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◯製作中の琉球弧(奄美群島〜沖縄諸島)の歴史年表

8月15日(土)〜21日(金) 「戦場の止み」 10:00〜12:20  フォルツァ総曲輪
8月21日(金)〜23日(日) スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド ヘリオス
8月25日(火) 婦中・熊野神社 稚児舞 詳細
9月1日(火)〜3日(木) 八尾・おわら風の盆
9月4日 (金) 加茂神社 秋の大祭 稚児舞
9月5日(土) 二口熊野社火渡り神事
9月10日(木) 福岡町獅子舞
9月10日(木) 櫛田神社秋季例大祭(火渡り神事)
9月13日(日) 小矢部 埴生護国八幡宮  宮めぐり神事
9月19日(土)、20日(日) 城端むぎや祭
9月23(水) 海老江曳山まつり
9月23(水)、24日(木) 高岡市・つくりもんまつり
9月23(水)、24日(木) 五箇山麦屋まつり
9月25日(金)、26日(土) こきりこ祭り
10月1日(木) 新湊曳山まつり
10月10日(土) 10月の第2土曜日、戸出・戸出野神社の秋季例大祭 幌武者行列
10月11日(日) 大門曳山まつり
10月12日(月・祝) 魚津・千光寺 秋祭
10月17日(土) 小矢部 白馬山 慈光院  火渡り法要
10月26日(月)、27日(火) 黒部市・生地たいまつ祭り
11月3日(火) 岩峅寺(いわくらじ) 雄山神社の稚児舞
1月の第4日曜日 魚津・千光寺の火祭り 小川寺の獅子舞
3月12日 魚津・千光寺の春祭 小川寺の獅子舞
4月18日? 黒部・明日(あけび)の稚児舞
4月20日前後の土日 浦田山王社獅子舞
5月3日、4日 鹿嶋神社稚児舞
*とやま文化財百選シリーズ(3)とやまの祭り
*全国祭り情報 富山県 祭り イベント一覧
とやまの獅子舞百選
富山県内のお祭り、イベント

○福島第一原発事故に関するリンク集 http://www.scn-net.ne.jp/~onodak/news/index.html
○DAYSから視る日々 http://daysjapanblog.seesaa.net/
○HIROPRESS.net 広河隆一通信 http://www.hiropress.net/index.html
○独立系メディア今日のコラム 青山貞一・池田こみち http://eritokyo.jp/independent/aoyama-column1.htm
○小出裕章(京大助教)非公式の説きまとめ http://hiroakikoide.wordpress.com/
○やんばる東村 高江の現状 http://takae.ti-da.net/
○辺野古浜通信 http://henoko.ti-da.net/
○チョイさんの沖縄日記 http://blog.goo.ne.jp/chuy
○沖縄はもうだまされない http://www.ryukyu.ne.jp/~maxi/

8月30日(日)

 今日は国会前で安保法案に反対する大規模な抗議集会があった。
「被害者も加害者もいや」 安保法案抗議 きょう「10万人集会」
安保法案抗議集会:国会議事堂取り囲み「戦争法案反対!」
安保法案反対、全国で一斉デモ 国会取り囲み廃案訴え
【物凄い】大規模な安保法制反対デモが開始!国会前にも12万人が押し寄せる!あまりの多さに決壊寸前!警察と押し合いも!
AFP 安保法案抗議デモ、国会前を埋め尽くす
REUTERS Huge protest in Tokyo rails against PM Abe's security bills
 国会前のデモには参加できないので、『アベ政治を許さない!!」をこちらに掲げておきます。
アベ政治を許さない

 ここ最近で気になった記事をUPしておきます。
中居正広が松本人志の「安保法制反対は平和ボケ」に敢然と反論!「日本人が70年間戦争で死んでない意味を考えるべき」
首相「支持受けた」というが… 安保法案は公約271番目
元最高裁判事・法律家…300人集い、安保法案「違憲」
防衛省概算要求:過去最大の5兆911億円 16年度予算
戦争犯罪でも支援するのか!?―日本を「イスラム国」より酷い米軍の共犯者とする安倍政権の安保法制
安倍政権「日本人が乗っていなくても米艦は守る」。そして、米艦は日本の民間人を乗せて助けたりしない。
民間企業の新人を戦地に投入 防衛省が画策する「隠れ徴兵制」
 これらの記事を読んでも、集団的自衛権を行使できるようにする安全保障関連法案に多くの問題点があるのがわかる。

 安全保障関連法案に反対なら集団的自衛権に代わる戦争抑止力案を出せと言うが、自国(日本)を守るために必要なのは個別自衛権で、他国を守るために必要なのが集団的自衛権。そして野間易通さんのツイートにあった、集団的自衛権を発動しているアメリカがこの70年ずっと戦争し続けている一方でこれまで集団的自衛権を発動しなかった日本が一度も戦争してないという事実があるにもかかわらず、集団的自衛権が戦争抑止案とはこれいかに? という発言が多くを語っているように思う。

8月28日(金)

 五輪エンブレムのデザイン問題で、盗作疑惑を払拭するため大会組織委員会が佐野研二郎氏が最初に提出した原案を公表した。記事には、原案は決定版よりも「T」が強調されていた。しかし、原案は似ているデザインが見つかったため、修正を依頼した、とあるが似ているデザインが見つかった時点で他の作品を選ぶべきでは?また、コンペで選んだ作品を修正しながら完成させるというのも変な話しではないだろうか。どうしても佐野氏にデザイン製作をさせたいという、委員会側の思惑があるように勘ぐられてもしかたがない。
 佐野氏が8月5日に行なった記者会見で、デザインが盗用ではない事を説明するために、エンブレムはA~Zまでのアルファベットが存在するように作られておりデザインに対するコンセプトの違いを説明し、そのロゴを公開している。その時のTは原案ではなく修正後の決定版だ。このコンセプトは、コンペで受賞した後に考えられたのだろうか。益々ややこしい話しになってきた。

 新国立競技場の新たな整備計画が正式に決定し、総工費は1550億円を上限とする事になった。「従来の案より1000億円以上削減し、大幅なコスト抑制を達成することができた」と安倍首相は話すが、3年前に1300億円でスタートした計画ではなかったのか。また北京オリンピック513億円、ロンドン900億円、リオデジャネイロ550億円と他の国の建設費と比べても突出して高い。そもそも新しいデザインもできていない状態で、上限は1550億円と決まったが、どんなものが完成するのだろうか。まだまだ迷走しそうな気配だ。
 
 福島第1原発で、また汚染雨水が外洋に流出。その福島第1の作業員が今月だけで3人が死亡している。東電は死因が熱中症や作業内容とは無関係として詳細を明かしていない。
  北茨城市で3人の子どもに甲状腺がんの診断、千人に1人の有病率! それでも子どもの健康調査を拒む安倍政権の棄民政策。そして今日は、原発事故が原因? モミの木の形に異常。こんなニュースも流れて来た。
 「フクシマについて、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています。東京には、いかなる悪影響にしろ、これまで及ぼしたことはなく、今後とも、及ぼすことはありません」。安倍首相がこう言って東京への五輪招致演説を行なった。状況は、統御されています=アンダーコントロール。
  東京五輪の迷走はウソの誘致演説で始まり、それがこれからも尾を引くことにはならないだろうか。

 GalleryページのAmami・Okinawaに、琉球弧曼荼羅【三】を追加しました。
琉球弧曼荼羅【三】の画面
 今日は旧暦の7月15日。旧盆行事最後の日で奄美は送り盆、沖縄はウークイで、共にご先祖さまがグソー(あの世)にお帰りになる日だ。奄美では提灯を持ってお墓へご先祖さまをお送りする。沖縄本島ではエイサーが踊られ、八重山ではアンガマが行なわれる。
アンガマ
↑石垣島のアンガマ。左は仏壇の前で御願をし、祖先の霊を供養するウシュマイとンミー。右は先祖供養の踊りを披露する花子と呼ばれるファーマー(子孫)。2013年8月20日に撮影。
 お盆の中日だった昨日は、波照間島で伝統行事のムシャーマが行なわれた。2年前に八重山へ旧盆行事を撮影に行った時、波照間のムシャーマを観るつもりで石垣ー波照間間の船の臨時便を予約していたが、台風の影響で欠航になって断念した思い出がある。沖縄滞在中に観たいと思っていながら観れなかったのは、このムシャーマと多良間島の八月踊りとスツウプナカ、石垣島川平のマユンガナシーだ。
 旧盆明けの明日、石垣島ではお盆が終わっても残っている迷い霊や悪霊を獅子舞で追い払い、地域住民の無病息災と繁盛を願うイタシキバラ(獅子祭り)が行なわれる。また、この日はアンガマトゥズミも行なわれる。トゥズミは総集編や締めくくりといった意味だろうか。2年前に観た登野城のアンガマトゥズミでは、お盆中はサングラスや手ぬぐいで顔を隠していたファーマーと呼ばれる踊り子も顔を出し、ウシュマイ、ンミーも最後にはお面を外して舞台を降りた。トゥズミでは、自分たちの楽しみのためにアンガマを踊っているように見えた。
イタシキバラとアンガマトゥズミ
↑石垣島登野城のイタシキバラ(左)と、公民館でのアンガマトゥズミ(右)。トゥズミでは顔を隠していたサングラスや手拭い、被っていた笠も取り払って踊る。2013年8月22日に撮影。
 三上智恵監督の映画『戦場の止み(いくさばのとぅどぅみ)』のとぅどぅみと、トゥズミは同じ言葉だろう。西表島・祖納集落の節祭(シチ)もユークイの次の日はトゥズミと言い、祭祀の総まとめが行なわれる。
 三上智恵監督の、マガジン9での連載が更新された。第29回標的の島 驚愕の宮古島要塞計画

8月25日(火)

 婦中の熊野神社で行なわれる稚児舞を観に行く。最寄りの駅はJR高山本線の速星だが、駅から神社まではタクシーで5分ほどの距離。歩けない距離ではないから歩こうと覚悟していたが、前日に婦中教育行政センターに祭りの詳細を尋ねたところ、富山駅前から熊野神社近くに停まる富山地方鉄道の路線バスがある事を教えていただいた。 
 稚児舞の奉納は17時頃からと聞いたが、「お昼ごろから公民館で準備が始まり午後1時には大祭の神事が行なわれ、その後2時くらいから青年会による獅子舞が公民館で舞われる」というネットの記事があったので、お昼ごろに熊野神社に到着するように電車とバスを乗り継いだ。
 熊野神社から100メートル程のバス停・熊野で下車して神社へ。境内では舞台の設営中だった。稚児舞保存会の会長さんがいらしたので午後2時から行なわれる公民館での獅子舞について尋ねたところ、以前は早い時間に行なっていたが現在は16時頃からになったと言う。
 空いた時間をどうして過ごそうかと思案していたら、保存会の会長さんが神社に隣接する稚児舞会館の2階でお休み下さいと親切に声をかけて下さった。ここは稚児舞奉納の時の稚児たちの控え室になる。
 富山駅前のコンビニで買って来たパンを食べながら、東京から日帰りで稚児舞を観にいらした年配の女性と一緒に会長さんのお話しを伺って空き時間を過ごした。
熊野神社と舞台の設営
↑舞台を設営中の熊野神社。舞台は2年前に新調したばかり。釘は一本も使わず嵌め込み式になっている。
公民館での準備と獅子舞の奉納
↑公民館での準備。下の二枚は、公民館での獅子舞の奉納。
↓公民館を出て舞台までの道行き。稚児は神に奉仕する神霊の依り代であるため、土を踏まないように肩に担がれて行く。嘗ては稚児を肩に乗せるのは伯父の役割だったようだが、現在は父親の肩に担がれている。
道行き

◯熊野神社稚児舞奉納秋季例大祭日程より
15:30 萩十獅子舞保存会集合・準備
16:00 熊野神社秋季例大祭式典(各地区玉串奉天)
16:15 稚児行列スタート(公民館)中名獅子・萩十獅子
16:30 稚児舞奉納式典
      ●中名獅子舞・萩十獅子
      ●各地区代表 紅白餅まき
17:00 稚児舞奉納 
       1.鉾の舞(小稚児2人)
       2.賀古の舞8大稚児2人 
17:30 ●中名獅子舞 
       3.林歌の舞(小稚児、大稚児4人) 
18:00 ●萩十獅子舞 
       4.蛭子の舞(大稚児2人) 
       5.小奈曽利の舞(小稚児2人) 
       6.大奈曽利の舞(大稚児2人) 
18:45 ●中名獅子舞 
       7.陪臚の舞 
       ●中名獅子舞・萩十獅子舞競演(御花) 
       ●各地区代表 紅白餅まき

稚児舞奉納01
稚児舞奉納02
 富山駅行きの最終バスは19時37分。稚児舞の最後の演目、陪臚の舞を途中まで観て熊野のバス停へ。100メートルほどしか離れていないので、お囃子が聴こえてくる。神社に着いたお昼頃はポツリポツリと雨も降っていたが、祭事が始まる頃には止んでいた。吹く風が涼しくなった。この地の人は、この稚児舞で毎年秋の訪れを感じるのだろうか。バスは3分ほど遅れて熊野バス停に到着した。

8月24日(月)

 朝起きてパソコンを開くと、神奈川の米軍施設で今日の未明に爆発があったというニュース。
爆発連続、激しい火花=「テロか」住民騒然-米軍施設火災
米軍施設で爆発火災=倉庫全焼、放水見合わせ-けが人なし、鎮火・相模原
米軍・相模総合補給廠で激しい爆発伴う火災
 記事には、「基地の敷地内に弾薬や放射性物質などの危険物が保管されているか把握できておらず、アメリカ軍は出火原因を明らかにしていません」とある。
 今月12日に米軍の特殊作戦用ヘリがうるま市の沖で墜落し自衛隊員2人も負傷する事故が起きたが、未だに事故原因は明らかにされないまま、事故を起こした同型機の飛行訓練が再開された。今回の火災の出火原因と詳細は、日本側に伝えられるのだろうか。
 同じ様なことは続くもので、昼前に川崎市にある日鉄住金鋼管の川崎製造所から出火。隣接する花王の工場にも延焼した。

 昨日は姪っ子が所属する吹奏楽部が、7月16日にオープンした小矢部の三井アウトレットパークのイヴェントに出演するというので観に行った。家から自転車で30分、車なら10分ほどの距離だが、「近くの道路が渋滞している」「駐車場がいっぱいで入れない」という混雑情報を聞いていたので早めに家を出たが、道路はスムーズに流れていて、駐車場も混んではいたがスンナリと停められた。駐車場には富山や石川だけではなく、福井や新潟のナンバープレートも並んでいた。
小矢部アウトレットモール
↑先月オープンした三井アウトレットパーク。吹奏楽部の演奏は15時からなので、それまで両親と施設の中を散策。↓アウトレットパークの敷地で行なわれた吹奏楽部の演奏。
吹奏楽部のイベント
 吹奏楽部の演奏は、正味30分ほどだったろうか。せっかく外出したので、両親と福野のヘリオスへ最終日のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドを観に行く。
 会場には17時前に到着し、ガーデンステージでスキヤキ・スティール・オーケストラと出演者が揃って演奏するフィナーレを観ることができた。一緒に来た両親が、南米や中南米の音楽を楽しめるか不安だったが、一番前で観ていたのでそれなりに面白かったんだろうと思う。会場で食べた、屋台のキーマカレー&ナンも口に合ったようだ。
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド

 コンサートが全て終わった後、ボランティア・スタッフとして来ていたメタカンパニーの海老原さんから、来月の13日に発売されるCD『奄美竪琴/盛島貴男』のサンプル盤とプレス・リリースを戴いた。
 名瀬に借りていた部屋の管理会社のおじさんが盛島貴男さんの友人で、龍郷町の鶏飯で有名な「ひさ倉」の近くで竪琴を製作しているという話しは聞いていた。こうして奄美に居た時から盛島さんの存在は知っていたが、音楽は聴いたことがなかった。
 CDには「行きゃんにゃ加那」「ヨイスラ節」「稲スリ節」といった奄美民謡や奄美でもよく唄われるシマ歌も収録されているが、 裏声を多様する奄美民謡のCDだと思って聴くと「?」となる。野太いドスの利いた声で唄われる曲たちは、盛島流にアレンジされており曲名を見なければ「行きゃんにゃ加那」や「ヨイスラ節」だとは途中まで気付かないかもしれない。 
 煌びやかな奄美竪琴の音色と野性味のある声が織りなす盛島さんのアルバムは、シマ歌や民謡といった枠からはみ出し、違った世界を作っている。聴いていて、ふっとトゥアレグのバンド、ティナリウェンを思い出した。ティナリウェンが「砂漠のブルース」なら、こちらは「亜熱帯のブルース」か「太古の森と海のブルース」といったところだろうか。
  You Tubeから「行きゅんにゃ加那/盛島貴男」「盛島貴男 奄美竪琴」「ティナリウェン/ Full Performance (Live on KEXP)
 盛島さんが影響を受けたという、奄美大島出身の伝説の唄者・里国隆氏の奄美竪琴を弾きながら歌う映像がこちらにあった。
 この『奄美竪琴』発売記念ライヴが、10月24日(土)東京・下北沢Com.cafe音倉で行なわれる。詳細はこちら

 昨日の夜から今日の未明にかけて台風が通過した石垣島では、車が横転したり船が沈んだりと多数の被害をもたらした。その台風15号は沖縄本島、奄美群島を北上して、明日には九州に上陸するようだ。

8月22日(土)

 昨日から開催されているスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドを観に福野のヘリオスへ。1991年から始まり、今年で25回目。すっかり地域に定着したイヴェントとなっているようだ。
 1980年代後半から日本でもワールド・ミュージックが注目され、1991年にウォーマッドが横浜で大々的に開催された。91年と92年のウォーマッドは音楽雑誌の仕事で撮影に行っている。93年から規模が縮小され、その後何年かして中止となった。日本経済のバブルが弾けたのも原因かもしれない。
  そういう訳で、今や地方都市の富山で開催されているスキヤキが、日本でのワールド・ミュージックのイヴェントとしては一番歴史あるものになっている。
  これまで縁がなくて足を運んだことは無かったが、無料のコンサートやイヴェントもあるし、音楽関係の友人が浜松から福野までイヴェントのボランティア・スタッフとして来るというので会いに行って来た。
スキヤキ・パレード01
↑↓福野駅からフローラルステージ(南砺市園芸植物園)まで練り歩く、スキヤキ・パレード。
スキヤキ・パレード02

 友人に会うのは、たぶんマリ共和国のシンガーソングライター、アビブ・コワテが来日した時に撮影でお世話になって以来なので16年ぶりだろうか。城端の地ビールをご馳走になって色々話していて、沖縄でも今年スキヤキ・オキナワが開催された事を知る。スキヤキ・オキナワを開催した桜坂劇場の関係者の方が会場にいらしたので紹介してもらう。沖縄や奄美の音楽、ミュージシャンの話しを暫くして、『Music from Okinawa 2014』というCDを戴いた。これは昨年スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラで開催されたワールドミュージックの見本市「WOMEX(the World Music Expo)2014」で沖縄の音楽を発信するために作られたCDで、WOMEXの会場にブースを設けて無料で配られたそうだ。

→マリ共和国のシンガーソングライター、アビブ・コワテ。1999年10月に来日した際に撮影。アビブ・コワテはスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドにも一度出演している。You Tubeから「Fatma/Habib Koité」。

アビブ・コワテ
 友人がボランティアの仕事に戻ったので、ヘリオス・ステージの演奏を少し聴いて、スキヤキ・パレードを観てから家に帰る。福野から城端線で戸出駅へ。戸出から自転車で40分ほどかけて家に辿り着く。日が暮れてからは、随分と涼しくなった。

8月20日(木)

 フォルツァ総曲輪で上映されている、辺野古を舞台にした三上智恵監督のドキュメンタリー映画「戦場の止み」を観に富山へ。
 映画は15日から上映されていたが今日まで待ったのは、木曜日がフォルツァ・サービスデーで通常1600円の料金が1100円になるから。それでも電車賃が往復で1120円もかかるので、映画を観るのも大変だ。
 映画に記録されているのは、埋め立てのためのボーリング調査が始まった昨年夏からの辺野古が中心だ。ちょっと長いが三上智恵監督のインタヴューがこちらに掲載されている。映画が配給されていない地域の人は、まずはこのインタヴューを読まれる事をお勧めする。
 映画の冒頭で、
 米海兵隊基地・キャンプシュワブに連なる大浦湾を埋めて今建設されようとしているのは、オスプレイ100機が配備され巨大な軍港を備えた最新の米軍基地で自衛隊も使う計画だ。「普天間基地の代替施設」という呼称は名ばかりの新基地だと多くの沖縄県民が反対している。 
 そして2014年夏、辺野古崎は包囲された。

 こんなナレーションが流れる。
 テレビや新聞でも辺野古の抗議活動の様子は断片的に流れてくるが、辺野古に造られようとしている新基地がどんなものなのか詳しくは伝わって来ない。唯一、新基地建設の中身に触れたのはテレビ朝日の報道ステーションではないかと思う。その時の映像がYou TubeにUPされている。こちら→基地負担“軽減”のはずが…訓練も激化…沖縄北部の現実:辺野古移設の裏で…米軍強化の巨大構想に迫る
 番組の中で建築家であり沖縄平和市民連絡会の真喜志好一さんが、政府が建設しようとしている新基地について解説をしている。17分と長い映像だが、とても解り易くまとめられている。
 また、この映画のパンフレットでも、<『戦場の止み』の背景にあること>と題して、真喜志好一さんが2ページで辺野古新基地建設の解説を書かれている。
 安倍首相は国会の答弁で「強襲揚陸艦の運用を前提にするものでは全くないという点につきましては、これは米軍との共通の認識であるということもはっきり申し上げておきたいと思います」と否定しているが、 政府はオスプレイの沖縄配備を隠していた過去がある。強襲揚陸艦の運用が無いなどと言われても信用できるだろうか?
 一昨日の参院安保特別委員会で山本太郎議員が原発再稼働、TPPへの参加、秘密保護法、PKOの法的警護の範囲拡大など、日本の政策がアメリカからのリクエスト通りになっている事を指摘した。  
 戦後レジームからの脱却と言いながら、安倍政権の行なっている事はアメリカへの隷属に他ならない。 戦後70年が経ってなお、日本はアメリカに支配され、沖縄はその日本とアメリカに翻弄されるという構図は変わっていない。

オスプレイ配備抗議デモ

↑左は「戦場の止み」に中心人物の一人として登場する沖縄平和運動センター議長の山城博治さん。右は模型を使ってオスプレイの構造的な欠陥を指摘する真喜志好一さん。2012年7月22日、沖縄県庁前でのオスプレイ配備に反対する抗議集会で撮影。この時の集会が、沖縄に住み始めて最初に参加した抗議行動だ。

↓2014年4月19日。ボーリング調査阻止10周年の集会が行われた辺野古の海。カヌー隊が会場パレードを行なった。前年の暮れに仲井眞知事(当時)が辺野古の埋め立て承認を行なった事で危機感はあったが、まだ辺野古での抗議行動は激しくはなかったと認識している。

辺野古ボーリング調査阻止10周年

8月19日(水)

 昨日、今日と涼しい風が吹いてくるので夜は扇風機がなくても過ごせるくらいだ。まだ暑い日もあるだろうが、少しずつ秋に近づいている。

 「戦争に行きたくないという考えは極端な利己的考え」と自身のツイッターに書き込んで批判を浴びた自民党の武藤貴也衆院議員が、金銭トラブルで自民党を離党した。記事によれば「値上がり確実な新規公開株を国会議員枠で買える」と持ち掛け約4100万円を集めたが、実際に株は購入されておらず、一部の出資金も返済されていないとの事。そもそも国会議員枠で買える新規公開株って何?
 佐野研二郎氏のデザインによる、東京五輪の公式エンブレム問題が尾をひいている。佐野研二郎デザインという冠で製作されたサントリーのキャンペーン商品であるトートバッグが、デザインを盗用したものであったと自らホームページを通じて認め、30種類のうち8種類の商品を取り下げた。 
 デザインの盗用も問題だが、佐野研二郎デザインという冠を付けておきながら実際には佐野氏は監修あるいはプロデュースという立場で、実際のデザインは第三者が行なっていたというのも問題ではないだろうか。
<スタッフが作ったものを「佐野デザイン」?>東京五輪のエンブレムをデザインした亀倉雄策を冠した賞の受賞者・佐野研二郎氏の未熟さーの中で東洋大学 准教授の藤本貴之がその事を指摘している。
  そのサントリーの、アンクルトリスをデザインした柳原良平さんが17日に亡くなられた事がわかった。You Tubeから「トリスでハワイ」。高校の修学旅行で先生に隠れてホテルの部屋で友達と飲んだウイスキーは、トリスのポケット瓶だった気がする。

 原発維持に1兆4千億円 発電ゼロ時の電力9社。原発が稼働していなかった2014年度に、原発の維持管理のために使われたお金が約1兆4000億円。これらの費用の多くは電気料金に転嫁されている。
 ところで稼働していなかった原発を維持するために使われた電気の使用量というのは、どれくらいになるのだろうか。大きなデパートが一つ建つと、小さな町と同じくらい電気を 消費すると聞いた事がある。小さな町がどれくらいか曖昧だが(笑)。
  福島第1の原発事故直後”脱原発なら電気を使うな”という発言をする人もいたが、脱原発状態だった2014年度は原発以外の発電で電気をまかない、加えて原発を制御するための電気まで生み出していたわけだ。稼働していない原発を制御するために使われた2014年度の電気の総量、想像もつかないが少ない使用量ではないように思う。

 GalleryページのAmami・Okinawaに、琉球弧曼荼羅【二】を追加しました。
琉球弧曼荼羅【二】
 GalleryページのPortraits onetwoLive onetwoにGo to linkを貼り終えました。左頁下のGo to linkをクリックすると関連する映像に飛びます。
Les Fleur」は、ミニー・リパートンの最初のソロ・アルバム『COME TO MY GARDEN』に収録されている曲で、大好きな曲だ。チャラの『Junior Sweet』は良いアルバムだと思うが、8曲目に収録されている「私はかわいい人といわれたい」を聴いたときは驚いた。サンプリングと盗用との境界線がよくわからない。

8月17日(月)

 今日、内閣府が発表した4月〜6月のGDPは前期(1〜3月期)より0.4%減で、一年続いた場合の年率換算すると1.6%減。3四半期ぶりのマイナス成長となった。それでも甘利経済再生担当大臣は「一時的な落ち込み」として、「景気は回復傾向」とする見方を強調したそうだ。マイナスでも回復傾向とする根拠がわからない。

 先日借りて読んだ「日本の民俗 沖縄/源武雄」から、気になった部分を備忘録として掲載。
七 信仰
(1) 神の観念
 沖縄人の神に対する考え方は三つに分けられる。
 第一は、天くだる神について。これは聖地(ウタキ<御嶽 おたけ>・神山・オン・ウガンヤマ)に天くだると信じられている神である。樹木・岩などを神座(かみくら)として天くだってくる神で、これがノロやツカサに憑依して巫女は生き神様となって村の人々から拝まれるのである。沖縄本島のウタキ(御嶽)信仰・宮古群島のムトゥ信仰・八重山群島のオン信仰の実態はこのような神の信仰である。
 第二は、渡海神について。これは遥か彼方の海を渡ってくる神で、その神のいます浄土はニライカナイであるとの信仰である。ニライカナイから訪れてくる渡海人は、一難のうちの時を定めて訪れてきて村の繁栄・豊作を予祝して帰ってゆく。それで平日はこの神の住む聖地はない。訪れてくる時に、その出現する場所が臨時に聖地となるだけである。この渡海人の祭りを忠実に伝承して盛大にやっているのは八重山群島である。西表島の古見および小浜島、新城島、石垣島の宮良に現存するアカマタ・クロマタ祭りは、その代表的なものである。アカマタ祭りに訪れてくる渡海神は目に見える具象的な神であり、その村の青年が臨時に設けられた聖地で草装の神に変装し、村を訪れてきて祝福を与えるという秘密結社的祭祀集団による演出が行なわれる。石垣島川平のマユンガナシ、宮古島宮国のンナフカも渡海の来訪神である。
 第三は、祖神について。沖縄の人々は人間も死後三三年を経過すれば祖神となると、一般に信じている。宮古島では三十三年忌を待たずとも、人は死すれば神となるとの伝承信仰があり、同島では仏壇のことをカンタナ(神棚)とよんでいる。

 火の神
~略~沖縄の古い伝承や文献には火はニライカナイからもたらされたとあるので、火の神信仰はニライカナイ信仰と関連しているのである。そういうわけで火の神信仰は沖縄人固有の信仰である。ところが沖縄人が十四世紀(一三七二)に中国と接触を始めてから中国の同郷思想とともに中国ふうの火の神信仰が導入されて、沖縄固有の火の神信仰と融合してしまった。十二月二十四日に火の神を送り、明けて正月四日に火の神を迎えるという行事は道教系統である。

(6) 墓 
 近世になって清明祭など墓での祭りが盛んになったので、墓を忌み嫌う観念は薄くなってきた。しかしそれ以前は墓地を汚れた場所であり、悪霊のさまよっているところとして、ひじょうにこわがっていた。現代になっても辺鄙な地域では墓地をグショウといってこわがっている。宮古島の狩俣・島尻あたりでは葬式の時以外は墓に行くことはなく、沖縄本島で墓を訪れる日となっている彼岸、旧七月七日にも、同地では墓まではゆかず、遠く墓の望める地点まで行き、そこから遥拝をしていたという。これは墓地を汚れたところ、忌み嫌うべきところと考えていた証拠である。

(8) 神祭りの神事
~略~
 カミアシャギというのは沖縄本島北部の地域に見られる祭祀用の建物で軒の低い壁なしの掘っ立て小屋である。古くはアシアゲと発音し記載されているところから、日本書紀にでてくる「足一つあがりの宮」という建物と、語源的に一致するのではないかというので、戦前から一部の学者が注目しているものである。

 GalleryページのAmami・Okinawaに、琉球弧曼荼羅【一】を追加しました。
琉球弧曼荼羅【一】

8月15日(土)

 終戦の日。午前中に4つの霊園をまわり、8つのお墓をお参りしてきた。
吹奏楽部コンサート01
吹奏楽部コンサート02

 午後から、姪っ子が所属する吹奏楽部の定期演奏会を聴きに行く。

 気象庁は、鹿児島の桜島で大規模な噴火が起こる可能性が高くなったとして、警戒レベルを4に引き上げた。

8月12日(水)

 昨日の午前10時半、川内原発1号機の核分裂を抑える制御棒が引き抜かれ、原子炉が再起動された。大飯原発が2013年9月に停止して以来2年近く続いていた原発ゼロの状態が終わってしまった。
 記録的な猛暑が続くこの夏も、電力各社は比較的余裕のある電力供給を行なっているのに、なぜ原発を再稼働させなくてはいけないのか、疑問に思う声が多い。東京新聞が社説で「原発ゼロが終わる日に 誰が責任を負うのか」と題し、原発の安全性の担保を電力会社も国も規制委員会もそれぞれ他に押し付けている構図を指摘。福島第1の事故と同じように、川内原発で事故が起きても誰も責任をとるつもりがないようだ。
 安倍総理は、世界で最も厳しいレベルの新規制基準に適合した原発については再稼働していくと述べているが、昨日再稼働した川内原発には新規制基準で義務化された「フィルター付きベント」も「免震重要棟」もまだ設置されていない。これらは5年間の猶予期間を設けて先送りされている。「フィルター付きベント」「免震重要棟」が完成するまで事故は起きないと思っているのだろうか。今後は安全神話と決別するといいながら、これこそが安全神話だろう。新規制基準についての、山本太郎議員と、田中俊一規制委員長の答弁がこちらにある。ベントと免震重要棟については、こちらに分かり易く書かれている。
 安倍首相が原発事故前に「全電源喪失はありえない」と地震対策を拒否していた。福島第1原発の事故を招いた自身の判断を、まったく反省する事はないようだ。

 一昨日から、一ヶ月間と言う期限を切ってだが辺野古新基地建設の作業が中断した。そして今日、中断後初めての翁長知事と菅官房長官の協議が沖縄で行なわれた。この協議の行なわれる2時間前、米軍のヘリコプターUH60がうるま市の浜比嘉島の沖で墜落した。菅官房長官は米軍ヘリ墜落事故を受けて「極めて遺憾だ」と表明し、迅速な情報提供と原因究明、再発防止をアメリカ側に申し入れた。夜になって、このヘリには陸上自衛隊員2人も搭乗していた事がわかった。 
 沖縄に住んでいた2年前、2013年8月5日にも宜野座村にあるキャンプ・ハンセン内の山火事を消火作業中にヘリコプターが墜落している。また、明日は11年前に沖縄国際大学に米軍のヘリコプターが墜落した日だ。

 昨年の9月10日に撮影した、町内の獅子舞のスナップをPhoto Albumにしました。昼間の獅子舞はこちら、夜の獅子ころしはこちら
ウラの宮の獅子舞
↑ウラの宮の獅子舞。↓オモテの宮の獅子舞。
オモテの宮の獅子舞

8月9日(日)

 昨日、小川銀次さんの告別式が執り行われたようだ。
 そう言えば、U.シュリーニヴァースが亡くなったのを知ったのは、銀次さんのブログからだった。昨年の9月19日に亡くなったU.シュリーニヴァースは、45歳という若さだった。彼の余りに若い死にも驚いたが、銀次さんがインドの若きマンドリン奏者であるU.シュリーニヴァースを聴いていたのにも驚いた。でもすぐに、銀次さんが聴いてそうなミュージシャンだと思い直した。
 ”アッチでまたキヨシローさんと一緒にRCの曲を”という書き込みをネットの掲示板で見たりするけれど、せっかく国境の無い(?)アッチの世界に行ったんだから、やはり昨年の2月に亡くなったパコ・デ・ルシアと、U.シュリーニヴァース、銀次さんのトリオでのセッションはどうだろうと夜中に考えていたら、想像が広がって眠れなくなった。
  パコ・デ・ルシアと銀次さん、U.シュリーニヴァースと銀次さんのセッションはなんとなくイメージできるが、3人となったらどんな音楽に発展するんだろうか。パコ・デ・ルシアとU.シュリーニヴァースが一緒に演奏したことはないようだが、二人ともジョン・マクラフリンとは共演している。
 You Tubeから「Spain /Al Di Meola、John McLaughlin、 Paco De Lucia」 「John Mclaughlin、U .Srinivas」「そして夢の国へ/Crosswind」。アッチで落ち着いたら、思う存分弾きまくって下さい!!!

↓→WOMAD'92で来日したU.シュリーニヴァース。9月5日に撮影。
U.シュリーニヴァース02
U.シュリーニヴァース01

 1980年前後に、エレクトリック・バイオリン奏者のジャンリュック・ポンティのライヴを観に行った記憶がある。透(そうる透)さん、銀次さんと一緒に行った気がするけれど、やがて35年も前のことであやふやになっている。「Jean-Luc Ponty Live」。

新しく追加したギャラリーページ
Galleryページに、Live twoを追加しました。Live oneは来日アーティストのライヴ写真でしたが、twoは国内アーティストのライヴ写真で構成しました。背景の写真は1987年2月14日、日本青年館でのローグのライヴです。
 撮影の仕事を始めた頃は「宝島」、ソニー出版の「ワッツ・イン」や「ポップ・ギア」といった雑誌でミュージシャンを撮っていたのだけれど、編集部に渡したフィルムが一切帰って来ていないので、手元にあまり残っていない。モノクロはプリントだけ渡していたのでフィルムは残っているのだが、カラーはポジフィルムをそっくり渡すことが多かったので残らなかった。25年以上も前の、あの頃撮影したフィルムはいったいどうなっているのだろうか。その宝島も今月発売の号で休刊になるそうだ。 

8月6日(木)

 広島に原爆が投下されて70年。テレビでは平和記念式典の模様が中継され、様々な特番が放送された。そう言えば、奄美大島の名瀬に住んでいた時、この日は防災無線で黙祷が呼びかけられ、8時15分にサイレンが鳴らされた。部屋の窓を開け、サイレンの聴こえる方角に黙祷した。
 高校野球、夏の甲子園大会が始まった。今年は親戚の子供が出場するので、今日行なわれた開会式を途中から見た。選手が多くてテレビ画面を見ていても、親戚の子供を見つけることは出来なかった。
新しいトップ画面

 久しぶりにホームページのトップ画面を変更しました。奄美、沖縄の写真が続いたので、今回は1986年に旅したポルトガルの写真。
  漁師町ナザレ。宿の近くにあって何度か食べに行き、お気に入りの店になったレストランの家族の記念写真です。
←新しいトップ画面。
↓これまでのトップ画面。

これまでのトップ画面
 リスボン近郊にある、小さな漁村・ナザレ。オビドスからバスに揺られてナザレのバスターミナルに着くと、家を民宿にしているおばさん達が泊まれ泊まれと押し寄せてきた。その中の一番強引なおばさんに捕まった。値段は1泊800Esc(エスクード)、2泊するなら700Escにすると言うので4泊で2400Escまで値切ってみた。交渉が成立して2500Escを渡したが、お釣の100Escは戻って来なかった。1Escは当時1.4円だったので、4泊で3500円ほどだ。 
 中一日、バスで聖地ファティマへ日帰り旅行した以外は、この小さな漁村を散歩して過ごした。海岸沿いに並んだ住宅地とケーブルカーで上がった山に開けた住宅地に分かれているが、両方歩いても一日あればまわれる大きさの町だ。 海岸沿いの道路には魚が干され、おばさん達がピーナッツやピパス(ひまわりの種)を机の上に並べて売っていた。夏はヨーロッパ中からバカンス客が訪れるリゾート地でもあるが、まだ寒くてセーターを着ていたくらいのシーズンで、それほどの賑わいもなく落ち着いて過ごせた。
 この当時、欧州方面の地球の歩き方は分厚い「ヨーロッパ'85〜'86」編しかなかった。このスペインとポルトガルの旅を終えて日本に戻り、撮影してきた写真をダイヤモンド・ビッグ社に売り込みに行き「スペイン・ポルトガル」編の製作に関わらせてもらった。
ナザレ
↑7枚重ねて履くスカートと独特な編み方のセーター。伝統衣装を身に着けたナザレの女性たち。1954年製作の仏映画「過去をもつ愛情」にナザレの海が登場する。こちらの後半部分。nazareを空撮した映像があった。こちらは最近のものだろうか。美しい町だな〜と思う。

 今日で東京は、一週間連続の猛暑日だ。
 風が通り過ぎて行くような音楽。小野リサのアルバム『NaNã』に収録されている「Canto Para Nanã」を聴く度にそう感じる。何枚かもっている彼女のCDに収録されている曲の中で、一番好きな曲だ。
 デオダードが参加したアルバム『Pretty World』が発売された時、音楽雑誌の仕事で彼女を撮影することができた。インタヴューの後のフォトセッションで、カメラを向けながらいかに「Canto para Nanã」が好きかを彼女に伝えた。
 撮影が終わり機材をバックに仕舞って部屋を出る時に、後ろから本人の奏でる「Canto para Nanã」が聴こえてきた。

 ナナン どうか子供達の神に 祝福をお与え下さい
 私のお許しとお恵みのもとに・・・

→小野リサ。2000年6月23日撮影。

小野リサ

8月4日(火)

 小川銀次さんが、一昨日亡くなった。この一年余りの闘病日記をリアルタイムで見ていたので、悲しいというより「おつかれさまでした」という気持ちの方が強い。2度目の入院から自宅に戻って来ての日記には、読んでいる方も辛くなる様な尋常ではない身体の不調が記されていた。それでも横になってギターを弾き、新しいギターのデザインが浮かんだこと等も書かれていて、本人はまだまだ弾きたかったんだろうと思うと切なくなる。今は長い闘病から解放されたのだから、ゆっくり休んで下さいという気持ちでいっぱいだ。
  ギターを弾くことが好きで、ギターのことを考えることが好きで、永遠のギター少年だと思う。
銀次さんソロ01
銀次さんソロ02

←↑2008年11月22日、吉祥寺シルバーエレファントにて、小川銀次ソロライヴ。上右と左は10string Classical Guitar 。10stringを弾いている映像は見つけられなかったが、小川銀次ソロライヴから「みのむし」。
↓縦横無尽というのは、まさに銀次さんのギターを弾く指の動きだろう。2008年4月4日、新橋ZZで開催された屋根裏同窓会でのライヴの時に撮影。

銀次さんのギターを弾く指
屋根裏同窓会の銀次さんと、小川銀次バンドでのシルバーエレファント
↑左は2008年4月4日、新橋ZZでの銀次さん。右は2009年11月21日、小川銀次バンドでの吉祥寺シルバーエレファント。次の年から奄美へと旅に出たので、銀次さんのライヴを観たのはこの時が最後になってしまった。You Tubeから小川銀次バンド「Sky-High」。
クロスウインドの合宿にて
←1978年頃だろうか。埼玉県の本庄にあったスタジオDIGで合宿した時の写真。クロスウインドの頃で、アルバム『crosswind 2』レコーディングのための合宿だったかな?バンドの練習の後、透さんのドラムを借りて銀次さんに遊んでもらっている写真。銀次さんが持っているギターは、グレコに特注したアレンビックモデルのギター。
 クロスウインドやRCサクセッションに在籍していた頃はずっとこのギターを弾いていた印象があるので、銀次さんと言えばアレンビックモデルが先ず思い浮かぶ。You Tubeから銀次さんがアレンビックモデルを弾いているRCサクセッションの「スローバラード」「雨上がりの夜空に」。
  それから音源だけですが、渋谷にあったライヴハウス屋根裏での「RCサクセション / 1979.10.27 渋谷屋根裏Part1」。クロスウインドも有楽町にあった日立 Lo-Dプラザでのライヴから「だんだん畑で鬼ごっこ」。これも1980年前後の音源だろう。 

8月3日(月)

 暑い日が続いている。扇風機だけでは耐えられないので、図書館で借りた本を持って図書館へ避難。涼みながら読もうと思ったが、あまりに快適で椅子に座ってウトウトして時間が過ぎてしまった。
 週末から昨日にかけて安保法制に反対するデモが盛んに行なわれた。
「安倍首相はバカか、嘘つき」安保法制に反対する学生と学者が集会開催
渋谷で高校生デモ「安保法制反対」 SNS通じ集まる
安保法案 抗議デモ 高校生ら5000人「廃案」訴え

  安全保障関連法案を巡り「法的安定性は関係ない」と発言し波紋を呼んだ礒崎陽輔氏への参考人質疑が、今日行なわれた。礒崎氏は「誤解を与え大変申し訳ない」と謝罪し発言を取り消したが、首相補佐官を続ける考えを示した。
 毎日新聞の記事に、質疑の様子が詳しく紹介されている。「法的安定性は関係ない」も問題だろうが、民主党の福山氏が指摘した講演前日の「法的安定性で国を守れるか。そんなもので守れるわけない」という発言の方が個人的には暴言だと思う。 
 暴言と言えば、自民党の若手議員が「戦争に行きたくないという考えは極端な利己的考え」と自身のツイッターに書き込んで炎上している。「戦争に行きたくない」というのは利己的な考えではなく真っ当な思考だろう。
 【大炎上】自民党の武藤貴也議員の発言が酷すぎて炎上!「基本的人権こそが日本精神を破壊した主犯」「SEALDsという集団は自己中」
  彼は「基本的人権の尊重」について、私はこれが日本精神を破壊した「主犯」だと考えているが、この「基本的人権」は、戦前は制限されて当たり前だと考えられていた。全ての国民は、国家があり、地域があり、家族があり、その中で生きている。国家が滅ぼされてしまったら、当然その国の国民も滅びてしまう。従って、国家や地域を守るためには基本的人権は、例え「生存権」であっても制限されるものだというのがいわば「常識」であった。もちろんその根底には「滅私奉公」という「日本精神」があったことは言うまでも無い。だからこそ第二次世界大戦時に国を守る為に日本国民は命を捧げたのである。しかし、戦後憲法によってもたらされたこの「基本的人権の尊重」という思想によって「滅私奉公」の概念は破壊されてしまった、と書いている。戦後70年が経って、彼は戦前の軍国主義(独裁政治、全体主義)の時代に戻りたいと思っているのだろうか。そしてまた同じ過ちを繰り返したいのだろうか。

 先週、参議院の平和安全特別委員会で山本太郎議員が「原発にミサイル攻撃されたらどうするのか」その対策と被害予想を政府に質したが、安倍首相も原子力規制委員会の田中俊一委員長も曖昧な答弁に終始した。質疑の全文を書き起こしたものがこちらに、映像がこちらに。山本太郎氏のちょっと芝居がかった話し方の好き嫌いはあるだろうが、質問の趣旨は明快で筋が通っている。
 

 昨日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールに落ちた大型装置の撤去が行なわれた。撤去されたのは長さ14メートル、重さ20トンの燃料交換機で、2台のクレーンで吊り上げられて無事に撤去が終了した。
 この3号機の撤去作業前日、福島第1の30代男性作業員が熱中症のような症状を訴えた後、病院に運ばれたが死亡した。福島原発では今年の1月にも福島第1作業員が死亡=タンク設置工事で落下福島第2でも作業員が点検器具に頭を挟まれるなど2日続けて死亡事故が起きている。 
 1月にも書いた文章を、もう一度掲載しておく。以下↓
 福島第1で発生している多数の傷病者発生を、東電はほとんど公表せずという記事があった。公表しない事の以前に、その傷病者の数の多さに驚いた。記事によれば、昨年4月1日〜9月23日までで熱中症32件、脱水症5件、体調不良18件、ケガ43件(骨折9件、縫合処置9件)、病院への搬送22回(救急搬送13回、業務車による搬送4回、ドクターヘリ3回、搬送方法不明2回)。過酷な現場である事は想像できるが、わずか半年でこれだけの傷病者は多すぎるだろう。
 先日リニューアルしたGalleryページに、Portraits twoを追加しました。
新しく追加したギャラリーページ01
↑↓Portraits twoの画面。右側の小さな写真をクリックすると、別ウインドーで大きな画面が開きます。
新しく追加したギャラリーページ02
 oneでは、来日した海外ミュージシャンのポートレートを掲載しましたが、twoは日本人のポートレートで構成しました。ミュージシャンを中心に、俳優や作家、スポーツ選手、バーテンダーなど様々な職業の方が登場します。
 背景の写真は、文壇バーとして知られた銀座ルパンの、高崎武さん。2008年に亡くなられたようだ。
 他に横浜カクテルバー・パリの田尾幸子さん、銀座の交詢社ビルにあったサンスーシーの野村保さん、そして銀座クールの古川緑郎さんと4人の名バーテンダーを掲載しましたが、皆さん鬼籍に入られている。
 また、oneの全ページにリンクを貼りました。左下のgo to linkをクリックすると、そのページに登場しているアーティストに関連するYou Tubeの音楽映像に飛びます。

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