月に一度の資料整理日で休館となっていた。 しょうがないのでユウグレナモールの休憩所にでも行こうかと歩いていると、こんにちは、と声をかけられて振り向くと祖納で宿泊していた民宿の若い主人だった。しばらく道端で話してから別れ、離島ターミナルに行き、待合所でテレビを観て過ごす。18時20分頃に待合所を出て、バスターミナルで空港行きの時刻表を貰いゲストハウスへ。 |
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ヘルパーのハルちゃんに、今日のベッドを案内してもらう。荷物を置いて、溜まった洗濯物を洗う。洗濯機を回している間に、あさひ食堂へ。今日は、ナーベラー(ヘチマ)チャンプルー定食650円。食べ終わり、コンビニでサザンスターを1本買って帰る。洗濯物を乾燥機に入れ、シャワーを浴びる。明日那覇で泊まる宿を、じゃらんで検索して予約。泊まった事はないが、何回も前は通ったことのあるゲストハウスだ。 | ||
ベッドの上にパソコンを広げて、日記用のメモを書く。面倒くさいな〜とも思うが、移動が続くと昨日、一昨日の事すら曖昧になるのでメモしないわけにもいかない。 *本日の出費。波照間島ー石垣1540円、スポーツドリンク160円、久米島の銘水101円、宿泊費1000円、ナーベラーチャンプルー定食650円、サザンスター141円、洗濯機100円、乾燥機100円。 |
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朝7時前に宿を出て離島ターミナルへ。7時20分頃、安栄観光のカウンターに今日の波照間便の運航予定が出た。第1便は運航、2.3.4便は未定。第1便で波照間に行ったは良いが、帰りの便が欠航になって帰って来れない可能性もあるが、とりあえず行く事にする。帰りがどうなるかわからないので、割引のある往復ではなく、片道乗船券3090円を購入。 | ||
8時過ぎに桟橋に並び、15分頃から乗船。昨日は全便欠航だったので、この便に乗船する人が多いようだ。荷物と乗客を満載にして、高速船は8時30分頃に石垣港を出た。 乗船券を購入したカウンターで、今日は揺れますよ、と言われたが、本当に凄い揺れ方だった。通常は波照間島までは70分だが、今日は海が時化ていて途中からスピードが落ちて2時間強かかった。 |
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船の揺れ方は高速艇ではなく、小さな釣り船に乗っている感じだ。料理雑誌の撮影で、ずいぶん昔に大分県へ関サバ・関アジの撮影に行き、早朝の漁船に乗り込んで一本釣りの様子を撮影した事があるが、あの撮影の時に次ぐくらいの揺れだった。 途中、船員さんが2、3、4便は欠航になりそうなので日帰りの方はフェリーに乗船して下さいという案内があった。石垣港を9時に出航したフェリーは11時頃に波照間島に到着し、14時に波照間から石垣へ戻る。それだと何のために波照間島まで来たのかわからないので、なんとか一泊はしたい。 下船して港に出ると、宿の人が宿名を書いたプラカードを持って送迎に来ている。昨日電話した宿のプラカードを持った女性に、昨日電話した者ですが、宿泊のキャンセルはないですか?と尋ねると、たぶん今日はキャンセルが出ると思いますと言われ、ホットする。昨日はどの宿に電話しても満室だったが、今日は第1便しか運航しなくなったのでキャンセルがいくらか出るようだ。 民宿はレンタサイクルもやっているので、その送迎車で1分もかからない民宿兼レンタルショップへ。荷物を隅に置かせてもらって、とりあえず変速ギア付きの自転車を3時間借りる。 いただいた手作りの地図を見ながら、島の一周道路を走る。日本最南端の碑、星空観測タワー、閉鎖された波照間空港を見て回る。少し島の中心部に入って灯台に行き、そのまま集落を走り抜けて民宿に戻った。 |
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民宿に経営者のオジさんがいらしたのでキャンセルが出たか確認し、部屋を案内してもらった。コテージ風に敷地の中にいくつか小屋が建っており、4畳半ほどの大きさの建物があてがわれた。自転車は1時間250円を3時間で借りたが、遅くまで使いそうなので1日1500円に変更してもらった。 とりあえず荷物を部屋に置き、海パンとTシャツに着替えてニシハマ(北浜)ビーチへ。空は少し曇っているが、海の中は透き通っていた。浜に近い方の珊瑚はだいぶ死んでいるが、少し沖に行くと奇麗な珊瑚の群落と熱帯魚が見れた。 |
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←↑坂道を下ってニシハマへ。沖縄でニシは、北の事。西はイリと言う。太陽の上がる東がアガリと呼ばれるので、太陽が入る西はイリなのだろう。ちなみに奄美でも北をニシと言うが、西をイリとは言わなかったと思う。 | ||
14時過ぎにビーチに着いて、泳いだり写真を撮ったりして16時頃まで過ごす。ビーチのシャワーを使い、民宿に戻って着替えをする。キッチンに行くと置いてあるお米を自由に使って良いらしく、3合炊いた。集落の売店でお刺身を予約すると、1パック300円で漁師さんがその日に採って来た魚の刺身が買えると聞いたので行ってみる。 17時前に売店へ行き、刺身を予約。たいていマグロかカツオ、イラブチャーらしいがセイイカの場合もあるらしい。後で取りに来ますと言って自転車を店の前に止め、売店で買った白くまのアイスクリームを食べてから集落を散策。 集落の外で目につくのは、サトウキビと電柱とヤギだった。集落の中で目を引いたのは、珊瑚石とフクギの塀、赤瓦の屋根とヒンプンだった。 |
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↓波照間酒造所。→泡波のミニボトル。 |
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18時半頃に売店に刺身を取りに行くと、今日は刺身が入らなかったと言う。海が時化ていたので、漁に出なかったのかもしれない。しょうがないのでボンカレーや、つき揚げ(かまぼこ)、波照間の泡盛・泡波のミニボトルなどを買って帰る。 *本日の出費。いなり弁当180円、ミネラルウオーター100円、石垣ー波照間3090円、宿泊費2000円、レンタサイクル1500円、アクエリアス160円、白くまアイス140円、売店で(氷70円、つけ揚げ210円、サザンスター140円、泡波ミニボトル330円、ボンカレー150円、ビニール袋3円)。 |
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朝、キッチンで宿の女性主人に会ったので、もう一泊できるか尋ねると予約でいっぱいだと言う。6人部屋のドミトリーに虫が湧いて駆除中なので、宿泊できる人数に影響が出ているそうだ。 諦めて、7時半頃に宿を出て離島ターミナルへ向かう。8時前に安栄観光のカウンターに行くと、今日の波照間便は3便まで欠航が決まり、4便が未定となっていた。 しばらく待合所の椅子に座り休んだ後、波照間行きの貨物を運ぶフェリーを出航している安栄観光貨物事務所を尋ねる。フェリーは明日、明後日、明々後日と3日連続で朝9時に石垣港を出航する。定員は50人で早いもの順で乗船できる。今日の4便が欠航となったら、フェリーに乗船するために明日は事務所が開く8時に並んでみようかと思う。 貨物事務所から郵便局へ行き、ATMで旅行資金に2万円を補填する。郵便局から離島ターミナルへ戻り、売店で助六寿司のお弁当を買って食べる。 4便が出航か欠航か決まるのは船の出る1時間前、2時30頃なので、待合所の椅子に座ってひたすら待つ。もし4便が出た場合、今日の宿を確保しなくてはならないので、先日予約したが船が出なくてキャンセルした宿に電話をする。明日からは満室だが、今日なら宿泊可能という返事。 八重山観光のフリーペーパーなどを見ながら過ごして、14時20分頃に安栄観光のカウンターに行くと4便も欠航が決まった。待合所には4便に乗船するつもりだった人達が何人か居て、皆どうしたものかと思案に暮れていた。 もういっそこのまま石垣空港に行って那覇に戻りたくなったが、とりあえず先ほど予約した波照間島の宿に4便も欠航になったことを電話で連絡してキャンセルにしてもらった。 ヘルパーのハルちゃんが、6月いっぱいはもう満室になったと言っていたゲストハウスにダメもとで電話してみると、ドミトリーなら空きがあるとの返事。期待していなかったので、救われた感じでありがたかった。 |
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ターミナルから宿まで歩き、宿帳に名前を書き、宿泊費の1000円を支払う。今日寝るベッドに案内してもらい、荷物を置く。パソコンを広げて、波照間島の宿を検索。片っ端から電話するが、どこも明日は満室のようだ。船の欠航が続いて、島に閉じ込められている人もいるかもしれない。今日電話するより、明日電話する方がキャンセルや、明日のフェリーで帰る人がいて部屋がとれるかもしれない。 | ||
汗でベタつくのでシャワーを浴びにいく。男性用のシャワー室は排水溝が詰まって使えないので、今日は女性用のシャワールームを使って良いそうだ。熱いお湯で汗を流し、着替えて少しすっきりした。 ご飯を食べにいく前に、ちょっとお散歩。石垣の飲屋街・美崎町の辺りをぶらぶらする。バスターミナルの近くにあった金物屋が、いつの間にか閉店していた。 |
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美崎町からユウグレナモールを通り、昨日も食べに来たあさひ食堂で、ゴーヤチャンプルー定食を注文。 テーブルに置いてあった八重山毎日を見ると、昨日の事故が写真付きで載っていた。横転した車は観光客が運転するレンタカーだそうだ。幸い車に乗っていた双方の人達は軽い怪我で済んだようだ。 あさひ食堂を出て向かいのコンビニで、ビールやお菓子を買って帰る。 |
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*本日の出費。助六寿司310円、宿泊費1000円、ゴーヤチャンプルー定食650円、サザンスター141円、芋かりんとう100円、いちごみるく108円、ポテトチップスうす塩128円。 | ||
今日は9時45分の船で、小浜島から石垣島へ戻る。宿のオジさんが9時に送迎の車を出してくれた。車中で話していると、オジさんの家系も、おばさんの家系も神社(御嶽)をあずかる家だそうで、おばさんが神司だと知って少し驚いた。 | ||
↑民宿のベランダと、そこからの風景。 |
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小浜島のターミナルで乗船券を購入し、船に乗る。35分ほどで石垣島の離島ターミナルに着いた。安栄観光のカウンターに行くと、今日の波照間便は第1便は出航したが2、3、4便は欠航だった。 今日の宿は、初めて泊まるゲストハウス。お昼の12時にチェックインすることになっていたので、ターミナルの待合所で休憩し、売店の奥にあるインフォメーションで宿の場所を教えてもらった。 20分あれば着くと思うが、余裕をみて11時25分にターミナルを出発。インフォメーションで地図に印を付けてもらった宿の場所は八重山高校の直ぐ近くだったが、その辺りで人に聞いても知らないという。しょうがないので宿に電話すると、どうも地図に印を付けてもらった場所とは違うようで、産業道路にある大手スーパーの角にある信号を右に曲がるという指示。言われた通りに歩くが宿の看板も無く、近くにいたオジさんに尋ねたところ、この辺りにはないので一本先の道路じゃないかと言われ、そちらに歩く。 オジさんに言われた場所にも宿はなく、近くのバイク屋さんに尋ねると、先ほど道を尋ねたオジさんの家の少し先が宿だった。 電話で目印を聞くと自動販売機があるという答えで、看板がないので近隣の人でも宿とは知らないようだ。 |
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結局辿り着いたのは12時10分頃で、暑い中、荷物を背負って45分も歩いた。宿帳に名前を書き、宿泊費の1000円を支払う。宿の女性主人が、泊まることになっていた2段ベッドが3つ置いてあるドミトリー部屋に虫が居て、昨日宿泊したお客さんが虫に刺されて昨日は眠れなかったようで、今日は朝からドミトリー部屋を殺虫しているので、今日は個室に3名で泊まってくれと言う。 | ||
個室に荷物を置き、しばらくゆんたく部屋のテレビを観て休んでから、汗でびしょ濡れになったTシャツを着替えてお昼ご飯を食べに行く。 | ||
宿を出ると、直ぐ近くの交差点に消防車とパトカーが止まっており、軽自動車が一台横転していた。交通事故のようだが、怪我の方はわからなかった。 | ||
事故現場を離れて、自転車で先日食べに行ったあさひ食堂へ。今日は思い切って1300円のうなぎ定食を注文。 | ||
出て来た定食は、鰻の蒲焼き、もずく酢、刺身、サバの唐揚げ、肉団子、和え物、煮物、八重山ソバ、ご飯だった。時間をかけてなんとか完食。お腹が苦しくて、食べ終わった後も新聞を読みながら休んでいたら、突然の激しい雨。お店の人の勧めもあり、しばらく店内で様子見。小雨になったので、お会計をして向かいのコンビニへ買い物に行く。 ←あさひ食堂の店内。 |
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コンビニでミネラルウオーターとビール、お菓子、それに傘を購入。糸洲雨合羽店で買った傘を、船浮の海岸で壊してしまったのだった。 *本日の出費。小浜島ー石垣島1220円、宿泊費1000円、うなぎ定食1300円、久米島の銘水101円、トルティアチップス100円、サザンスター141円、傘463円。 |
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沖縄は慰霊の日。朝、公民館から集落内に設置されたスピーカーを通して、正午に黙祷を捧げるよう呼びかけがあった。 今日は、大原港から小浜島に渡る。小浜行きの船は12時30分に出航。部屋のチェックアウトは10時だが、ヘルパーの女の子がゆっくりで構わないというので11時頃まで部屋でのんびりと過ごした。 |
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宿を出てスーパーへ行き、438円のみそかつ丼を購入。大原で食べた3食は、スーパーの弁当ばかりになった。 ターミナルで乗船券を買い、待合所のテレビで慰霊の日の中継を観ながら、みそかつ丼を食べる。沖縄で名古屋の味を食べるのも、なんだか妙だ。 |
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12時20分頃に乗船。客室には入らず、デッキのベンチに座る。船は定時に出航。沖に出ると、やはり波が高いのか大きく揺れた。デッキ部分は一応屋根はあるが日差しが強烈で、途中からクーラーの利いた客室に涼みに行く。 | ||
←船のデッキから撮影した小浜島。もうすぐ到着。それにしてもフォトジェニックな雲。 ↓小浜島の桟橋。 |
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船は35分ほどで小浜島に到着。桟橋に降りて、予約しておいた宿の送迎を探すが見当たらない。予約の電話に出たおばさんは、おじちゃんが迎えに行くと言っていたが・・・待合室の付近に地元の方と思われる男性がいたので、民宿の名を言って送迎を待っているんですが、と声を掛けてみると待合室の正面玄関にその民宿の送迎がいると教えてくれる。あわてて正面に行くと、男性は今走って行った車がその民宿の車だと言い、運転しているオジさんに電話をしてくれた。民宿の車は港の前をくるっと回って戻って来てくれた。 荷物を後部座席に置き、助手席に座る。車中、オジさんと少し話していたら、昔は船会社に勤めていたようで50年ほど前に名瀬によく行っていたという。今でも名瀬港の立ち神岩が印象に残っていて忘れられないそうだ。奄美大島には立ち神岩のある集落が多いと話すと、名瀬だけだと思っていたようで、驚かれてしまった。 |
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←宿に向かう途中、景色の良いところでオジさんが車を止めて下さった。 小浜島の集落は港から少し離れている。自転車を借りて島を回りたいと話すと、レンタサイクルは港にしかないそうで、宿に荷物を置いたら、もう一度港に送って下さるという。 宿の玄関には電話で応対して下さったおばさんが立っていた。とりあえず部屋を案内してもらい、必要な荷物だけ持ってオジさんの車に再び乗車。 |
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港の前のレンタルショップで自転車を借りる。変速ギアなし1時間300円、変速ギアあり350円、電動アシスト550円。変速ギアありの自転車を3時間借りる事にした。お店の方がオリジナルの地図にボールペンで、どの道を走れば良いか矢印を入れながら説明してくれた。 コースとしては島の外周と集落の中を走るコースで、3時間で回れると言われたが写真を撮りながらだと難しいかも知れない。 |
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13時40分にレンタルショップを出発し、地図を見ながら自転車を走らせる。最初の観光スポットの大岳展望台までは緩い上り坂を自転車で走り、その後は歩いて展望台までの階段を上る。暑さで汗がダラダラと落ちる。苦労して上った展望台からの眺めはさすがに奇麗だった。 その後は、廃業したBEACH RESORTから嘉弥真島を眺め、マングローブ林に行き、細崎をまわり、リゾート施設はいむるぶしの前を通り、レンタルショップに戻って来た。 集落まで自転車でまわると3時間を越えそうだったのと、集落の中は宿に帰ってからゆっくり散歩する方が楽しいのでサイクリングコースから省いた。 レンタルショップまでは宿のオジさんが送ってくれたが、宿まではレンタルショップのオジさんが送ってくれた。宿の玄関で宿帳に名前を記入していると、宿のおばさんがいらしたので、宿泊料3000円を支払う。 すっかり汗をかいたのでTシャツを着替えて、集落内を散歩。ちゅらさんの家、こはくら荘があったが、テレビのちゅらさんは観た事がないので今ひとつピントはこない。 |
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↑(写真左)こはくら荘。(写真右)赤瓦の屋根にシーサーが2つ並んで設置された家を発見。 |
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散策してお腹が空いたので、軽食と喫茶のシーサイドへ。 | ||
500円の、みそ汁を注文。大きな丼に、野菜と豚肉、ポーク、卵が入っている。これにご飯と漬け物。お弁当とカップ麺が続いていたので、これはご馳走だ。値段も良心的で、ありがたい。 宿に帰る前に、商店に寄って氷とビールとベビースターラーメンを購入。氷はカップに2杯で100円で、ビニール袋に詰めてくれた。宿に帰り、水筒に詰められるだけ氷を入れ、残りは冷蔵庫へ。 |
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とりあえずシャワーを浴び、明日石垣に戻ってからの宿の手配。夜、急に激しい雨。明日の港までの送迎を相談しようと下りて行くと、玄関にずぶ濡れになったオジさんがバイクに股がっていた。明日9時45分の船に乗りたいと言うと、迎えに来てくれると言う。 *本日の出費。みそかつ丼432円、大原ー小浜島1620円、レンタサイクル3時間1050円、スポーツドリンク160円、宿泊費3000円、みそ汁500円、氷100円、サザンスター160円、ベビースターラーメン40円。 |
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朝早めに起きて、荷造り。バス停の前のスーパーで、ボンタンアメを一箱買ってバスを待つ。 |
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しばらく待ってやてきた、祖納を7時53分に出る路線バスで大原港に向かう。 一昨日、大原11時10分発の波照間行きの船を予約し、民宿も予約しておいた。ただ、昨日の波照間行きは第一便以外は欠航で、今日は昨日以上に風が強いようなので、欠航を覚悟していた。 |
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9時15分頃に大原港に着いて、ターミナルの切符売り場に行くと、やはり波照間便は全便欠航となっていた。とりあえず10時になってから、予約していた波照間の宿に船が欠航した旨を伝えてキャンセルにしてもらった。 | ||
昨日の内から欠航になった時のために、大原の民宿をいくつかピックアップしておいたので、さっそく電話。最初に電話をかけた民宿で宿泊が決まった。 さっそく港から3分ほどの宿に歩いて行く。通された部屋は2階屋上に設置されたプレハブ小屋のような作りの建物で、20帖ほどあるだろうか。クーラーは無いが、巨大な扇風機が置いてある。この部屋を一人で使って1泊2000円。 |
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荷物を置いて、小さなテーブルにパソコンを広げ、それから床にゴロンとなって暫く休む。 12時半頃に部屋を出て、スーパーに入りお弁当があったので一つ買ってお店の前のベンチに座って食べる。食べ終わり、集落を散歩。大原神社というのがあったので、鳥居をくぐると、拝殿入口の上部に招き猫が並んでいる。最初は誰かがイタズラで置いたのかと思ったが、その先に進むと中殿と書かれた門があり、その上にはゴールドの招き猫が座っている。その奥が本殿のようで、灯籠と石獅子(?)が2体置かれていた。 |
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大原は、昭和になって新城島の人達が移住してきて作られた集落のようで、沖縄で見る御嶽とも大和の神社とも違う独特な発想の大原神社ができたようだ。拝殿の横に設けられた柱の上には、港でよく見かける丸い浮きに色を塗ったものが飾られている。 もう一台カメラを取りに宿へ戻ってから、ターミナルの向かいにあるお土産屋さんへ。この建物の中に仲間川マングローブクルーズのチケット販売所がある。クルーズは一日3回ほど行われるようだが、干潮の時は上流へは行けず、上流にある日本一の板根を持つサキシマスオウの木を見る事が出来ない。午前中、大原の港に着いた時に確実に上流のサキシマスオウの木が見れるクルーズを確認したところ、15時30分発のクルーズだと言われていた。 |
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15時過ぎにチケットを購入。路線バスの一日フリーパスを持っていると一割引きになり、1380円だった。 15時25分頃に乗船し、30分に大原港を出航。港を出て仲間川に入り、上流へ向かって速度を上げて行く。一昨日の浦内川のクルーズの様に所々で船をとめて船長さんが自らマングローブや、そこに生息する動植物の解説をする。 ←仲間川 |
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30分ほどで上流の桟橋に到着。目指すサキシマスオウの木は桟橋から歩いて直ぐだった。樹齢400年と言われ、現存する木の中では日本一の板根だと言われるこの木を、奄美にいた頃から見たいと思っていた。 | ||
↑↓→日本一の板根を持つサキシマスオウの木。 |
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帰りの船に乗るまでの間は10分。その間に板根を色んな角度から撮影。西表島に来たかった一番の理由がこの板根なので、願いが叶った。 来た道を辿る様に下流へ戻り、大原港の船着き場へ。ターミナルで少し休憩してから、お昼のお弁当を買ったスーパーへ。カップ麺やお菓子、ビール、ロックアイスなどを買って帰る。 宿に着いて、買って来たロックアイスを水筒に詰め、水道水を少し足す。冷たくなった水が美味しい。 |
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部屋に戻り、ネットで小浜島の宿を検索し、電話。明日も波照間行きは難しそうなので、大原から小浜島に向かう事にする。最初に電話をかけた素泊まり3000円の宿が取れた。 | ||
←仲間川マングローブクルーズで見せてもらった、仲間川の巨大シジミ。 →部屋の前にあるテラスで晩ご飯。 |
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シャワーを浴びて、買って来たカップ麺のカレーうどんと豆の混ぜご飯で晩ご飯。夜、部屋の横のテラスでビールを飲みながら空を見上げると、満天の星空だった。しばらく眺めていると雲が風に流されて来た。部屋に戻り、日記用のメモを書く。 *本日の出費。ボンタンアメ140円、路線バス一日フリーパス1030円、お弁当400円、仲間川マングローブクルーズ1380円、スーパーの買いのも(カップのカレーうどん130円、雑ぜご飯250円、ロックアイス162円、ポテトチップス86円、オリオンのサザンスター119円、消費税60円)。 |
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9時過ぎに郵便局へ行き、ATMで旅行資金の補充に2万円を引き出す。 今日は上原でデンサー祭り、祖納集落では午後から来月の豊年祭の綱作り用の稲刈が行われる。どちらも興味深くて見に行きたいが、後ろ髪を引かれつつ、船浮集落の浜で泳ぐ事にする。 |
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部屋で海パンに着替え、Tシャツを着てバス停へ。祖納のバス停を10時に出る路線バスで、隣りの白浜へ。5分ほどで着いて、船浮行きの高速船が出航する10時55分まで集落を少し散策。 | ||
時間になって乗船。切符を何所で買えば良いのだろう?と思っていたら、乗船時に入口で船長自らが切符を販売。白浜ー船浮の往復切符960円を購入。船内の客室には入らず、デッキ部分にあるベンチに座って外を眺めながら船浮へ。10分ほどで港に着いた。 | ||
船を降りて、案内板に従って集落から山の脇道を越えてイダの浜へ。山道には昔の集落の共同井戸と思しきものがあった。港から浜までは500mと、少し歩かなくてはならないが、波消しブロックもコンクリートの護岸もない白砂の浜は噂通りに美しかった。 | ||
浜に着いた時は何組かシュノーケリングをしている人達がいたが、ツアーで参加しているようで12時頃に遊覧船で帰って行った。個人で来ている人も一人二人と帰って行って、短い時間だがこの奇麗な海岸がプライベートビーチになった。 先ほどのツアー客を添乗していた男性が、今日は南風が吹いていて空が青く写真日和だと言っていた。日差しは強いが、風があって涼しい。南風に雲が流されて、空の表情が刻々と変化する。 船浮から白浜への帰りの船は15時30分。この後に17時10分の最終便もあるが、これだと路線バスの最終便が出た後になってしまう。 |
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↑船浮御嶽。↓→お昼寝中の自販機たち。 |
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14時過ぎまで泳いだり写真を撮ったりして、浜の木陰で着替えて港へ。集落の中を少し散歩した後、港の真ん前にあるお店でソバを注文。豚の三枚肉と竹の子が入っていて750円。量はたっぷりだが、朝に昨日の残りのパンを少し食べただけなので汁まで美味しくいただいた。 風が通るテラス席でソバと冷たいサンピン茶でのんびり休んだ後、白浜行きの高速船に乗車。10分ほどで港に到着。 |
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白浜バス停を16時20分に発車する最終便は、すでにバス停の横に待機していた。運転手さんに声を掛けて荷物を少し車内に置かせて貰って、集落を散策。発車の10分前までにバスに乗車し、粗納へ戻る。 | ||
祖納への途中、車窓から大勢の人が稲刈をしている田んぼがあった。たぶん、これが祖納集落の豊年祭に使う綱用の稲刈だろう。 ところで白浜のバス停に”日本最西端のバス停”と書かれていたが、これに関しては少し疑問が残る。日本最西端の島である与那国島の最西端にある集落、久部良にもバス停があるからだ。与那国島ではライトバンを使い1日に7便運行している。運賃は無料で、バス停でなくても手を挙げれば停まってくれる。一般的な路線バスとは趣が違うが、時刻表を書いた停留所ちゃんとある。 |
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↑左は日本最西端と思われる与那国島・久部良集落のバス停、右は黒島の豊年祭の時に現れる最南端の臨時バス停。 |
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*本日の出費。白浜ー船浮往復960円、ソバ750円、お弁当400円、アイスクリーム80円。 | ||
9時前に宿を出て隣りの小さなスーパーでぶどうパンを購入。自転車で昨日も行った浦内川へ。今日はマリュドゥ・カンビレーの滝を見るコースに参加するため、橋から少し入った遊覧船乗り場へ。参加費は1800円だが、バスの3日間フリーパスを提示すると1割引きで1620円になった。 | ||
9時30分に、遊覧船は船着き場を出発。船頭さんが浦内川と、川に生息する植物の説明をところどころでしながら、船は30分ほどで上流の船着き場に到着した。 ここで遊覧船を下りて、マリュドゥの滝とカンビレーの滝を目指す。滝までは一本道で、ガイドは付かない。自分のペースで歩き、12時までに船着き場に戻る。 |
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林道を40分ほど歩いて、マリュドゥの滝が見える展望台に到着。途中、亀が道を横切って行った。咄嗟の事で撮影が出来なくて、残念だった。この展望台で朝買って来たパンを少し食べ、水筒に入れて来た水を飲んで一休み。 展望台からカンビレーの滝へ行く途中、草むらでガサガサと音がするので目を凝らすと、また亀がいた。今度は撮影に成功。国指定天然記念物のセマルハコガメだろうか。亀やトカゲ、巨大な板根を持つ木などを撮影しながら歩いていたら、カンビレーの滝を見下ろす場所まで25分ほどかかった。水量のある時にくれば迫力のありそうな滝だ。 |
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カンビレーの滝に到着した時点で11時10分頃。帰りの船が出る12時までに船着き場に戻らなくてはならないので、未舗装の林道を急ぎ足で歩いた。急いだ甲斐があって10分ほど前に到着。12時の遊覧船で下流の船着き場へ。船着き場で休憩してから、浦内川のバス停へ。12時59分の豊原(大原方面)行きのバスに乗車し、古見のサキシマスオウの群落のある場所で降ろしてくれるように運転手さんにお願いする。 | ||
1時間ほどバスに揺られ、古見集落を少し過ぎたところでバスは停車。下りるとサキシマスオウの群落の案内板が立っている。入口の案内板からちょっと歩くと、サキシマスオウの群落があった。暫く見ているとカメラを持った女性がやって来た。日本語で話しかけられたので日本語で返すと、私はオーストラリア人なので日本語は少ししかわからないと日本語で話す。顔は日本人あるいは東南アジア風で、オーストラリアと言われて戸惑う。 | ||
↓→古見のサキシマスオウ。 |
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路線バスは手を挙げればバス停でなくても止まってくれるが、古見のバス亭まで歩く。帰りのバスは15時57分で、これが最終便。これに乗り遅れるとヒッチハイクで帰るしかない。 古見の集落を歩いていたら、海岸の近くで御嶽を見つけた。なんだか佇まいの美しい御嶽だった。 バス停に戻りバスを待っていたら、通り過ぎる車の中に先ほどのオーストラリアの女性が運転する車があった。こちらに気付いて笑顔を向けてくれた。 |
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15時57分のバスは、3分ほど遅れて古見のバス停に到着。由布水牛車バス停で時間調整のために10分ほど停車したので、バスを降りて水牛の写真を撮りに行く。 宿の自転車を浦内川に置いて来たので、浦内川のバス停で下車。せっかくなので、昨日に続いて炭鉱跡へ。昨日の夜にネットで調べていたら、案内板のある場所以外にも炭鉱の形跡を残すものがあるようだ。 |
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炭鉱跡へ向かって歩いていると、またまたオーストラリアの女性とすれ違った。彼女は炭鉱跡を見た帰りのようで、あと5分ほどと英語で教えてくれた。 |
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炭鉱跡の案内板へ行く途中に横へそれる道が一つあったので、そちらに歩いて行くと嘗て使われていたコンクリートの橋があった。橋の上には何本もの木が大きく育っていた。 *本日の出費。ぶどうパン280円、浦内川クルーズ&マリュドゥ・カンビレーの滝を見るコース1620円、スポーツドリンクのペットボトル140円、おにぎりセット330円、明日の宿泊費2000円。 |
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7時にセットした携帯のアラームで起床。歯を磨き、顔を洗い、荷物をまとめて9時40分頃に宿をチェックアウト。 離島ターミナルに着いて、石垣ー大原の乗船券を購入。今日から2日間泊まる宿は祖納にあるので、大原港よりも上原港の方が近いが、石垣ー上原が2380円、石垣ー大原が1800円と大原行きの方が安い。大原港から祖網までは路線バスが走っており、時間はかかるが3日間フリーチケット1540円を購入するので移動のコストは押さえられる。 売店でおにぎり弁当とパンを1つ買って、フェリー乗り場へ。予定の時間を過ぎても大原行きの船が入港しないので、少し焦る。結局大原から石垣の便が遅れて入港したので、9時40分発の大原行きは10分以上遅れて石垣港を出航した。 祖納へ向かう路線バスは、大原港を10時30分に出る。これに乗れなければ、次は14時まで待たなくてはならない。そう言う気持を知ってか、船はビュンビュンと海上を飛ばしている。ジャンプして揺れて、遅れを取り戻すかのように怖いくらいのスピードで大原港を目指す。 飛ばしたかいがあり、路線バスにはギリギリ間に合った。車内で3日間フリーの乗車券1540円を購入。1時間20分ほどかかって祖納のバス停に着いた。 宿泊する民宿はバス停から100メートルもない。玄関で声をかけると、若い主が出て来た。部屋を案内してもらい、宿帳に記入して2日分の宿泊代4000円を支払う。6月9日に借りていた部屋を引き払ってから、初めての個室だ。 エアコンのスイッチを入れ、離島ターミナルの売店で買ったおにぎり弁当を食べて、1時間ほど部屋で休憩。13時過ぎに宿の自転車を借りて、浦内川へ。宿から川まで、20分ほどで着いた。 |
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川沿いの遊歩道を1キロほど歩いた所に、宇多良炭鉱跡があった。嘗てはここに、300人収容できる芝居小屋まで有した村があったそうだが、現在はガジュマルの気根にがっちりと絡まれたレンガの柱などが少し残るだけだ。30分ほど写真を撮って、来た道をゆっくりと引き返す。ガサガサと草むらで音がするので目を向けると、青いしっぽのトカゲがいた。イシガキトカゲだろうか。それにしても、奄美の山は深い森だったが、西表はジャングルのようだ。少し歩いただけで汗と湿気でTシャツがビショビショになった。 | ||
↑イシガキトカゲ?(写真左)とトントンミー(ミナミトビハゼ)。 |
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炭鉱跡が見れたので、自転車で宿に戻る。祖納集落の手前にある干立集落に寄ってみると、公民館に沢山の稲藁が置いてあった。何だろうと思い、公民館にいらしたオジさんに尋ねたところ、来月の豊年祭で使う綱引きの材料にする藁だった。 | ||
本島あたりでは米作りをする農家がいなくて藁を海外から取り寄せる地域もあるが、西表島の集落は自前の田んぼの稲藁で作れるのだろう。 |
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干立から祖納へ向かう途中、田んぼに人だかりがあったので見に行くと、西表小中学校の行事で稲の収穫をしていた。 | ||
宿の隣りの小さなスーパーで、抹茶味の南国白くまがあったので買ってみる。部屋で着替えて17時過ぎに公民館裏の海岸へ。遠浅のきれいな海岸だが、やたらと海藻の多い海だった。水温は高く、泳ぐというより浸かりながら過ごした。 祖納にはこの公民館の裏にあり干立の海岸と繋がっている浜と、節祭の舞台となる前泊浜がある。せっかくなので海パンにTシャツを着て前泊浜へ行き、こちらでも泳いでみた。 日が傾いて涼しくなって来たので海から上がり、宿に帰ってシャワーを浴びる。キッチンに宿の主がいらしたので海の中は海藻ばかりだったと話すと、海藻を越えると珊瑚が広がるそうだ。 |
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↑抹茶味の南国白くま。 ←前泊浜に浮かぶマルマ盆山の夕暮れ。マルマ盆山節については、こちら。 |
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夕焼けが見れないかと思い、冷凍庫にしまっておいた抹茶味の南国白くまを持って前泊浜へ。雲が流れて来て、部分焼けの夕焼けしか見られなかった。 宿の斜め向かいにあるラーメン屋で、ラーメン定食を注文。ラーメン、餃子5ヶ、小ライス、漬け物で850円。 宿にはテレビがないので、静かな夜だ。 |
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*本日の出費。おにぎり弁当250円、パン120円、石垣ー大原1800円、路線バス3日間乗車券1540円、宿代2日分4000円、抹茶南国白くま110円、ラーメン定食850円。 | ||
朝起きて、溜まっている洗濯をする。その後、明日から行く西表島での宿の手配。昨年祖納の節祭を見に行った時に泊まった宿を2泊予約する。 11時過ぎに宿を出て、近くにある八重山博物館へ。ここに伊原間集落のマユンガナシの時に使用されていたお面が展示してあると言う情報をネットで見たが、館内を一通り見回してもなかったので受付で尋ねたところ、嘗ては展示していた時期もあるそうだが、現在は一般公開はしていないという返事。残念。それでも波照間島のミルクの面や、嘗ての葬儀に使われた龕や旗などの道具一式など興味深い展示が見れた。 |
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博物館を出て、あさひ食堂へ。とんかつ、煮物、和え物、小さなソバ、ご飯がセットのあさひ定食700円を注文。予定ではうなぎ、刺身、焼き物、煮物がセットのうなぎ定食を注文しようと思っていたが、ネット情報では1000円だったが、1300円になっていて断念した。 一旦宿に戻り、乾燥機に入れずに外に干したバスタオルとズボンを取り込む。さすが南の島、朝干せば昼には乾いている。 |
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洗ったばかりのハーフパンツに着替えて、離島ターミナルへ。石垣ー西表島のフェリーの時刻表と、西表島の路線バスの時刻表を貰う。 離島ターミナルから竹富町役場に行き、観光課で西表島のサキシマスオウについて聞いてみる。古見のサキシマスオウの群落は御嶽の中にあり立ち入り禁止だが、少し離れた所から見ることはできるようだ。古見で路線バスを降りて歩いて行けるらしい。仲間川の日本一大きい板根のサキシマスオウの木は、クルーズ船で近くまで行くしかないとのこと。また嘗ての炭坑跡は、浦内川で路線バスを降りて歩いて行ける距離にあるそうだ。 竹富町役場から市立図書館へ。クーラーの効いた館内で、沖縄に関連した写真集を眺めて過ごす。 |
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図書館に2〜3時間は居ただろうか。17時半過ぎに出て、離島ターミナルに寄り、昨日も買い物をした地元のスーパーで白飯や、明日西表島に持って行くカップ麺などを購入して宿に帰った。 *本日の出費。洗濯機100円、乾燥機100円、博物館入館料200円、あさひ定食700円、ごはん100円、カップラーメン113円、カップ焼きそば128円、柿ピー100円、サザンスター120円。 |
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今日から石垣島。朝7時にセットしておいた携帯のアラームで起床。荷物をまとめて9時40分頃に宿をチェックアウト。 自転車で県庁前駅に行き、下の駐輪場に自転車を止めてモノレールで那覇空港へ。モノレールの一日乗車券は、買った日ではなく最初に入場した時間から24時間なので、昨日買った乗車券がまだ使える。 空港に着いてコンビニでサンドイッチを1つ買って、スカイマーックのカウンターへ。手続きを済ませて、ゆっくりと搭乗ロビーで出発を待つ。ロビーで待っている間にサンドイッチと、昨日ステーキハウスで貰ったサーターアンダギーで朝食兼昼食。 |
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飛行機は那覇を12時25分発だったが、乗り継ぎ便待ちと滑走路の混雑で、実際に飛び立ったのは13時を過ぎていた。今日は朝から快晴で、飛行機の窓から慶良間諸島、宮古島、伊良部島、多良間島がよく見えた。 | ||
出発が遅れた分、石垣空港に到着する時間も遅くなり、13時25分の予定が14時10分くらいになった。 預けておいた荷物を受け取り、バスで市内へ。博物館前で下りて2泊予約しておいたゲストハウスに向かう。昨年の7月と8月に宿泊しているが、その時からの改装工事が進んで玄関の場所が変わっているので驚いた。 |
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2日分の宿泊費2000円を支払い、ドミトリーに案内してもらう。しばらく自分のスペースで休んでから、色々と買い物。晩ご飯は近くにありながら休日だったりで一度も入っていないあさひ食堂で食べようと思っていたが、地元のスーパーで白飯と春雨サラダ、鮮魚店でマグロとカジキの刺身を買って来て済ませた。醤油は宿に常備されているだろうと思っていたらなかったので、お酒を買いに行ったついでに醤油も購入。これは宿に置いて行くことにする。 | ||
昨年から宿のヘルパーをしているハルちゃんが、農園のバイトから帰って来たので聞いてみると、昨年長期で宿泊していた人達はそれぞれ次の場所に移動したようだ。 *本日の出費。サンドイッチ216円、石垣空港ー博物館前540円、2日分の宿泊費2000円、ごはん100円、春雨サラダ260円、刺身500円、ミネラルウオーター101円、サザンスター141円、請福30度613円、醤油198円。 |
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ゆんたく部屋に宿のご主人がいらしたので、一昨日からの宿泊費3日分3000円を支払う。雨は降っていないが、もの凄い湿気で、空気が重くベッタリとしている。 お昼ご飯を食べに辻のステーキハウス、Mr.マイクへ。 |
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1200円のステーキランチを注文。沖縄に来て一番高い昼食だと思うが、スープ、サラダバー、ドリンクはお替わり自由。お土産にサーターアンダギーまでいただいて、かなりお得なランチだと思う。 | ||
ステーキハウスを出て 自転車で県庁の裏の方にあるジミー泉崎店へ行き、ジャーマンケーキの生地にチョコレートを練り込んだジャーマンBOXを購入。ケーキを持って安里にある不動産管理会社へ行き、部屋の清掃代の清算金を受け取る。入居時に清掃代として25500円を支払っており、退去した後のハウスクリーニングにかかった費用の差額が戻って来る。国土交通省のガイドラインではハウスクリーニングは基本的には大家さんの負担であり、契約書に特約として書かれていても無効に出来る可能性は高いようだが、争えば時間がかかりお互いにいい気分はしないので担当者になるべく返してくれるようにお願いしておいた。エアコンのクリーニングを含めて16000円で、差額の9500円が戻って来るのは担当者が少し頑張ってくれたのだろうと思い労いのケーキを渡した。 一旦宿に戻ってから、今度は自転車で美栄橋駅へ。モノレールの一日乗車券を購入して那覇空港駅へ行き、スカイマークのカウンターで明日の石垣へのチケットを購入。通常の那覇ー石垣片道5100円が、一日前に買えば4400円になる。 |
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チケットの引換券を受け取りモノレール乗り場へ。せっかく一日乗車券を買ったので、終点の首里駅まで乗車。運転席の後の席が空いていたので、前方の写真を撮りながらの短い旅。空港から首里駅へ行く途中に雨が降り出して、首里駅を下りてからも降り続けていたので駅の周辺を少し歩いて、またモノレールに乗車。運転席の直ぐ後の席に座り、今度は反対側の終点である那覇空港駅まで。せっかくなので空港のお土産売り場を見て歩く。 お土産売り場を出てモノレールの乗り場に行くと空が少し明るくなっていたので、懲りずにモノレールで首里城駅へ。首里城跡まで歩く元気はないので、首里城公園の端にある上の毛へ。昨年の初日の出は、この上の毛から見たのだった。少し丘になった所から泊港の方を見ると、雨雲に覆われている。子猫が一匹いて、近づいても逃げないので頭と喉を撫でさせてもらい、写真を撮る。ずいぶんと人懐っこい子猫だ。 |
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首里駅に戻り、今度は県庁前駅で下車。パレットくもじの食料品売り場で値下げした弁当があれば買おうと思って行ったが、あまり値下げしたものはなかった。県庁前駅から自転車を置いてきた美栄橋に戻る。また雨が降り始めていたので、傘をさし、自転車をひっぱりながら前島のスーパーへ。お昼にステーキを食べてお腹ペコペコではないので、お弁当でなくてソーメンチャンプルーと甘辛ゴボウ揚げを購入。お店を出ると雨は止んで、空はオレンジ色に燃えていた。路地からではなくもう少し広い空へ出て写真と撮ろうと58号線に出ると、もうオレンジの空は小さく薄くなっていた。マジックアワーは美しく、そして儚い。 宿に帰り、シャワーを浴びてから、買って来た総菜とサザンスターで晩ご飯。 *本日の出費。3日分の宿泊費3000円、ステーキランチ1200円、ジャーマンBOX1080円、モノレール1日乗車券700円、那覇ー石垣航空チケット4400円、ソーメンチャンプルーと甘辛ゴボウ揚げ249円。 |
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明後日から行く石垣島のゲストハウスを電話で予約。 | ||
ゆんたく部屋のテレビで日本対コートジボワール戦の後半を観る。1対2で日本が逆転負け。一緒に観ていたオジさんは、マグロ漁船の船員さんだった。生まれは石垣島で、現在は糸満に家があるそうだが、泊港に近いここで寝泊まりしているようだ。 午後1時頃に宿を出て、久米島に行く前にとまりんの近くにとめておいた自転車を拾って泊漁港へ。昨日から泊いゆまちで「父の日お魚フェア 本まぐろ祭り」が開催されている。 |
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先ずは市場の中で1枚100円のまぐろステーキを買って食べる。市場の前のテントに設けられた特設ステージで、サンサナーのライヴを見た後、市場の中のマグロ丼のお店で500円のネギトロ丼。特設ステージに戻りマグロの解体ショーを見た後、海中の様子を見学できるオルカ号で近くの海を遊覧。最後は特設ステージでサザンオールスターズのコピーバンド、サザンバンド沖縄のライヴを堪能した。 | ||
ライヴの終わったのが19時半過ぎで、それから前島のスーパーで鯵と野菜の黒酢あんかけとパン、オリオンのサザンスター2本を購入。宿に戻りシャワーを浴びて、買って来た総菜で晩ご飯。 市場の中でネギトロ丼を食べている間に通り雨があったようだが、それ以外の時間はまずまずの晴天だった。 *本日の出費。マグロステーキ100円、ネギトロ丼500円、オルカ号乗船券300円、スーパーで(サザンスター2本、鯵と野菜の黒酢あんかけ、パン685円)。 |
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昨日の晩に蚊取り線香を焚いたが、朝方蚊が耳元でブンブン飛び回る音で目覚める。一昨日ほどではないが、けっこう刺されていた。 晴れていれば早めに港に行って写真を撮ろうと思っていたが、朝から雨が降っているのでテレビを観ながらゆっくりと荷物の整理。ベッドまわりやキッチン、部屋の片付けをする。 一瞬晴れ間も見えたので浜の方へ歩いて行くが、またすぐに雨が降って来た。 |
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↑ゲストハウスの近くにいた猫。 那覇行きのフェリーは14時に久米島を出航する。町役場のホームページでバスの時刻表を調べて、営業所を12時25分発の空港線でフェリーターミナルのある兼城に行くことにする。12時10分くらいに営業所に行くと事務所には誰もいないのでちょっと不安になるが、バスの出発する5分ほど前に運転手さんが車で到着。バスのエンジンを掛けて素早く出発となった。 |
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空港線はイーフビーチの大きなホテルをまわった後、奥武島の施設に寄ってから久米島の中心部へ。兼城のバス停で降ろしてもらい、100メートルほど先のターミナルで一昨日電話で変更したチケットの手続きをした。 朝ご飯も昼ご飯も食べていないので、ターミナルの中にある蛍で500円のお弁当を購入。エビフライ3本、ナス味噌ほか色々なおかずが詰め込まれている。 |
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13時15分から乗船出来るというので船に乗り込むが、相変わらず客室は冷房が効いていて寒いくらいだ。外のデッキで、買ったばかりのお弁当を食べる。 | ||
船は定時に久米島を出航。来た時ほどには波が高くないのか、あまり揺れなかった。 | ||
渡名喜島に寄り、慶良間諸島の横を通って那覇の泊港に入港したのは17時45分頃。下船して、歩いて昨日電話で予約した前島にある宿へ。 前島は、飲み屋と安宿が軒を並べる不思議な地区だ。一週間ほど前まで住んでいた上之屋から自転車で5分ほどの場所で、昼間はよく自転車で通ったが夜に出歩くことはなかったので、前島に泊まるのは少しドキドキもする。 |
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場所はすぐにわかったので受付のあると思われる2階へ。こんにちは、と声をかけて暫く待っているとガタイの良いオジさんが出て来た。さっそくドミトリー部屋を案内され、宿帳に記入をする。 ゆんたく部屋でテレビを観ながら身体を休めてから、晩ご飯の買い物。ハイウエイ食堂も近いので、昆布イリチーでも食べようかと思ったが、結局ホットモットののり弁とコンビニでミネラルウオーターを買って帰る。 前島の薄暗い路地から、呼び込みの男がすっと顔をだす。別の路地では電柱の陰に女性が立っている。そう言えば昨年、昼間に自転車で通った時に新しくオープンしましたと言ってお姉さんから名刺を渡されたストリップ劇場は、いつの間にか閉鎖したようだ。 宿に戻り、ゆんたく部屋でのり弁をつまみに泡盛を呑む。直ぐ近所にある民宿ケラマは、若い日本人の旅行者や外国人のバックパッカーで賑わっているが、こちらの宿は長期滞在が多い。中にはマグロ漁船に乗っている男性で8年ほど住んでいる人もいるようだ。 寝る前に宿のご主人が、奄美の知り合いが送って来たと言うスモモを2つ手渡してくれた。明日の朝食べようと思い、冷蔵庫に入れておいた。 *本日の出費。弁当500円、ミネラルウオーター110円、のり弁320円。 |
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昨日の疲れがあったので、8時過ぎまで寝ていた。新垣さんが香取線香を焚いておいてくれたので、今日は蚊に刺されることはなかった。船の時間は14時だが、早めに港に行って写真を撮りたいという新垣さんを見送ってから洗濯。家では全自動の洗濯機にして長いので、久しぶりの二層式は使い方に戸惑う。 | ||
昨日の天気予報では今日まで晴れの予想だったが、朝から曇りで昼頃から雨が降り出した。コンビニで買って来たポークサンドおにぎりセット298円と一昨日の残りの素麺で昼ご飯にして、宿のテーブルにパソコンを広げて日記のメモを書く。昼のテレビでは、今日から始まったブラジルでのワールドカップのニュースが流れていた。 | ||
宿のオーナーがいらしたので、延泊した今日の宿泊費1500円を支払う。 雨は降ったり止んだりだが、16時頃に雨の止み間をみて近所を散歩。宿の前はビーチ通りだそうだが、梅雨の今は行き交う人もなく閑散としている。イーフビーチ沿いに立ち並ぶ民宿や飲食店を眺めてから、コンビニで晩ご飯用に満腹玉子とじ重410円と芋かりんとう100円、カフェオレ152円を買って帰る。晩ご飯にも素麺を茹でて食べる。 |
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↑イーフビーチ。→泡盛・久米島。 |
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日記のメモを書く手を休めて、明日の宿の予約。今泊まっている宿にチラシが置いてあった、前島のゲストハウスに電話。とまりんから歩いて2分で、ドミトリーは1泊1000円だ。 | ||
日記のメモを大体書き終えて、昨日新垣さんが会場で貰った祝稲穂祭 真謝角力大会と書かれたラベルが貼られた久米島と言う泡盛をちびりちびりと呑む。16人が泊まれる部屋で、今日は一人。凄く贅沢で少し寂しい。 *本日の出費。お弁当298円、宿泊費1500円、お弁当410円、お菓子100円、カフェオレ152円。 |
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蚊が耳元でブンブン飛び回る音で目が覚める。アチコチ刺されていて痒くてたまらないが、布団に横になって耐える。6時に設定していた携帯のアラームで起床すると、新垣さんはもう目覚めていて、やはり蚊に相当やられたようだった。 仲地にある君南風殿内での御願は9時からだが、仲地行きのバスは近くのバス営業所を7時30分発の左回りしかない。これだと1時間前の8時に仲地に到着する。この次のバスは8時50分発で9時14分着になってしまう。 |
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乗り遅れないように少し早めにバス停に着いて、7時30分のバスで仲地に向かう。仲地に着いて、昨日バスの窓から見たローカーヤーに行くと、集落の女性がローカーヤーに古座を敷きにいらした。ご挨拶をすると、君南風殿内でもそろそろ準備が始まると言う。 殿内に伺うと、着物の女性(チンベーの方だった)と祭祀のお手伝いをされている男性がいらしたので撮影の許可をいただく。 |
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少しずつ集落の神人が殿に集合し、やがてチンベーの方ともう一人が白の神衣に着替えて御願は始まった。それは、これから稲穂祭を始めます、という報告のような儀式に見えた。儀式の間、小さなテープレコーダーからおもろが流れていた。嘗ては神人がおもろを歌う中、儀式は行われたようだが、今ではおもろを歌える方はほどんどいらっしゃらないようだ。 | ||
殿内での御願は10分にも満たない時間で終了し、チンベーを先頭に100メートルほど離れたローカーヤーに移動。ここでも同じように儀式が行われた。ローカーヤーでの御願は少し長くて20分ほどだった。2つの方角への遥拝があり、首里と中国を向いているという。 | ||
↑仲地のローカーヤーでの御願。 仲地のローカーヤーの次は、隣りの山里集落にあるローカーヤーへ。以前は歩いての移動だったが、今日は車で向かうと言う。歩いても10分くらいと聞いたので、場所が分かるという町のPRビデオを撮影に来たカメラマンと一緒に歩いて向かう。ところがどうも道を間違えたようで、ビデオカメラマンが自分の車を取りに戻り、その車に乗って急いで後を追いかけた。 |
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山里のローカーヤーに着いた時には既に御願は始まっていた。御願が終わると、チンベーの方ともう一人の神衣の方は着替えをされた。こうして10時頃に、今日の儀式は滞りなく終了した。集落の女性からシークワーサーのジュースをいただいた。甘酸っぱくて、とても美味しかった。 思っていた以上に祭祀が早く終わったので、この後どう過ごすか思案。真謝集落の奉納角力は午後2時からだ。新垣さんが10年ほど前に久米島に来た時にちらっと見てもう一度見に行きたいというヤジヤーガマへ行ってみたいと思うが、仲間の殿内から歩くと1時間ほどだろうか?困っていたら、ビデオカメラマンが車で乗せて行ってくれることになった。ありがたく同乗させていただいて、ピューンと着いたが、帰りは歩いて帰ることを考えると結構な距離だった。 |
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↑ヤジヤーガマ ヤジヤーガマは全長800メートルほどの鍾乳洞だが、昔は風葬墓として使われていたようだ。鍾乳洞の入口横のガマには、今でも割れた骨壺と人骨が残されている。鍾乳洞の中には入れるようだが、照明はない。往復で30分ほどと案内板に書いてあったので挑戦しようと中に入ったが、バックに入れてあったLEDの懐中電灯では暗過ぎて道がわからず断念した。 |
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上江洲家の手前にあった西銘ノロ殿内を少し見学してから国指定重要文化財の上江洲家へ。管理人の方はいらっしゃらなかったが、入場料300円を置いて縁側に腰を下ろすと眠くなったので、縁側でそのまま横になったら短い時間だが本当に寝てしまった。起きたら少し離れた所で新垣さんもスヤスヤと寝ていた。 ←西銘ノロ殿内。 |
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上江洲家の敷地の中を一通り見てまわり、真謝へ行くためのバス停探し。また山里のバス停に戻るよりも、海岸に向かった方がもっと近いバス停がありそうなので歩き出す。暫く歩くと家からおばさんが出て来たのでバス停を尋ねると、近くの中学校の前にバス停があると教えて下さった。 志川中校のバス停にある時刻表を見ると、次のバスは13時50分。後10分ほどでバスが来る。やって来たバスに乗車して、真謝の集落へ。25分ほどで到着した。 奉納角力が行われる天后宮の横の道には真謝角力大会と書かれた横断幕が掲げられ、バス通りには黄色い旗が沢山立てられていた。天后宮の敷地に設けられた土俵では、すでに小学生の角力が始まっていた。仲地の御願で一緒になったビデオカメラマンも撮影中だった。後で知ったのだが、これは小学校の行事として行われ、奉納角力は16時頃からスタートするようだ。 |
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角力観戦の途中、真謝集落を散策すると旧仲里間切蔵元跡石牆があった。その近くに商店を見つけたのでピザパン185円を購入。 角力の会場で声をかけられたので、誰かと思えば昨日のお昼ご飯を食べた蛍に居た女性だった。息子さんが二人おり今日の角力大会に出るそうで、長男は昨年の優勝者だった。 |
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2時過ぎに着いて17時3分のバスで宿に戻る予定だったが、なんだか面白いので19時8分の最終バスまで見て行くことにした。撮影はほどほどに商店でオリオンのサザンスター140円とベビースターラーメン30円を買って、飲みながら観戦。 奉納角力が始まったのは16時半頃で、小学生の部、中学生の部があり、高校生は出場者がいなかったので、一般の部となった。小学生の部は男子と女子一緒に戦い、女子が勝つ場面も多々あった。 一般の部が始まったのは19時過ぎで、バスは諦めて親切なビデオカメラマンに車で送ってもらうことになった。空にはまんまるのお月さまが浮かんでいる。一般の部の準決勝の前には、今年から設けられたアンマー大会があり、大人の女性8人による角力が行われた。 一般の部の決勝戦が行われたのは21時45分頃で、蛍の女性の次男が優勝した。昨年は長男、今年は次男と凄い一家だ。 |
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表彰式が終わったのは22時過ぎで、ビデオカメラマンに宿へ送ってもらう。話しをしていると彼の宿泊している民宿も直ぐ近くのようだった。晩ご飯がまだだったので宿の近くのコンビニに寄るが、お弁当もおにぎりも既に売り切れてなかった。ビールとカップ麺とポテトチップを買って帰る。 お湯を沸かしてカップ麺を作る。ポテトチップをつまみながらビールを飲んでいると、もの凄く眠くなりベットに潜りこんだ。 新垣さんは予定通り明日の船で那覇に戻るが、もう一泊したくなったので角力大会の会場から宿のオーナーに延泊の電話を入れ、久米商船にも電話で帰りの船の変更をお願いしておいた。 *本日の出費。営業所ー仲地250円、上江洲家入場料300円、志川中校ー真謝230円、ピザパン185円、商店でサザンスター140円とベビースターラーメン30円、コンビニでサザンスター141円、カップ麺200円、ポテトチップ100円。 |
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朝6時に携帯のアラームで起床。夜中に激しい雨が降っていたが、朝には小雨になっていた。荷物を4階のドミトリー部屋から1階のフリースペースへ移動。テレビのニュースを観ながら、昨日買ったジュースの残りを飲む。 7時過ぎに、小雨の降る中、自転車でとまりんに向かう。とまりんの近くに自転車を止め、切符売り場に行くと今回の久米島での撮影をご一緒する新垣さんが既に到着されていた。 7時半になって窓口が開き、那覇と久米島の往復切符6450円を購入。とまりんの中に入っているコンビニでお茶の紙パックを買って、自分の水筒に詰める。とまりんを出て、ニューくめしまに乗船。荷物を船内の客室に置き、カメラを持ってデッキで出航を待つ。 ニューくめしまは定時に那覇の泊港を出航。波が高いのか風が強いのか、船はけっこう揺れる。 |
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慶良間諸島を過ぎるまでは雨雲が空を覆っていたが、渡名喜島に近づくと青空が広がってきた。久米島に到着する少し前には、船の横をイルカの群れがジャンプしていった。 |
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↓→いよいよ久米島に上陸。 |
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12時半頃に船は久米島に到着。船の待合所にあった食堂「蛍」に入る。沖縄ソバや定食、喫茶メニューもあるが、カウンターの上に置かれたお弁当がなんだか豪華なので、500円のカキフライ弁当を買って食べた。ちなみに新垣さんは海老フライが3本入ったお弁当だった。それにしても蛍のドアの横には冷蔵庫がいくつも並べられていて営業していないように見えるが、食材の保管にこれだけ必要なのだとか。 | ||
食堂を出て、久米島博物館に向かう。今回久米島に来たのは明日開催される五月ウマチー(稲穂祭)を見るためだが、その祭祀の詳細を博物館へ聞きに行った。思っていたよりも港から離れていて、ようやく緩やかな坂の上に博物館が見えた時に横を走る車から声がかかった。声を掛けて下さったのは、今日から2泊するゲストハウスのオーナーだった。 港から宿までは無料で送迎してもらえるようだが、宿に行く前に博物館へ寄りたかったので、新垣さんがオーナーと話しをして博物館での用事が済んだら電話をして迎えに来てもらうことになっていた。博物館へ向かって歩いているので、ご主人はこの二人だと思ったのだろう。 博物館での用事はこれからなので、荷物だけ車に積んで宿に持って行ってもらう事になった。 博物館の受付で用件を話し、学芸員の方に明日の御願の場所と時間を教えていただく。御願はいくつかの字で行われるようだが、チンベー(君南風)の方が執り行うのは、君南風殿内のある仲地集落。朝9時に殿内での御願が始まり、その後近くにある蔵下(米蔵のあった場所?)と呼ばれる場所に設けられたローカーヤー(日覆屋?)で儀式を行い、次に仲地の隣りの山里のローカーヤーでも同じように儀式が行われて終了となる。ローカーヤーは草で屋根を葺いた簡易な小屋のことで、明日の儀式自体は9時から始まり11時頃には終わるようだ。また、真謝集落では御願の後に奉納角力が開催されるとのこと。 |
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嘉手苅のローカーヤーが博物館の敷地の近くあるので見せてもらったら、屋根の草が枯れていた。1年前に作ったものだと思われる。ローカーヤーは毎年作り替えるようなので、これから新しく屋根を葺くに違いない。 色々とお話しを伺った後、200円の入場料を払い博物館の展示品を見学。それからロビーにあった久米島の祭祀や伝統行事を紹介するビデオを観賞。 |
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15時頃まで博物館で過ごしてから、宿のオーナーに電話をして迎えに来てもらう。案内された宿はイーフビーチの傍だった。1泊2000円のドミトリーだが、2泊するので連泊割引で1泊1500になり一人3000円になった。 男性用と女性用の棟があり、男性だけでも16人が泊まれるドミトリーだが、今日の宿泊者はボクと新垣さんの二人だけだった。しばらく部屋で休んでから、近所にあるスーパーとコンビニの品揃えを偵察。スーパーはゆっくり歩いて30秒、コンビニは1分だ。お店の偵察の後は、町営バスの一周線で久米島を一周することにした。宿の近くのバス停はイーフ民宿村(イーフビーチ)で、このバス停には一周線が停まらないので、少し歩いてバスの営業所へ。せっかくだから営業所でバスの時刻表をもらおうと思ったが、時刻表は役場にあると言う。ぜひ営業所やバスの車内にも置いて欲しい。 営業所を16時25分発の右回りで、島巡りのスタート。最初は新垣さんと二人の貸し切り状態だったが、下校時間と重なったのか、途中から中学生や高校生の乗り降りがあってにぎやかだった。 |
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明日祭祀が行われる仲地を通ると君南風殿内が車窓から見え、その直ぐ先にローカーヤーと思しき小屋も発見した。 ↓バスの車窓から。 |
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宿に戻り、スーパーへ買い物。野菜や素麺、缶詰、冷凍餃子、お菓子などを購入。買って来た材料で新垣さんがソーメンチャンプルーと焼き餃子を作って下さる。 | ||
↓新垣さん作のソーメンチャンプルー。→餃子を焼く新垣さん。 |
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缶ビールを開けて乾杯し、料理をつまみにゆんたくタイム。新垣さんとこうして酒を呑みながら、ゆっくり話しをするのは初めてだった。 *本日の出費。お茶の紙パック100円?那覇ー久米島往復6450円、お弁当500円、2日分の宿泊費3000円、バス運賃470円、スーパーでの買い物1369円を新垣さんと折半。 |
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あまりよく眠れなかったが9時前に起床。歯を磨き、髭を剃り、顔を洗って、シャワーを浴びる。 明日から久米島に行くので、とまりんでフェリーの予約が必要か聞きに行ったら席に余裕があるので当日でも大丈夫との返事。とまりんから若狭、辻を自転車で走って那覇港へ。一度は食べなきゃと思っていた、那覇港の中にある波布食堂へ。カツ丼も食べたかったが、野菜を沢山採ろうと思い肉そばを注文。12時少し前にお店に入ったが、お昼時とあって店内は大にぎわい。注文した肉そばがテーブルに届くまで30分ほどかかったが、その間にてんこ盛りのチャーハン、てんこ盛りのカツカレーなどが運ばれて行くのを眺めて楽しんだ。 |
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↓波布食堂。→豪快な肉そばの盛りつけ。 |
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↑完成した肉そば750円。 |
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目の前に置かれた肉そばは、マンガのような盛りつけで、厨房のおばさんはフライパンの肉野菜炒めをコテと手で押さえつけながら乗せていた。とりあえず下の麺と汁に辿り着くまで、ひたすら肉野菜を食べる。波止場食堂のようにプラ容器は置いていないが、厨房のおばさんに声をかけると容器とビニール袋、輪ゴムのお持ち帰りセットを渡してくれた。けっこう頑張ったが、肉野菜を少しお持ち帰りにした。これは夜のお酒のつまみだな。 一度宿に戻り、昨日雨で濡れた服やバスタオルを屋上に干す。自転車でまた泊港まで走り、帰りに若狭図書館で写真集を手にしながら少しお昼寝。冷房が効いて静かな図書館は、夏の避難場所だ。 若狭図書館からサンダルと飲み物を買いに、イオンへ。イオンの2階にある100円ショップで108円のサンダル、1階の食品売り場でミックスジュースの紙パックを購入。イオンからの帰り、雨が降って来た。屋上に干して来た服が心配で急いでペダルを漕ぐ。幸い波の上の方はまだ雨が降っていなかったようで、洗濯物は濡れずに済んだ。 |
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宿の1階のフリースペースにノートパソコンを持ち込んで、日記のメモを書く。外が明るくなってきたので、キーボードを打つ手を止めて波の上ビーチに行ったが、ビーチに着いたらまた雨が降って来た。島の天気はわからない。 ←波の上ビーチ。 |
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今日が部屋の明け渡し。朝から最後の掃除。掃き掃除をして、床は2度拭き。ゴミはビニール袋に入れて1階の駐車場奥にあるマンション専用のゴミ捨て場へ。24時間毎日燃えるゴミ、燃えないゴミを出せるので、こういう日には助かる。奄美、沖縄で使っていた布団や枕もビニール袋に入れて、ここでお別れ。せんべい布団という言葉あるが、中の綿やウレタンが飛び出して薄っぺらくなり、まさにせんべいのような布団になっていた。 醤油、塩、砂糖、コーヒー、お皿、サランラップ、洗剤など中途半端に残ったものは今日から2泊するゲストハウスに持って行く事にする。そこで使って貰えれば幸いだ。 10時になって沖縄ガスの担当者がガス栓を閉めに来て、料金の精算をする。片付けの終わった部屋で、ゴロンと横になりiTuneで音楽を聴きながらまったりと時間を過ごす。 14時になって不動産管理会社の担当者が来て、今月分の家賃の精算。9日分で11100円。部屋の設備の点検を一通りして、書類にサイン。部屋の鍵を返却して、明け渡しは終わった。 |
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↑荷物を出してガランとした部屋。 ←国道58号線沿い、中央のビルに住んでいた。 ↓部屋の鍵を管理会社に返却し、これからしばらくは安宿暮らし。 |
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大きいバックを背負い、リュックは自転車カゴに。傘とビニール袋を2つ下げて、自転車で波の上ビーチの近くにあるゲストハウスへ。しょっちゅう通っている道を走って10分ほど。ゲストハウスの前は何度も通っているが、中に入るのは初めてだ。 | ||
ネットの申し込みでは16時からにしてあったが、15時にチェックイン。2日分の宿泊費2000円を支払う。場所柄、元々はラブホテルだったビルのようだ。案内された4階の部屋には2段ベットが2つ。長く泊まっている韓国人の男性がベッドに腰掛けてパソコンを見ていた。 →波の上ビーチ近くのゲストハウス。 |
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荷物を置いて、近くの波の上ビーチへ。雨雲が空を暗く覆っている。近くの屋根付きのベンチに座り、沖縄で知り合った元数学の先生で写真愛好家の祖慶さんに電話。19時にパレットくもじの本屋さんで待ち合わせて、呑みに行くことになった。 一旦宿に戻り、2段ベットの上でゴロンとなる。雨はだんだんと強くなっている。梅雨に入ってから一番激しい雨足かも知れない。 肌寒いのでTシャツの上に薄手のシャツと薄手のパーカーを羽織って、パレットくもじへ歩く。傘をさしてもあっという間に上着は濡れて、スニーカーも雨水が滲みて来た。少し早めに本屋に着いて、沖縄コーナーで写真集を見ていたら祖慶さんが現れた。 パレットくもじから直ぐ横にあるモノレールの県庁前駅へ。2つ先の牧志駅で下りて、しばらく国際通りを歩き、路地へ入る。連れて来てもらったのは何度も通って写真も撮影した竜宮通りだった。最初に訪ねたおでんやは閉店になっていたので、傍の居酒屋へ。この場所で60年営業している老舗の居酒屋だ。 |
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突き出しのもずく、豆腐チャンプルーとソーメンチャンプルー、豆腐ようを肴に中生ビール、それから泡盛をいただいた。途中から武道家で沖縄へ御嶽巡りをしに来たという男性も加わり、気がつけば10時半を過ぎていた。 来る時に濡れた上着が身体を冷やす。ほろ酔いで少し眠くもなったので、今日はこの辺でお開き。祖慶さん、送別会ありがとうございました。 |
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↑お店の前で祖慶さん(中央)と記念写真。Photo by お店のご主人。 |
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半分眠りながら国際通りを県庁前まで歩き、そこから波の上の方へ。小腹が空いたので、コンビニで油ミソのおにぎりを一つ買って食べながら歩く。宿に着き、濡れた服とジーンズを脱いでベットに横になったらそのまま寝てしまった。 早朝の4時頃に2段ベットの下の住人が帰って来た。しばらくしてその男性は眠りについたが、激しいイビキでこちらが眠れなくなった。結局朝方まで眠れぬまま横になっていた。 |
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朝から曇りで肌寒い。昨日買った乾麺で、今朝はかけそばを作る。昨晩作ったゆで卵をトッピング。 先日見積もりを取ってもらったリサイクルショップが、冷蔵庫や洗濯機を取りに来るので外を磨いたり中を拭いたり。 コーヒーをいれて、コロッケサンドで昼ご飯を食べていると、男性二人が引き取りに来た。電子レンジも見積もりを取ってもらっていたが、昨日の引っ越し荷物で運べたので無しにしてもらった。引き取ってもらったのは、冷蔵庫2000円、洗濯機3000円、都市ガス用のコンロ500円、扇風機100円、灯油用のポリタンク50円、石油ファンヒーター0円、洗濯の物掛け50円。この他に食器や鍋、封を開けていないニガリのボトルなどをタダでいいので持って行ってもらった。 |
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←↓→リサイクルショップに買い取ってもらった、都市ガス用のコンロや冷蔵庫、洗濯機など。合計で5700円になった。 | ||
見積もりは2つのショップに取ってもらったが、もう一つのショップは動作チェックもしないで冷蔵庫2000円、洗濯機1000円、都市ガス用コンロは−1000円だったので、今日来てもらったショップにお願いした。 大きな荷物が無くなったので、台所まわり、そして床の掃き掃除と拭き掃除をする。これで、明日部屋を明け渡す目処がたった。 夕方、ノートパソコンに使っているワイヤレスキーボードの単4電池が無くなったので、新都心の大型家電量販店に買いに行く。ついでに横にあるスーパーの回収ボックスへ、溜まっていた食品トレーを入れて来る。晩ご飯用に助六寿司とタマネギのかき揚げ、魚肉ソーセージ、お茶のペットボトル。先日買った時雨が残り僅かなので、久米仙30度900mlの紙パックも購入。雨の止み間に部屋を出て来たが、スーパーを出る時はザーザー降りの雨ですっかり濡れて帰って来た。 |
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6月7日(土) |
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昨日の夕方から引っ越しのための荷造り。今日の午前中で、なんとか荷物がまとまった。 | ||
引っ越しはネットで日通の単身パックを予約した。1x1x1.7mほどのサイズに上手く収まるだろうか。 朝食は冷凍してあったご飯とカレーをレンジで温め、冷蔵庫に残っていた大根とニンジンと油揚げ、豆腐で味噌汁を作った。なるべく冷蔵庫の中の食材を使い切ろうと思ったが、調味料は少し捨てる事になりそうだ。 |
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14時頃に日通と契約している沖縄の運送会社の男性が二人、引っ越しの荷物を引き取りに来た。8階の部屋からエレベーターで荷物を運び出し、トラックの中の1x1x1.7mほどのボックスに詰めて行く。パズルのように隙間隙間に埋めて行ってもらって、なんとか無事に全部収納してもらった。上手く積んで貰ったので、自販機の冷たいお茶を買ってお礼に渡す。那覇から富山までの単身パックの運賃は56160円になった。 | ||
心配事が一つ片付いたので、前島のスーパーへ晩ご飯の食材を買いに行く。特売になっていたクリームコロッケ3個、食パン、蕎麦の乾麺。家に帰り、冷蔵庫に残っていた麺つゆを使って、晩ご飯はざるそば。夜食にコロッケサンド。 トイレとバスが一緒になった浴室の掃除をしてから、久しぶりに湯船にお湯をはって入る。ノートブックのiTuneで音楽を鳴らしながら、泡盛をちびりちびりと呑む。テレビはそれほど観ないが、それでもテレビがないと一日がこんなにも長いのかと思う。30歳前後のかなり長い期間(10年ほど?)、テレビのない生活をしていた。当時はパソコンもなかったから、どうして過ごしていたのかとも思うが、きっとその分本を読み、レコードを聴いていたのだと思う。 昨日の晩からカーテンを外している。外して気付いたのは、那覇の夜の明るさだった。 |
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だんだん引っ越しの日が迫って来て、気持ちが焦る。この4年半程の間で、今回が4回目の引っ越し。それほど沢山の荷物はないので一日あれば用意できるとは思うが、引っ越しが完了するまで気持ちは落ち着かないんだろう。 午後、近くのドコモショップで携帯電話とネット接続に使用しているFOMAの住所変更。ドコモショップの近くにある前島のスーパーで、特売していた白身魚の甘酢あんかけ、鯖のピリ辛揚げ各一つ108円を買う。食べようと思いながらまだだった、アチコーコーの豆腐も半丁購入。 アチコーコーは熱々、出来立てほかほかと言った意味のウチナー口。大きなスーパーに行くと通常の豆腐コーナーとは別に、アチコーコーの豆腐コーナーが設けられていて、豆腐屋さんが納品したばかりの手作りのアチコーコー豆腐が並んでいる。何時にどこの豆腐屋さんのアチコーコーが届くかを書いた時間表が用意されているし、アチコーコーの豆腐が届くと店内アナウンスもある。 前島のスーパーから泊の魚市場へ。17時を過ぎて値下げが始まっていた。場内を一周して中トロ、大トロどれでも1パック1000円になっていたお店で、大トロ2200円のパックを1000円で買って来た。 部屋に戻り、さっそくアチコーコーの豆腐を食べてみる。醤油とショウガ、うどんつゆとワサビの2種類で食べてみた。沖縄の島豆腐は少し固めで、厚揚げの中を食べている感じ。普通に美味しいけれど、豆腐はアチコーコーでなくて良いな。天ぷらのアチコーコーは最高だけど。 |
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↑スーパーで買って来たアチコーコーの豆腐。 ←大トロ2200円が、1000円に。歳を取ると、中トロくらいが美味しいかも。 |
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今日も午前中から工事の音が聞こえて来た。下の写真はベランダからの眺め。右側の写真中央の白い家が最近完成したが、その横に掘削機だろうか大きな重機が持ち込まれて、砂利がゴロゴロ廻っているような大きな音が聞こえている。左側の薄緑の屋根の豪邸も、最近工事を行っている。時々業者が庭の手入れを行っているのを見かけたが、人の住んでいる様子はないので解体工事なのかもしれない。那覇の街は、絶えず工事の音がする。沖縄に来て2年程の間に、瓦屋根の一軒家が取り壊されるのをいくつも見た。 下の写真の奥、高いビルが見えるところはおもろまちで、新都心と呼ばれている。今は商業施設が立ち並ぶ地だが、沖縄戦では激戦地となった場所だ。シュガーローフの闘いだ。アメリカ軍だけで2600人あまりが戦死したり、怪我をしたとされている。シュガーローフの戦いについては、こちらやこちらを参考に。戦後はアメリカ軍に土地を接収されて、米軍住宅が建設されたようだ。その辺りの歴史はこちらに書かれている。 2年間、毎日のようにベランダから眺めていたのは、戦世からアメリカ世を経て日本に復帰し、その間絶えずスクラップ&ビルドされて出来た街の風景だった。さて10年後、この街並はどのように変貌しているのだろうか。まだまだ開発は続くのだろうか。 |
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引っ越しの荷物をまとめるため、沖縄からのホームページの更新はそろそろ最後になるかな?次の更新は半月後か、一カ月後か。9日に部屋の明け渡しが済んだ後は、波の上ビーチの近くの安宿に2泊して、その後は久米島へ。もう少しだけ旅を続けようと思います。 旅行中、ホームページの更新はできませんが、mixiで何かつぶやいているかも。ミクリクはお気軽に。木原盛夫で登録しています。 |
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奄美大島の名瀬からフェリーで那覇に来たのは2012年の6月15日。この日の夜はカプセルホテルに泊まった。翌日の午前中、不動産会社の男性とマンションの前で待ち合わせて部屋の鍵を貰った。今の部屋に住み始めたのは6月16日からだが、契約は6月9日からにしてあった。 1月12日に撮影した与那国島・祖納集落のンダンマチリの様子をPhoto Albumにしました。ンダントゥニでの準備、ハイナグでの御願、ンダントゥニでの合掌祈願、ミドゥヤマでの儀式、ソナ家トゥニとドナンバラ家トゥニでの接待はこちら。ドナンバラ家トゥニの祝宴、ンダントゥニでの御願と祝宴、ドナンバラ家でのドゥンタはこちら。 |
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↑最初に祈願を行うハイナグの入口で司を出迎え、神酒で接待をする西公民館の館長。 ↓ンダントゥニの建物の中から、庭にあるビディリ(霊石)を拝む司。 |
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気象庁によると一昨日九州が、昨日は四国、そして今日中国と近畿、東海が梅雨入りしたそうだ。那覇は昨日激しい雨も降ったが、今日は午前中から晴れ。明日からしばらくは晴れマークが並んでいる。 糸満では「ハーレーの鉦が鳴ると梅雨が明ける」と言われているそうだが、今日のお天気お姉さんの解説では、まだ梅雨の中休みで本格的な梅雨明けは今月の下旬だそうだ。 |
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旧暦5月4日の今日は、ユッカヌヒー。沖縄の各地でハーリー競漕が行われる。昨年は奥武島のハーリーを見たので、今年は糸満ハーレーと小禄・大嶺地区の地バーリーを見に行く。 小雨の降る中、自転車でモノレールの旭橋駅へ。駅の駐輪場に自転車を止めて、向かいの旭橋バス停で89番の糸満線を待つ。この路線は一時間に4〜5本運行しているので、程なくやって来たバスに乗車。 |
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糸満ハーレーの開会式は9時15分。バスが糸満ロータリーに到着したのが9時10分頃で、歩いて会場の糸満漁港に着いたら、ちょど開会式が始まるところだった。 |
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開会の挨拶や、昨年の優勝旗の返還が行われた後、西村、中村、新村の3隻による港内パレードがあり、それぞれのハーレー歌も披露された。 字糸満は、西村(シンダカリ=現在の西区、上の平)が集落発祥の地であり、その子孫によって中村(メンダカリ=現在の町端)、新島(ミージマ=現在の新島、新屋敷、新川、前端、南区)の順で集落が形成されてきた。それ故、古くからの伝統を重んじるこの行事では、アガイスーブの村船を三周する儀式やヌン殿内での盃を受ける儀式では、競漕の順位に関係なく、親元を重んじて敬う意味から、西村を先頭にして、中村、新島の順で行われるのである。 字糸満には古くから「西村や むとうぎ(親) 中村や なしぐわ(子) 華ぬ新島や んまが(孫)でびる」と言う歌詞が言い伝えられている。(プログラムより引用)。 |
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↓港内パレード(写真左)とハーレー歌(写真右)。 |
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3村の舟による港内パレードの後、いよいよハーレー競漕が開始。1番初めに西村、中村、新村によるウグァンバーレーが行われた。 | ||
このウグァンバーリーが終わると、競漕の到着順に糸満の氏神である白銀堂へ行き、それぞれの代表が神人から盃を受け、ハーレーシンカ(漕ぎ手達)は円陣を作ってハーレー歌を奉納する。今回は新島、西村、中村の順だった。 | ||
西村、中村、新島の3村による競漕は、この後、青年団・中学生・クンヌカセー(転覆)・アガイスーブがある。これら3村による競漕の合間に会社や学校、商店対抗の職域ハーレーやアヒル取り競争が行われる。 一番最後の競争であるアガイスーブの後に、ヌン殿内(糸満ノロの家)で盃を受け、ハーレー歌の奉納が行われるが、その前に小禄・大嶺の地バーリーを見に糸満を出なくてはならないので、ヌン殿内の外観だけでもと思い行ってみた。 ヌン殿内に着いて暫くすると、世話役の方たちがピンシーを持って御願にいらしたので撮影させていただく。現在、糸満のノロは不在で殿内を管理する方もいらっしゃらないようで、建物はちょっと痛んでいる。こういう建物を市の文化財として保護、保存はできないのだろうか。 |
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ヌン殿内から糸満漁港に戻り、職域ハーレーを見たり市場の方を散策。3村の中学生ハーリーを見てから、大嶺の地バーリーを見るために小禄に向かう。 | ||
↑中学生ハーリーで優勝した、ピンクのサージを巻いた中村。 糸満ロータリーから89番糸満線の那覇行きに乗車し、小禄駅前で下車。地図を見ながら大嶺自治会館へ向かった。 |
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14時半頃に自治会館に着いて、地バーリー保存会の会長さんと大嶺自治会長さんにご挨拶して、撮影の許可を貰う。大嶺は、昨年4月13日(旧暦3月4日)に三月あしびを撮らせていただいた小禄・鏡水地区と同じく、旧日本軍によって土地を接収された地区だ。嘗ての大嶺の場所は現在自衛隊の基地の中にある。 鏡水地区の三月あしび、それから戦後に軍用地として接収されて嘗ての土地はキャンプ・キンザーの中にあるという小湾集落のアギバーリー。自分たちの土地を軍によって接収された地区の旧暦行事が、現在どのように行われているのか記録したくて今回大嶺の地バーリーを撮影に来たと説明した。 そう言えば、先月の25日に辺野古の海で年に一度のハーリー大会が行われたそうだが、昨年末の仲井眞知事の埋立承認により実際に埋め立てが始まれば、現在の場所でのハーリー大会は出来なくなる可能性がある。琉球朝日放送の記事。基地が沖縄の祭祀や旧暦行事に及ぼす影響は今も続いている。 事前に電話で問い合わせた時は15時から御嶽で御願があり、その後に自治会館の中で地バーリーが行われると言う事だったが、御嶽へ行く前に道ジュネーがあった。普通、道ジュネーは歩いて集落を廻るが、大嶺の道ジュネーはトラックの荷台に乗り込んで櫂を漕ぎながら地区を廻った。 トラックで道ジュネーをし、そのまま自治会館の近くにある御嶽で地バーリーを奉納。 |
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↑トラックでの道ジュネーと、御嶽での地バーリーの奉納。↓大嶺御嶽。 |
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奉納が行われた大嶺御嶽には、嘗ての土地にあった様々な拝所が集められていた。火ヌ神や沢山の井戸、遥拝所には唐、龍宮乃神、前城、そして今帰仁と書かれた札もあった。 また、トラックの道ジュネーを追いかけている時に、地元の女性から大嶺のノロ殿内を教えていただいた。 |
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←↑大嶺のノロ殿内。表札には大嶺野呂と書かれている。ノロを野呂と言う字に当てるのは初めて見た。ピロティのモダンな建物になっている。 | ||
御嶽から自治会館に戻り、16時頃から地バーリーが開催された。以下、式次第から。 一、開会の挨拶 二、向上会会長挨拶 三、乾杯の音頭 寿、地バーリー 五、自治会会長の挨拶 六、組合バーリー 七、浦添市小湾「アギバーリー」ビデオ鑑賞 八、子供バーリー 青年会・婦人会・役員バーリー 祝、飛び入りバーリー 十、カチャーシー 十一、閉会の挨拶 来賓の席には小湾の自治会長さんや、アギバーリー保存会の方々もいらしたので、途中でご挨拶に伺った。 |
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18時半頃には全ての演目が終わった。小禄駅まで歩き、モノレールで自転車の置いてある旭橋駅へ。家から持て来た魚肉ソーセージ2本とピーナッツしか食べていなかったので、ちょっと遠回りだが高良食堂へ。650円のBランチを注文。トンカツ、ローストチキン、目玉焼き、刺身、サラダ、ご飯とソバ。なんとか完食。 小雨の降る中、濡れながら家に帰った。 |
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本日の出費。旭橋〜糸満ロータリー580円、糸満ロータリー〜小禄駅前500円、小禄〜旭橋230円、烏龍茶のペットボトル100円、Bランチ650円。 |
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