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◯製作中の琉球弧(奄美群島〜沖縄諸島)の歴史年表
◯製作中の富山の祭りと芸能
◯製作中の富山の祭りと芸能歴史年表

2020年カレンダー

8月1日(土)〜9月27日(日) 木原盛夫写真展「とやま、祭り彩時季」 ミュゼふくおかカメラ館
9月第1日曜日 砺波 狐島西の獅子舞(金蔵獅子)
9月15日(火) 午前9時半〜 ミュゼふくおかカメラ館 テレビ取材
9月16日(水) 福岡図書館
10月? 白川郷 どぶろく祭り
10月? 利賀の山祭り(石かち)
10月15日に近い日曜日 朝日町境の獅子舞
10月最終土曜日 砺波 東石丸北部の獅子舞(金蔵獅子) 

◯射水市三ヶの十社大神 御田植祭
◯7年に1度、10月に開催 次は2022年 朝日町山崎 米吊り奉納
◯加茂神社 出雲へ神を送る神送祭 9月30日と10月31日?
◯5年に一度、若手神職でつくる県神道青年会が御田植祭
◯33年に一度 庄川の神賑わい 次回は2023年7月

2022年8月22日〜8月27日 式年遷宮祭

*とやま文化財百選シリーズ(3)とやまの祭り
*全国祭り情報 富山県 祭り イベント一覧
とやまの獅子舞百選
富山県内のお祭り、イベント
*とやまの文化財百選シリーズ(2) とやまの獅子舞
*とやまの文化財百選シリーズ(3) とやまの祭り
*とやまの文化財百選シリーズ(4) とやまの年中行事
富山の祭り
築山行事
とやまの曳山”世界の宝”を守り続ける
*砺波の獅子舞 各地区の日程
年中行事覚書 柳田国男
田の神祭りに見る日本人の神意識
山の民の祈り
立山に生きる村ー宗教集落芦峅寺のくらし
立山信仰史における芦峅寺衆徒の廻檀配札活動と立山曼荼羅
五箇山の獅子舞の起源
道祖神
◯「沖縄 久高島のイザイホー 第1部」東京シネマ新社1979年製作
◯「沖縄 久高島のイザイホー 第2部」東京シネマ新社1979年製作
久高島の年中行事 平成17年度作成
◯「石垣島川平のマユンガナシー」東京シネマ新社製作
まつりの島 太平山 沖縄県 宮古島」シネマ沖縄1975年製作
◯「与論島の十五夜祭」東京シネマ新社1980年製作
幻想のティダン(太陽) 【沖縄・与那国島記録映画】
村踊 沖縄県伊江村伝統芸能
喜屋武(チャン)の綱引き
与那国島の行事
「沖縄730 道の記録」シネマ沖縄1977年製作
与論島の洗骨儀礼
◯富山県 新型コロナウイルス感染症について 
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1205/kj00021629.html?fbclid=IwAR1Z5J0FxdUdIrb0KWEPHX-VTzevMn1SYkafoJbL0IrfRBBnTG5k0vO_t1U
◯都内の最新感染動向 https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
◯山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信 https://www.covid19-yamanaka.com/index.html
◯新型コロナウイルス感染速報 https://covid-2019.live/
○福島第一原発事故に関するリンク集 http://www.scn-net.ne.jp/~onodak/news/index.html
○DAYSから視る日々 http://daysjapanblog.seesaa.net/
○HIROPRESS.net 広河隆一通信 http://www.hiropress.net/index.html
○独立系メディア今日のコラム 青山貞一・池田こみち http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm
○小出裕章(京大助教)非公式の説きまとめ http://hiroakikoide.wordpress.com/
○やんばる東村 高江の現状 http://takae.ti-da.net/
○辺野古浜通信 http://henoko.ti-da.net/、が
○チョ 10イさんの沖縄日記 http://blog.goo.ne.jp/chuy
○沖縄はもうだまされない http://www.ryukyu.ne.jp/~maxi/

9月29日(火)

 ミュゼふくおかカメラ館で8月1日から始まった写真展『とやま、祭り彩時季』が、一昨日の27日で無事に会期を終えた。ご来場いただいた方々、ありがとうございました。
  約2ヶ月の期間中、休館日以外はなるべく在館した。これだけ毎日同じ場所に通ったのは、高校生の時以来だろうか。いや、高校はだいぶサボっていたので、中学校以来かもしれない。
 終わってみれば、あっという間でしたか?と何人かの方に聞かれたが、いや、やっぱり長かった(笑)。8月の前半に同時開催していた御旅屋セリオでの写真展『たかおか彩時季』は、もう遥か昔のような感じだ。
 下の写真は、最終日のカメラ館の中庭の桜。一時かなり散ったが、お天気につられたのかまた咲き始めた。こんなに咲いて、来年の春はどうするつもりなのか。
カメラ館の桜
 昨日は朝9時頃から撤収作業。業者の方、カメラ館のスタッフ総出で展示写真を外して梱包。お昼の休憩を挟んで16時前には、自宅へ全ての写真を運び込んだ。
 今日は午前中から自宅2階の物置になっているスペースを片付けて、午後から昨日カメラ館から運んだ写真と、先月の半ば過ぎに運ばれて来たまま1階の廊下に置きっ放しになっていた御旅屋セリオで展示していた写真を運び入れる。汗だくになりながら、なんとか片付けた。
 2つの写真展で展示した写真パネルや額の数は、350枚ほどになるだろうか。カメラ館のスタッフが、段ボールに記された写真番号と額に貼付けた写真番号のシールを丁寧に付き合わせて梱包してくれたので、後々写真を探すのはそれほど大変ではないと思う。ご苦労様でした。
保管した展示写真01
保管した展示写真02

 とりあえず展示写真は片付けたが、部屋の机まわりやパソコンまわり、プリンターのまわりは酷いことになっているので掃除をしなくては。また、フォトブックを購入していただいた方にプレゼントする写真の発送など、細々とした作業が残っている。
 フォトブックは1〜11まで全巻購入して下さった6名の分を含めて、トータルで100冊以上お買い求めいただけたようだ。また、展示写真も8枚購入していただけた。
 新型コロナ禍での開催でしたが、徐々に来館者が増えて最終日の27日は80人を越えたそうだ。ありがとうございました。
 冷やし中華の季節に始まり、終わりは煮込みらーめんの季節になった。暑くもなく寒くもなく、自転車でぶらぶらするには最適。ちょっと休んだら、ペダルを漕ごう。 

メディア関連
富山の祭り写真集に 福岡町の木原さん 北日本新聞
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高岡まちなかギャラリー - 御旅屋セリオ
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木原盛夫さん写真展 県内の祭りなど題材に 北日本放送
富山の祭りを写真で紹介 木原盛夫写真展 朝日新聞
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木原さん、祭りの写真集を寄贈 高岡ケーブルテレビ
2020年9月18日OA分 いいねとやま#219 チューリップテレビ

ブログなど
木原盛夫写真展「とやま、祭り彩時季」 ゆきれぽ
今年のお祭りは 写真展で・・・・・・ yoshijunのブログ
200814木原盛男写真展高岡彩時季御旅屋セリオ5階3 42
200805ミュゼ福岡カメラ館とやまの祭り木原盛男写真展6 26

9月26日(土)

 ミュゼふくおかカメラ館に在館中は、ほとんど多目的ホールの窓際に置いた椅子に座っていた。会期が長いので、椅子に座って本をたくさん読めるかな?と思っていたが、ガラス越しの中庭、桜の木、空をボーッと眺めて過ごすことが多かった。こうして窓ガラス越しの風景を眺めて過ごすのも、残すところ明日だけとなった。
窓ガラス越しの景色

 会期中にずっと読んでいたのは『日本の食生活全集 16 聞き書富山の食事』(農文協)で、350ページほどあり途中2段組みになっている。この本を読み終えて、先日から『日本の伝説24 富山の伝説』(角川書店)を読み始めた。どちらも古書店のネット通販で購入した。『富山の伝説』の方は、昭和52年発行だ。

称名滝

 魚津温泉隣りに浄土真宗・桃原寺がある。本堂外陣の高粱の竜は、飛騨の名工左甚五郎の作といわれ、幅三メートル、檜造りの立派なものだ。この竜が高粱から抜け出て近所の田を荒らしては泥をつけたままふたたび高粱に上がるので、口には五寸釘、身体はシュロの細綱でしばりつけられている。

 こんなお話しが地域ごとに纏められている。高粱にしばりつけられた竜、見てみたい。
  富山に残る伝説の場所や文化財を訪ねて撮影する、史跡巡りの小旅行も面白そうだ。 
 左の写真は称名滝。この滝については<美女平から高原バスに乗り、ブナ坂、刈安谷を過ぎるとバスは滝見台で一時停止する。バスの左手に落差三五〇メートルの称名滝が見える。有頼とも法然上人ともいうが、登拝のとき、滝近くで一休みしていると、滝音が南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と称名念仏を唱えているように聞こえた。それで称名滝とつけられたのである>と書かれている。

自殺者、1849人の衝撃。女性自殺者の急増とホームレス化の背景
中曽根元首相の合同葬 国の“コロナ対策”予算から9600万円
 2つの記事を合わせて読めば、自助、共助、公助の順番が逆であり、公助の使い方がおかしいことがよく分かる。

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9月24日(木)

 少し時間がかかったが、市立中央図書館と富山県立図書館に寄贈する『とやま、祭り彩時季』11巻2セットが用意できたので、昨日の朝、ふくおか総合文化センターへ届けてきた。福岡図書館を通して、2つの図書館に贈っていただく。
 先週福岡図書館に寄贈した本は既に棚に並べられ、登録もされている。高岡市立図書館のホームページで「とやま、祭り彩時季」と蔵書検索すると貸し出し状況が確認できます。ご利用下さい。

 今年の「つくりもんまつり」は新型コロナの影響で中止となったが、地蔵祭りは行なわれたようだ。
 一昨日、福岡橋の横にある地蔵堂の前を通るとお堂の扉が開かれ、赤い布を敷いた段の上にお供えが並べられていた。福岡墓地にある地蔵堂はどうだろうと見に行くと、こちらもお堂の前にテントが張られ、中には小さな「つくりもん」も飾り付けられていた。
 300年以上の歴史を持つ奇祭「つくりもんまつり」は、お地蔵さんを集め秋の収穫物をお供えする地蔵祭りがルーツだとされ、実際に地蔵祭りとも呼ばれている。お地蔵さんにお供えする野菜が、いつしか町民の創作作品になり娯楽になったお祭りだ。
 もともとはお盆から8月末までに行なわれていた地蔵祭りに、収穫した野菜などをお供えしていたのが、野菜を使った作り物を供えるようになり、やがて日時も9月開催となった。
 今年の地蔵祭りは、「つくりもんまつり」の原点回帰のようだったかもしれない。

地蔵祭り01
↑福岡橋の横の地蔵堂。↓福岡墓地の地蔵堂。
地蔵祭り02
 注文するフォトブックの支払いに使うため、今日もコンビニで1万円分のVプリカを2枚購入したら、またまた5人に1人1,000円分がもらえるキャンペーンに当たった。これで6回購入して3回当たった。2回に1回という高確率で1,000円が当たっている。

9月21日(月)

 カメラ館から帰ると、家の玄関に大きな茶封筒が落ちていた。中には今日の富山新聞と、父親が出ている記事のコピーが入っていた。一週間ほど前に氷見の方のボーリング場で、取材を受けて来たのは知っていた。
富山新聞の記事
 敬老の日の特集で、「87歳中塩、木原さん大関」という見出しがあり、その中に<「60年一筋よかった」木原さん>という父親を取材した記事が載っていた。記事には、木原さんは競技歴60年の大ベテランで、今年大関に昇進した・・・大関!?何のこと?いつの間に?と思って聞いてみると全国長寿ボウラー番付というものがあり、87歳になると大関になれるそうだ。
 不思議なのは、父親の職業が銀行マンになっていること。ずっと板金屋さんなのだが。
 今年は9月21日、22日が「つくりもんまつり」の開催予定日でしたが、残念ながら新型コロナの影響で中止となりました。
 つくりもんまつりは中止ですが、21日、22日の両日は福岡駅構内の催事場で手作りアクセサリーの販売やワークショップを行なう「つくりもん文化祭」が開催されるようです。
 また、福岡駅とミュゼふくおかカメラ館の中間にあるさんちょんぴん蔵でも21日と22日の二日間、「写真x書」の4人展があります。
 さんちょんぴん蔵とミュゼふくおかカメラ館の間には、雅楽の館もあります。特別な催しはないようですが、雅楽の衣装や楽器、先月の御旅屋セリオでの写真展で飾った雅楽の舞台写真も展示してあります。お腹が空いたら、雅楽の館の隣りには、いっぷく処、手打ち蕎麦「むかわ」が並んでいます。
 そして、写真展「とやま、祭り彩時季」の中でも、何点か「つくりもん」の写真が並べてあります。
 福岡駅から順に歩いて見てまわると、半日くらいは楽しめるかもしれません。
↑2018年の「つくりもんまつり」から。
 多目的ホールの中央に、カメラを納めた台を置いている。奄美〜沖縄を一緒に旅したカメラであり、今回の富山の祭りや行事を撮影したカメラでもある。
 機械そのものに興味がないのでメカニカルなことをあまり文章にすることはないが、せっかくの写真展でありカメラ館という場所なので自分の使ってきたカメラのことに少し触れた文章を書いてみた。
α700

カメラのこと

 2016年の「琉球弧万華鏡」、そして今回開催している「とやま、祭り彩時季」の撮影で使用したカメラは2007年に発売されたソニーα700です。 APSーCサイズ、1224万画素で、1億画素のデジカメが登場する今の時代にスペック的には少々(いや、かなり)見劣りしますが、ずっと使い続けてきま した。
 琉球弧の祭祀から、今回の富山の祭りや年中行事までの撮影は自分の中では一つの流れなので、同じ道具でなければという思いがあったからです。
 機械ですから使っているうちに故障もあります。連射(連続撮影)はほとんどしないのでシャッターが壊れたことはありませんが、露出は常にマニュアル撮影なので前後のダイヤルをまわす回数が多いせいかダイヤルまわりの故障が多い気がします。
 昔は壊れたら修理に出していましたが、発売から10年以上経ちオールドデジカメになったので修理するよりも中古のα700を買った方が安くなりました。
 そんなわけで部屋にはα700ばかり7台あり、そのうちの4台ほどは一連の撮影のために殉職してしまいました。この祭壇に供えられたカメラがそうです。

 供えられたカメラのストラップに、ミノルタのロゴが入っています。ソニーなのにどうして?と思われた方もいるかもしれません。
 写真を始めて一番最初に買ったカメラが、1985年に発売されたミノルタαー7000でした。以来35mmのカメラはα-9000、αー9とミノルタ製品を使ってきましたが、ミノルタとフィルムメーカーのコニカが合併して2003年にコニカミノルタが誕生しました。
 2004年にコニカミノルタからα-7DIGITALが発売になり、これが自分で所有した最初のデジタル一眼レフカメラとなりました。ところが2006 年に、コニカミノルタがカメラ事業をソニーに譲渡しました。一眼レフカメラはカメラ本体だけではなく、レンズも重要な資産です。ミノルタのカメラを使って いる年数が長くなれば、交換レンズも増えます。カメラのロゴはソニーになりましたが、ミノルタ時代のレンズ(ロッコールレンズ)がそのまま使えるので、コ ニカミノルタからソニーへと乗り換えました。そして購入したのが、このα700です。
 最近のソニーのカメラは使っていないのでわかりませんが、このα700あたりのカメラはロゴがソニーとなっていますがミノルタの血が色濃く流れているように思います。

9月18日(金)

 今日はほぼ一日中雨模様。ミュゼふくおかカメラ館まで、傘をさして歩いて行った。
 先日取材していただいた、チューリップテレビの番組「いいねとやま」が今日の夕方放送された。こちらのwebの方でも観られます。You Tubeはこちら
8章祭りの日01
8章祭りの日02
←↑写真は、多目的ホールを入って左側に展示した8章。祭りの日のスナップを飾っている。
  左のモノクロ写真は、中学校時代の同級生の家族写真。2年前、山奥にある集落の秋祭りを撮影に行って、偶然に再会した。普段は右下に座っているおばあさんが一人で住んでいるが、お祭りだったこの日は離れて暮らす娘や孫、ひ孫が集まり賑やかな様子だった。

8、祭りの日(或は、そこに在ったはずの風景)

 富山の祭りや年中行事を記録に残そうと撮影に取り組んで、5年ほどが経っただろうか。電車やバス、自転車、時には電車に自転車を輪行して祭りの行われる町や村へと出かけて行った。
 神輿や山車、獅子舞を追いかけて大通りから路地まで、初めての土地を時には半日ほども歩く。村の端から端まで車で通れば短い線だが、路地から路地へと歩くと、面としての広がりを足が実感する。一つの集落の大きさを身体が感じる。
 こうして様々な土地で祭りを撮影して歩いていると、3.11の震災、それに伴う原発事故で失った広大な土地と、そこにあったコミュニティーや継承されていた文化の数々に思いを馳せずにはいられない。
 福島の帰宅困難区域の面積は、3万3700ヘクタールにも及ぶという。そこにもきっと、こんな写真のような風景がたくさん、たくさん在ったはずだ。 

 さて、年が明けて令和2年になり、中国の武漢で発生した重度の肺炎などを引き起こす新型コロナウイルス感染症が、じわじわと世界に拡散していった。
 1月16日には、武漢から日本へ帰国した男性から新型コロナウイルスが検出され、2月には横浜に停泊していた客船、ダイヤモンド・プリンセス内で集団感染が発生した。この後ヨーロッパからの帰国者経由の感染もあり、日本各地で感染拡大の一途を辿った。富山県も例外ではない。
 春祭りは次々に中止となり、秋祭りの開催も難しい気配だ。当たり前だと思っていた伝統行事、伝統文化が取り止めになる寂しさ喪失感を、多くの人が今味わっているのだろう。
 この新型コロナ禍は、自分達の受け継いできた行事や文化の大切さを改めて考える機会になっているかもしれない。
 いつか日常生活が戻り、暮らしの中に祭りや年中行事を取り戻せることを願うばかりだ。

 オーナー(販売預託)商法で多額の現金を集めたジャパンライフの元会長が詐欺容疑で逮捕された。この逮捕により安倍前首相主催の「桜を見る会」の招待状を元会長が顧客勧誘に利用していたことについて、記者会見で再調査するか問われた加藤官房長官は「名簿も保存されていないので、個々の招待者を今から改めて調べても確たることは申し上げることはできない」と述べ、再調査を否定したそうだ。
 菅首相は省庁のデジタル化を進めたい意向らしいが、せっかくデジタル化するなら文章の物理的な収納制限は無くなるのだから全ての公文書は保存し、データベース化によって迅速に取り出して公開できるようにして欲しい。
 富山県でも2030年度までに県内9つの駅を無人化するという方針が発表されたが、大分県では車椅子利用者が駅の無人化で移動の自由を制限されるとしてJR九州を提訴する。

「相当ほら吹いた」と北村前地方創生相
菅内閣を「かん内閣」 麻生副総理が2回言い間違い
 人材豊富だな、自民党。

9月16日(水)

 今日の午後、地元の高岡市立福岡図書館に『とやま、祭り彩時季』11巻を寄贈させてもらった。本当は高岡市立中央図書館と富山県立図書館の3ヶ所にまとめて寄贈するはずだったが、ミュゼふくおかカメラ館での本の販売が予想よりも多くて在庫が足りなくなり、今日は地元の図書館だけになってしまった。本が揃い次第、残りの2つの図書館にも寄贈させていただく。
 富山の祭りを取材しながら、昨年と一昨年は福岡図書館にもよく通った。郷土誌を借りるためにも利用したが、冷暖房があり静かな場所なので自分の持っている本を持ち込んで読んでいることも多かった。
 今年は氷見市にある東泉寺の「一つやいと」や小川寺にある千光寺の33年のご本尊本開帳など取材したい行事があったが、本の紙数の関係と新型コロナ感染予防の観点から断念したり自粛した。それでもこの5年間ほどで約250の祭りや行事を取材できた。取材した事の全てが本に収載できたわけではないけれど、平成の終わりから令和の初めにかけての富山の祭りや行事、芸能の様子をある程度伝えられる内容にはなっていると思う。
 寄贈した本は登録などの作業があるので、実際に借りられるようになるのは少し先かもしれませんが、ぜひご利用下さい。
 昨日は、チューリップテレビで金曜の夕方に放送される「いいね とやま」の取材があった。今回の写真展の開催に際して、一番取材に来て欲しいメディアだったので、うれしい。長い折り返しのスロープに、富山の四季の風景と年中行事の写真を展示した4章の「富山四季景」は、「いいねとやま」が取材してくれないかな〜と思いながら製作したコーナーでもある。たぶん、今週の金曜(18日)に放送されるはず。
クタベ
 上の写真は、立山ゆかりの霊獣「クタベ」の絵柄のスタンプを押したトートバッグやマスクといったキャラクターグッズ。クタベは、顔は人で体が獣の姿をした霊獣で、その姿を見れば病の難から逃れられるため、疫病除けとして描かれた刷り物が江戸時代に流行したと言われているそうだ。
 立山の麓にある芦峅寺の年中行事を撮影するために集落へ通っていた時にお世話になった芦峅女性の会の顧問・佐伯照代さんが、昨日写真展を見に来て下さり、その際、女性の会で製作販売しているこれらのグッズをお土産に持ってきて下さった。
 トートバッグやマスクは芦峅ふるさと交流館、缶バッジは立山博物館で発売しているそうです。

 今日、安倍内閣が総辞職し菅義偉新総理率いる菅内閣が誕生した。内閣の平均年齢は60.4歳だが、自民党4役の平均年齢は71.5歳だそうだ。若ければよいというものでもないだろうが・・・まるで心が躍らない布陣ではある。

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9月14日(月)

 朝は半袖のTシャツ一枚では寒くて、久しぶりに長袖のパーカーを羽織った。
 雨、曇り、晴れ、曇りとコロコロと変わる天気。空気もひんやりとして、今日は秋の空だ。
 ミュゼふくおかカメラ館は休館日だが、フォトブックを購入したいただいた方に差し上げる写真のプリントや、在庫の少なくなった本の発注など家での作業がある。昨日は11巻まとめて購入された方が。これで4人目だ。ありがとうございます。
 発注した本の代金を支払うのに、コンビニで2万円分のVプリカを購入。またまた5人に1人1,000円分がもらえるキャンペーンに当たった。2万780円使って、2万1000円もらったことになる。

 今日の午後、自民党の総裁選があり菅義偉氏が新総裁に選出された。その直後、先日写真展の取材をして下さった朝日新聞富山総局の記者の方から電話があり、コメントを求められた。
 総裁選の結果や解散総選挙について、聞かれるままに日ごろ思っていることを話した。 どの部分がコメントとして使われるのかわからないが、話したことを要約して書いておく。

 派閥と自己保身の議員による総裁選で、もう自民党そのものに期待はしていない。ただ、3人の候補者の中で主張する中身に賛同するしないは別にしても一番演説になっていたのは石破さん。菅さんの演説を全て聞いたわけではないが、ニュースから流れる主張は安倍政治の継承以外は「自助、共助、公助」で、政策の目玉が「携帯電話の料金を安く」という国のトップが掲げるには貧弱な内容で、それも終始原稿がないと語れない姿勢は暗澹たる気持ちになる。
 デジタル庁を新設という話しもあるが、桜を見る会の招待者名簿の問題が出た時に「バックアップデータは公文書ではない」と言ったのが、菅官房長官だったはず。こんな人に省庁のデジタル化、行政のデジタル化など出来るのだろうか。
 官房長官として本当に有能だったのか?という疑問もある。記者からの質問に対して「問題ない」「過程の質問には答えられない」「個別の質問には答えない」とまともに対処してこなかった。それで済ませていた記者クラブにも問題があるけれど、きちんと話しができる、説明ができる能力がないんじゃないだろうか。
 また、菅さんに安倍さんのような外交ができるのかという意見もあるようだが、そもそも安倍さんの外交も酷いもので、地球儀を俯瞰して世界にお金をバラまいただけ。安倍さんがいつのまにか「 外交の安倍」と持ち上げられているが、安倍さんが長期政権について外交が進展したかというとそんな事はなく、拉致問題も北方領土の問題もストップしたままか、下手をすると後退している状況。
 野党も合流新党というが党名が立憲民主党で党首が枝野さんなら、ただの合流だろう。それでも野党には頑張ってもらうしかない。特に安倍政権になってからは、共産党が一番主張も行動もまともに思える。少し前は共産党が与党になったらさすがに引くと思うが、もう少し共産党の議席が増えた方がいいという考えだったが、今は成れるなら共産党に与党になって欲しい。
 国民ももう少し国会中継を見た方がいい。未だに野党は批判ばかりしているというが、国会を見ていれば野党がちゃんと提案をしているのがわかるはず。
 菅さんが新総裁になったが、森友・加計学園・桜を見る会の問題が終わったわけではないので、これからも野党には追及し続けて欲しい。
 富山県連は党員による予備選を行ない、割り当てられた地方票3票のうち石破さんに2票を投じた。一見党や派閥の縛りがないように見えるが、今度の富山県知事選で新田八郎氏を応援する自民党の市議に対して締め付けをしているわけで、国の中央も地方も酷いものだと思う。

 大坂なおみ選手が昨日、全米オープンで2度目の優勝を果たした。
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 下の写真は、7章と8章が展示してある多目的ホール。ホールに入って右側にある7章には、県内各地に伝承されている様々な獅子舞の写真が集めてある。
多目的ホール

7、獅子舞百花繚乱

 獅子舞王国とも言われる富山県。その呼び名に相応しく、獅子舞の伝承数は1,000を越えている。数だけではなく、その多様性も富山の獅子舞文化の魅力だろう。
 獅子舞の様式はお神輿や山車の先導をする行道獅子と舞獅子があり、舞獅子の中にも胴幕の中にたくさんの人が入る百足獅子や、獅子頭と胴幕それぞれ一人の二人立ちといった形式がある。中には獅子頭だけの一人立ちの獅子もいる。
 もう少し深く掘り下げれば百足獅子の中には氷見型、氷見系伝播型、射水型、砺波型などがあり、二人立ちには飛騨の方から伝わったとされる金蔵獅子や、下新川獅子、新潟との県境に見られる越後型とも言える獅子舞がある。獅子と対峙するシシトリも、地区によってバラエティーに富み個性的で面白い。
 舞の形式だけではなく、獅子頭に熊の毛皮を貼付けた熊獅子も砺波、射水、高岡、黒部と散らばって点在している。
 春祭り、秋祭りのシーズンになればアチコチの村や町で見事な獅子の舞が、百花繚乱に乱舞する。

9月11日(金)

 ようやく朝晩は少し涼しくなってきた。
 クレジットカードを持っていないので、ヨドバシの通販サイトやアマゾンで商品を購入した時はなるべくコンビニ支払いにしているが、しまうまプリントはコンビニ決済の場合手数料が取られるので困る。そこでネット上でクレジットカードと同じように使えるプリペイドカード「 Vプリカ」を購入している。

Vプリカ

 基本は1万390円で1万円のVプリカを買うが、時々キャンペーンで安く買えることがある。また、1,000円や5,000円がその場であたるキャンペーンもある。これまでキャンペーンで当たったことはなかったが、今日コンビにで1万円分のVプリカを購入したら、昨日から始まった5人に1人1,000円分がもらえるキャンペーンに当たった。

←1,000円分のVプリカが当たった。

 国の中央でも地方選挙でも、あいかわらず自民党が派閥と自己保身で動いている。
 5年前、参議院「安全法制特別委員会」の中央公聴会に出席したSEALsの奥田愛基氏の発言は、今読み返しても凛として美しい文章だなと思う。

 最後に、私からのお願いです。SEALDsの一員ではなく、個人としての、一人の人間としてのお願いです。
  どうか、どうか政治家の先生たちも、個人でいてください。政治家である前に、派閥に属する前に、グループに属する前に、たった一人の『個』であってください。自分の信じる正しさに向かい、勇気を持って孤独に思考し、判断し、行動してください。
  みなさんには一人ひとり考える力があります。権利があります。政治家になった動機は人それぞれ様々あるでしょうが、どうか、政治家とはどうあるべきなのかを考え、この国の民の意見を聞いてください。
  勇気を振り絞り、ある種、賭けかもしれない、あなたにしかできないその尊い行動を取ってください。日本国憲法はそれを保障し、何より日本国に生きる民、一人ひとり、そして私はそのことを支持します。
  困難な時代にこそ希望があることを信じて、私は自由で民主的な社会を望み、この安全保障関連法案に反対します。

 2015年9月15日、奥田愛基。ありがとうございました。

雪道を歩く猫
 昨年の11月3日に撮影した教恩寺にある、石碑の台座に使われている大灯籠の火袋の写真をUPしました。こちら
大灯籠の火袋
↑この火袋は、運搬途中に川に沈んだとされている前田利長公墓所の大灯籠のものだといわれている。

 昨日、立憲民主党と国民民主党などでつくる合流新党の代表選が行なわれ、立憲の枝野幸男氏が代表に選ばれ、党名は立憲民主党に決まった。えっ?これじゃ合流新党じゃなく、合流だろ?
 東京電力はトリチウムを含む福島第一の処理水(汚染水)について、この処理水(汚染水)の中で魚を飼育して安全性を確認するという。海における放射性物質の問題は、プランクトンを小魚が食べ、その小魚を中型魚が食べ、中型魚を大型魚が食べる食物連鎖の過程で濃縮された放射性物質が魚の体内に蓄積され、それを人間が食べることではないだろうか。単に魚を飼育しただけで安全性など確認できないだろう。
 日本年金機構は、2019年度集計で事務処理ミスが1742件あったと発表した。このうち、本来なら支払うべき年金が未払いとなっていたケースは443件で約6億740万円に上るそうだ。あいかわらずだ。

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9月9日(水)

 今日も午前、午後とミュゼふくおかカメラ館に在館。午前中は晴れから曇り、午後からは曇りから雨となった。日中はあいかわらず暑かったが、雨が降った夕方以降は多少涼しい風も吹いた。
ミュゼふくおかカメラ館

 ミュゼふくおかカメラ館は安藤忠雄氏が設計を手掛け、2000年の9月にオープンした。完成から20年が経ち老朽化した部分も出てきたので、昨日から屋上に足場が組まれ業者の方による修繕作業が始まった
 写真展を観覧中、上部から作業する音が聞こえることがあるかもしれませんが、よろしくどうぞ。

 昨日、1985年に発売されたAF(オートフォーカス)一眼レフカメラの先駆けミノルタα−7000が、国立科学博物館の「未来技術遺産」に登録された
 このα−7000は、自分で買った初めてのカメラで、このカメラが発売されていなかったらカメラマンになることもなかった気がする。シャッターボタンに触れると自動で被写体にピントが合うという今では当たり前のAF機能を搭載したカメラで、これなら写真を始めて見ようかなと思わせた。
 α−7000に24mmの単焦点レンズ、35−70mmのズームレンズと小型の純正ストロボを購入して初めての海外となるイベリア半島への旅に持っていった。
 1985年の発売だから、もう写真を始めて35年になるのか。

α−7000
←ミュゼふくおかカメラ館で開催中のコレクション展「BIRTH YEAR! NIPPON CAMERA」で展示してあるα−7000。あらためて見ると、カクカクとした角張ったデザインだ。
 このコレクション展は、1950年から2000年の間に日本で誕生したカメラの中から、それぞれの年で注目すべきカメラを厳選して展示しているそうだ。自分が生まれた年に、どんなカメラが誕生していたのかわかります。

 開催期間は12月13日(日)まで。入場料は企画写真展に含まれているので「とやま、祭り彩時季」を御覧の際に、一緒にお楽しみ下さい。

 昨年の11月3日に行なわれたイベント「寺院ミュージアム in 高岡」の際に撮影した瑞龍寺の写真をUPしました。こちら

↑イベントで公開された山門の2階から見下ろした、瑞龍寺の仏殿。

9月7日(月)

台風10号、重軽傷50人超 停電47万戸超、4人安否不明
台風10号の爪痕くっきり、“最強クラス”各地に被害
 想定されていた大規模な河川の氾濫や大量の家屋の倒壊はなかったようだが、 台風10号による被害の全貌がわかるのはもう少し後だろうか。
 台風の進路から遠く離れた富山でも、今日は台風の影響によるフェーン現象が起こり生暖かい強風が吹く暑い一日だった。また、昨日の午後は台風の影響か1時間ほど激しい雷雨でカメラ館のある福岡町の一部で停電が発生した。
 一昨日のKNBニュースで、写真展のことを取り上げていただいた。取材自体は写真展がスタートした8月初めに受けていた。

 今日はミュゼふくおかカメラ館の休館日。昨日、展示してある写真の購入希望があったのでA2サイズをプリント。額装するフレームはホワイトを希望されたので、店内の在庫を確認して妹の車で買いに行った。せっかくなので両親も一緒に行き、色づいたコキアが見頃だという砺波チューリップ公園を少し散歩してきた。

 下の写真は、立山信仰の里である芦峅寺の年中行事などを集めた6章の展示風景。7章、8章の写真が展示してある多目的ホールへ入る通路の両側で、向かって右側の壁には今年開催される予定だった布橋灌頂会の様子、正面と左側の壁に年中行事が並べられている。
6章の展示風景

6、立山信仰の里、芦峅寺歳時記

 地獄と極楽浄土が存在する霊峰立山。修験者は山に入り苦行を積むことで自らの罪や穢れを祓い清め、極楽往生を迎えられると信じられてきた。
 また、立山信仰では女性は穢れた存在とされ、地獄に堕ちるとされていた。しかし立山は女人禁制であるため山に入り苦行を積んで身を清めることもできなかった。そのため、入山出来ない女人を救済出来るよう、登山に代わるものとして布橋灌頂会という儀式が作られた。
 この立山の麓にある集落が芦峅寺で、立山信仰の拠点として最盛期には38軒の宿坊があり、衆徒らが農閑期に全国の檀那場へ布教に出かけていた。その時に用いられたのが、立山信仰のあらましを絵巻風に描いた立山曼荼羅だった。
 明治初めの廃仏毀釈によって宗教村落としての存在は薄くなるが、以降も山岳ガイドや山小屋経営など山に携わる人は多く、山岳信仰や女人救済にまつわる年中行事が今も村人たちの手で行われている。

 総理が辞任を表明した途端、内閣の支持率が上がる理屈がわからない。
  IOCの副会長、ジョン・コーツ氏が東京五輪は「新型コロナに関係なく開催され、同感染症を克服した大会になるだろう」と述べたそうだが、8月中に東京23区で熱中症で亡くなった人が170人に上るという現実を考えれば「新型コロナに関係なく中止」がまともな判断ではないだろうか。

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9月3日(木)

 残暑、厳しいザンショ。今日は富山で38.2℃、高岡で37.3℃と体温を上回る気温を記録した。風は吹いていたがフェーン現象で、熱風だった。

 先日までは来年こそエアコンを取り付けようという話しを家族としていたが、昨日母親が軽い脱水症状になったので、もう9月になったけれど急遽エアコンを取り付けることに。昨日父親が近所の電気屋さんに取り付けをお願いしに行き、今日の午後に取り付けてもらった。

←今日の午後、居間に取り付けられたエアコン。涼しいが、エアコンのない他の部屋との差が激しい。

 新型コロナがなければ、今日は越中八尾の町は大勢の人で賑わっていたのだろう。
 夏の終わりと同時に、秋の始まりを感じさせる越中八尾の「おわら風の盆」。風の盆とは立春の日から210日の風の厄日(台風等の風の被害が多い頃)で、9月1日から3日まで開催されている。     
 どこかもの悲しい胡弓の音色と、顔が見えそうで見えない編み笠をかぶって坂の町を流す優雅な踊り手。風の盆期間中、人口2万人ほどの山あいの町に、県内外から30万人ほどの観光客が訪れる。
 おわらの起源ははっきりしないようだが、「越中婦負郡志」にると1702年(元禄15)3月に、加賀藩から下付された「町建御墨付」を八尾の町衆が、町の開祖米屋少兵衛家所有から取り戻した祝いに、三日三晩踊り明かしたことが始まりとされている。
 この辺りの詳細は『風の盆 おわら案内記』(言叢社)に、次のような記述がある。
<八尾町建ての功労者・米屋少兵衛は代々御収納銀請負を職として、藩への御収納銀を納めることのできない者の一時立て替えの業を行なってきたが年々貸し倒れが多くなり、ついにその業をやめて八尾町を立ち退き、野積の水口村へ転退したという。この時、八尾町建てに関する書類を残らず持ち去った。~略~困った町役人たちは一計を案じて、花見がてらにかこつけ多くの芸人をともなって米屋方に押し掛け、酒宴にまぎれて書類を取り戻した>
 これをきっかけに盂蘭盆会(お盆)や、風の盆に風神鎮魂と豊作祈願を込めて踊られるようになったとされる。
おわら風の盆
↑2014年9月4日撮影。多くの観光客が帰った深夜から早朝にかけて、今度は自分たちの楽しみのために唄い、踊りながら通りを歩く。この時は踊り手も頭にかぶる三日月風の笠を外して、顔を見せて踊る。
 昨年の10月31日に海王丸パーク展望台で行なわれた、越中国大祓の様子をPhoto Albumにしました。こちらこちら
ぼんぼこ舞
↑ぼんぼこ舞の奉納。

 台風9号は温帯低気圧に変わったが、より大型の台風10号が6日から7日にかけて奄美地方や九州に接近または上陸するおそれがあるそうだ。
 朝日新聞の世論調査で、安倍政権を「評価する」が71%だった。評価する政策としてもっとも多かったのが「外交・安全保障」の30%。人それぞれとは言え、どうしたらあの金をバラまくだけの外交を評価できるのだろう。

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9月1日(火)

 8月1日から始まった写真展も、折り返し。昨日はミュゼふくおかカメラ館の休館日だったが、昼過ぎからFMとやまのgraceという番組に出演して写真展の宣伝をしてきた。 
 8月29日に取材を受けた朝日新聞の記事が、昨日の朝刊に掲載されていた。
 下の写真は5章の展示風景。4章の長いスロープを下りると、受付の前の黒い壁面に出る。ここでは1年に一度、或は何十年に一度ご開帳になるご本尊やご神体の写真を展示している。
5章の展示

5、ご開帳。秘仏やご本尊を拝む至福の喜び

 寺社の秘仏やご神体を広く公開することを、ご開帳という。一年に一度祭礼の際にご開帳されることもあれば、高岡市の蓮花寺、上梨の白山宮のように33年 ごとにご開帳されるご本尊もある。なぜ33年に一度か不思議に思い調べてみると、観音菩薩が三十三の姿に変身して衆生(生命のある全てのもの)を救うとい う話しに由来するそうだ。
 このご開帳を祝い、「稚児行列」や「やらやら」が行われることがある。やらやらは富山県独特の祝福芸で、米俵や千両箱、酒樽などの縁起物を乗せたり吊る したりしたアゲモンを担いで練り歩く。その歩き方も独特で、3歩進んで2歩下がる(地区によっては7歩進んで5歩下がる)を繰り返す。

 音楽雑誌の撮影が多かった1990年代から2000年にかけて、「撮影したいミュージシャンって誰?」と何人かの編集者に雑談混じりに聞かれることがあった。
 その時々で多少変わっているが「フェイ・ウオン、シネアド・オコナー、エンヤ」と答えることが多かった気がする。エンヤの代わりにマリーザ・モンチが入ることもあったが、いずれにしても「あまり来日しそうにない人ばかりなので、難しいね」というのが編集者からの感想だった。実際、彼女たちを撮影する機会はこれまでなかった。

 この中でエンヤはただ撮影したいというよりも、一度生でその演奏を聴いてみたい観てみたいというのが大きかった。あの緻密に作られたレコードの音が、ライブでどう再現されるのかとても興味があった。
 ケルト音楽系のミュージシャンはメアリー・ブラック、ディ・ダナン、カパーケリーらを撮影したが、一番最初に撮影したのはクラナドだった。1989年で、ポールとモイアのインタヴュー写真だった。当時はアイルランドの音楽もミュージシャンも全然知らない頃だった。インターネットの普及する前で、撮影したことは覚えているがその後もクラナドの事を詳しく調べることもなく歳月が流れていた。
 奄美・沖縄の旅から帰って、これまで撮影してきたアーティストの写真を展示する初めての写真展を2014年の秋に開催したが、この時にクラナドの写真にキャプションを付けるために彼らのことを調べた。ヴォーカルのモイアはエンヤの実の姉で、クラナドには曾てエンヤも参加していたことを知った。

←クラナドのポールとモイア。1989年9月2日撮影。

 エンヤを撮影する機会はなかったが、31年前にエンヤのお姉さんを撮影していたことに6年前に気付いた。なるほど、写真のモイアとエンヤ、言われてみればよく似ている。

 因みにこの10年ほどは撮影したいミュージシャンの筆頭はアーニー・ディフランコだけれど、彼女もなかなか来日しそうにないアーティストだ。
 You Tubeから「Orinoco Flow/Enya」、 「I Will Find You/Clannad」、「Your Next Bold Move/Ani Difranco」。

 大型で強い勢力の台風9号が沖縄を通過し、各地に被害を及ぼした。その台風通過の最中にスーパーのユニオンが全店を一時閉店したことで話題になっている。沖縄ではどのスーパーが休業するかで、台風の大きさを判断している節がある。
 病気と治療を抱えて大切な政治判断を誤ってはいけないと自ら総理の職を辞する人間が、残り僅かな在任中に敵基地攻撃方向性を伝達ってどういうことよ。

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