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8月27日(木)

 イヤコラセードッコイセー♪

 午後から出版社のスタジオにて、10月に発売になるフィトセラピスト・池田明子さんの書籍用の物撮りを少々。撮影の後、せっかく都内へ出てきたので昨年も見に行ったすみだ錦糸町河内音頭大盆踊り大会へ。画像処理もしなくちいけないし、1〜2時間見たら帰ろうと思っていたのですが昨年に続いて最後まで見てしまった。
 2日間続けて、夕方から4時間ほどステージで繰り広げられる河内音頭。昨年は初日を見て、今年は最終日を見ました。パワフルなイヴェントです。

河内音頭01
河内音頭02

 昨年は元レコード会社にいたKさんとバッタリ会いましたが、今年は音楽雑誌の編集者Kさんに会いました。他にも知人がいたかもしれませんが、なんせ人が多くて(汗)。
 今年は秋っぽくなるのが早い気がします。ゆく夏を惜しんで、イヤコラセードッコイセー♪そろそろ夏のイヴェントも終わりに近づいてきましたね。
 昨年の、すみだ錦糸町河内音頭大盆踊り大会の様子はこちらに。

8月26日(水)

 納品の前に、久しぶりに御徒町食堂で昼ご飯。煮込みハンバーグ定食880円。付け合わせの副菜は焼き肉にしました(*´д`*)。
 約束の時間まで少し余裕があったので、秋葉原のヨドバシで買い物。iPod用のUSBケーブル、ノート・パソコン用の電源コード、腕時計のバンドなど小物を購入。

↓秋葉原にて。午前中は曇りでしたが、午後はよいお天気。湿気が少なく、吹いてくる風が涼しくて気持良い。

空
↓手前が煮込みハンバーグ。奥が付け合わせに選んだ副菜の焼き肉。副菜というには堂々とした存在感です。おばちゃんが運んで来たおぼんをそのまま撮ったのですが、ご飯とおかずの位置が?
煮込みハンバーグ定食

 出版社で納品と打ち合わせを済ませて、帰りがてらお散歩。湯島から本郷、菊坂を通って西片、水道橋へと歩く。
 歩きながら撮ったスナップをブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。8月26日の日記orカテゴリーのお散歩でどうぞ。

後楽園
8月24日(月)
 本日は、10月に発売になるフィトセラピスト・池田明子さんの書籍用カラーグラビアの撮影。朝からご自宅にお伺いして、ポートレートや植物、お庭などを撮らせていただく。
池田明子さん
←ご自宅での撮影が終わって記念写真。中央が池田明子さん、左が今回色々とお世話していただいているしらいし椿さん、右が担当編集者のH嬢。この後、教室で物撮りをしてお昼ご飯。ゆっくりお茶を飲んでいたら急に激しい雷雨(゜▽゜*)。自然光での撮影は諦めて、後はストロボ使用。夕方の6時くらいに撮影終了です。
うな重

←お昼ご飯は、うな重♪
→お土産に頂いた、「梅沢富美男のきなこ豆」と「梅沢富美男のだしの素」。ありがとうございます。こちらで購入できます。

お土産

 29日(土)、渋谷・国境の南で北中正和さん、蒲田耕二さん、田中勝則さんによるレコード・コンサートがあります。今回のテーマは「SPレコードに聞く世界の音楽」だそうです。15:30open、16:00start。会費1000円(1ドリンク付き)。同じ日に渋谷アップリンクファクトリー で 石田昌隆さんの『オルタナティヴ・ミュージック』刊行記念イベントがあります。18:30開場、19:00開演。料金1800円(1ドリンク付き)。詳細はこちらで。

 昨日はHana*Hanaフォトフェスティバルによる「ファインアートフォトグラファーをめざす人にむけるアドバイス」と題した、写真家・渡邉博史さんのトークショーに行ってきました。
 ShINC projectの「¥3,000で写真売りましょ! 買いましょ! 展」第2弾が、10月6日(火)~10月18日(日)までギャラリーコスモスで開催される。PHOTOGRAPHERS SUMMIT 5も10月1日(木)に西麻布のスーパーデラックスで開催。写真を取り巻く色んな事が、少しずつ動き出している感じがする。

8月22日(土)
花火01
花火02
 夜7時から開催される多摩川花火大会を観に、自転車で出かけて行く。会場の近くだと混雑しているだろうから、少し離れた場所から。いざ始まってみれば、もう少し近い方がよかったか・・・orz。世田谷側の花火はキレイに見えるけれど、川崎市側の花火が角度的にも距離的にもちと厳しい。でも、この場所だったから撮れた写真もきっとあるのだろう。そう思えばね。
花火03
 花火大会の様子をブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。8月23日の日記orカテゴリーの多摩川花火大会でどうぞ。
8月21日(金)

 暑ぢぃ!残暑厳しいざんしょ(;´Д`)。新藤修一さんのサイトの今月のお題は「オヤジギャグ」。先日、私も月例展に投稿いたしました。←品の無い作品ですいません(汗)。

 このところ少しでも涼しい朝方に生活をシフトしている。午前中に作業をして、昼間は買い物に行ったり自転車に乗ったり。そして夕方からまた家で作業。さぞや効率がアップしているかと言えば、答えはNOだ・・・orz。たった7畳ほどの作業スペースが、なぜこんなにも片付かないのか自分でも不思議。

 家の近所でも、畑の横で野菜や果物を売っている農家がわりとある。今日は自転車でプラプラしながら、家から少し離れた民家の軒先でおばさんが売っていたモロヘイヤを買った。柔らかい葉の方だけを袋に詰めて100円。安い!

→今日買ったモロヘイヤ。量が多かったので半分だけ使用。茹でてから包丁で粘りが出るまで叩き、刻んだ塩昆布を加えて和えました。簡単で美味しい。

モロヘイヤ
 昨日は午後からお散歩へ。3時頃に押上駅に到着。業平方面の改札を出てちょっと歩くと、2012年春に開業する東京スカイツリーが立っていた。完成すると610メートルだそうですが、現在は約100メートルまで建設が進んでいるようです。色んな方向からスカイツリーを撮って、散歩の続き。業平から向島一丁目、隅田川を渡って花川戸へと歩く。
 少しの時間寄ってみた浅草寺は、本堂の外観を改修中。来年の11月末までかかるらしい。せっかくなので改修工事中の写真を撮っておく。ちょっと小腹が空いたので、休憩がてらラーメンを一杯。
 浅草から蔵前、三筋、鳥越、台東、上野とお馴染みのコースを歩く。夕方6時から湯島の出版社で打ち合わせを2つして、帰宅。
スカイツリー01
スカイツリー02
←↑2012年春に開業する東京スカイツリー。ちょっとずつ高くなっていくツリーを、毎日見上げている地元の人も多いんだろうか。
 業平から浅草、上野と歩いて撮ったスナップをブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。8月21日の日記orカテゴリーのお散歩でどうぞ。
猫
 来月行われる牛嶋神社の例祭を見に行って、近くにあるスカイツリーに足をのばすのも良いかも知れないですね。
8月19日(水)

 お昼過ぎに家を出て、サイクリング・ロードを自転車で走る。6月に川崎駅までは行きましたが、今日はもっと先まで。多摩川の河口を目指す。
 薄曇りの空から時々強い日射し。風は少し。これでもう少し空気が乾いていたら最高なんだけれど。二子多摩川の辺りでは、道の横に綱が張られ電球が吊るされている。22日(土)に開催される多摩川花火大会の準備だろうか?
 サイクリング・ロードから一般道へ下りて川崎駅周辺を少し走り、コンビニでポカリスエットを。
 川崎駅を過ぎると多摩川も少し潮の香りがしてくる。同時に工場からの匂いも。川面を渡る涼しい風と、トラックが行き交う道路からの生暖かい風が一緒になって吹いてくる。

多摩川河口
↑家を出発して2時間ほどで多摩川の河口に着いた。対岸は羽田空港。川沿いに自転車で走れるのはここまでかな?飛行機を少し眺めて、来た道を戻る。
多摩川ねこ
←↓サイクリング・ロードを走りながら見つけた猫の写真他をブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。8月19日の日記orカテゴリーのお散歩でどうぞ。
多摩川草
 帰りは多摩川沿いで見つけた猫の写真を撮りながら。川崎駅の辺りで一般道を少し走り、コンビニでアクエリアスを購入。
 サイクリング・ロードに戻ったら家を目指してひた走る。空を見ながら、日が短くなっているのを実感する。
8月15日(土)

 もう半月以上前だろうか?寝る前に焼酎をちびちび飲みながら寝転がってMac Bookを使っていたところ、キーボードに乾杯してしまいました・・・orz。それ以来パワーボタンを押しても起動せず。内部が完全に乾けば復活するかと思い、今日まで放置していましたが、やっぱりダメなようで修理に出す事に。新宿にある購入したお店の修理受付へ行って、故障した状況を説明して預けてきました。
 不思議なのはノートパソコンはもう一台iBookを持っているのですが、こちらは半年ほど前に突然画面が真っ暗になり、以降パワーボタンを押しても起動しなくなったのですが、Mac Bookが故障したのでダメもとでキーボードの部分を開けて掃除してからパワーボタンを押してみたところ起動しました(*´д`*)。Mac Bookは修理に出ましたが、iBookは復活。なんだか上手く出来てますね。

 修理に出した後、電車で新宿から原宿へ。南青山のギャラリーときの忘れもので22日まで開催されている五味彬さんの写真展のトークショーを聞きに行く。スタートは夕方5時半からなので、それまで1時間30分ほど原宿から外苑前を通って南青山までカメラを持ってお散歩。暑い夏の日射しだけれど、湿気が少ないのか空気が軽くてわりと過ごしやすい。

お散歩

 トークショーは「コレクターの為の印画紙講座」と題して、金子隆一(東京都写真美術館専門調査員)さんをゲストに迎え、五味さんが聞き手となって進行。バライタ紙とRCペーパーの違い、作品としての価値の違いから、オリジナル・プリントの定義などに話がおよび予定時間を少々オーバーしたようです。
 トークショーの後、飾られた写真を眺めてから会場を出る。帰りは青山通り沿いを表参道まで歩いて、電車で帰宅。

 原宿から南青山へ散歩しながら撮ったスナップをブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。8月15日の日記orカテゴリーのお散歩でどうぞ。

8月12日(水)

 台風一過。午前中は曇り空だったけれど、午後からは雲が多いながらも晴天。風もわりとあって、気持ちいい。
 久しぶりに自転車のチェーンに油をさし、タイヤに空気を入れる。サイクリングがてら、16日まで川崎市市民ミュージアムで開催されているハービー・山口さんの写真展『PORTRAITS of HOPE』を見に行く。
 サイクリング・ロードをゆっくり走りながら40分ほどで到着。川崎市民ミュージアムは初めてだけれど、道に迷う事なく来れました。
 「静かなシャッター」「PORTRAITS」「代官山17番地」「1989年、東欧、真冬に咲いた花」「LONDON 」の5つで構成され、240点もの写真が一度に並べられた充実した写真展。

 ハービー・山口さんの初めての写真集となる1985年に発売された『LONDON〜AFTER THE DREAM』(流行通信)は、とても好きな写真集です。生き生きと写し撮られた子供達のスナップ、ジョー・ストラマーやボーイ・ジョージといったミュージシャンの日常を伺わせるようなポートレート、静かで優しい老人達の肖像。見る度になんだか甘酸っぱく、幸福な気持ちにさせてくれる。そして、これらの写真と共に本の前書きに書かれた文章が素敵で、読む度に少しの元気と勇気をもらう。前書きの部分を少しだけ、
 1975年から3年間、テムズ河畔の大きな倉庫の跡に、10名ほどの写真家たちと住んでいた時期があった。その期間、遊びに訪れたマグナムの写真家や同年代の写真家と交わりつつ、僕は自然なスナップ写真にどんどん傾いていった。
 ある晩、ジョゼフ・クデルカという写真家が泊りに来ていた。彼は母国のチェコを逃げ、ブレッソンに認められてマグナムに入った人だ。帰る国もなく、ヨーロッパをさまよいながら、ジプシーの写真を数多く撮っていた。僕は彼に「一人でいて寂しくないのか、写真家になったことを後悔するようなことはないのか」と質問した。「一度決めたら、思い悩まないさ」彼には弱さの微塵も感じられなかった。この言葉を聞いて、僕はすごく心強かった。寂しさや貧困に負けないで、写真を一枚でも多く、心ゆくまで撮ることが、ぼくの夢なのだと、その時思った。
 もし僕が写真をやっていなかったら、僕の知人の数や行動範囲は現在の百分の一にも満たないかも知れない。欲張りかも知れないけれど、この写真集の中に一枚でも好きな写真を見いだしてくれた人たちと、友達になれたら、どんなに素敵なことだろうと思ってしまう。 ハービー・山口

 この写真展で、写真集『LONDON〜AFTER THE DREAM』に収載されていなかったLONDON のシリーズ写真のいくつかも初めて見た。開催期間は16日(日)までと残り少ないですが、オススメです。
 また同じフロアで10月4日まで、60年代〜80年代の時代の息吹 をテーマに「熊切圭介 60年代の光と影 」「女性を撮る」という写真展と、「変革の渦—Graphic Design in 60s-70s」と題したデザイン展があります。こちらは無料ですが、充実した内容です。ただ、写真を見るには照明が?もう少し明るくても良いのではと思います。

サイクリング・ロード

 

→1985年に発売された『LONDON〜AFTER THE DREAM』(流行通信)。

 帰りは首からカメラを下げ、写真を撮りながらサイクリング・ロードをゆっくり走る。少しずつ表情を変える空を眺めながら自転車を漕ぐ。猫スポットによって、久しぶりに猫写真。わりと大漁です(*´д`*)。
 自転車を走らせながら撮ったスナップをブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。8月12日の日記orカテゴリーのお散歩でどうぞ。

ハービーさん写真集
 髪の毛が伸びてきた。短いとシャワーを浴びてもドライヤーなしで直ぐに乾くから楽でいいんだけれど、カットに行くのがちと大変。2ヶ月が限度かな。明日あたり行かなきゃな〜。
8月8日(土)
 家の周りがなんだか静かな感じがするのは、お盆休みに入ったからだろうか?
 雨が降るのか降らないのか??ハッキリしない天気に、カメラを持って散歩に行こうという気にならないので、このところ家で宿題をやっている。アーカイヴ作業中の撮影アーティストのデータに名前を付ける作業で、平仮名や名称未設定になっているファイルをアルファベット表記に変更していくというもの。
 その前段階として、worksgallaryMusicにある海外アーティスト国内アーティストのリストのアルファベット表記を作成(一部どう表記してよいか解らない名前が残っていますが)。まずは、カタカナや平仮名で書いてあったアーティスト名を一つずつ検索にかけて、正しいアルファベット表記を探す。海外アーティストのリストが180(バンド・人)、国内アーティストが270(バンド・人)ほどあるので、これを一つ一つ検索しながらアルファベット表記の確認をするのは思いのほか時間がかかりました(;´Д`)。それでも、インターネットの検索という機能がなかったら、もっと作業は困難で時間も何十倍とかかっていたと思う。
フランソワ・ラジ=アザロ01
FFF

↑1992年の3月に撮影したフランソワ・アジ=ラザロ。ミュージック・マガジン1992年5月号の特集「フランス音楽は変わる」の中のインタヴュー頁用に撮ったもの。その時の誌面にはピガールのヴォーカルで、昨今のフランスのオルタナティヴ・ロック・シーンで最も重要な人物の一人と書いてあるが、撮影した後も音楽は聴いた事がなくて気になっていた人物。そこでアルファベット表記の検索をした後、アルファベット表記の名前でYou Tubeに検索をかけるとこんなのや、こんなミュージック・クリップが。やっぱり面白いおっさんでした(*´д`*)。←は同じ特集で撮影したフランスのファンク・バンド、F.F.F。こちらはライヴを観たし、CDも買って聞いたのですがYou Tubeに検索をかけると、こんなのがありました。

 何か調べものをするとき、最早インターネットの検索なしには考えられなくなりました。検索の結果からまた疑問がわいて、新たに検索をかけたりもする。便利で面白い時代です。が、そうしているうちに、あっという間に時間が過ぎて行くのです・・・orz。

 のりP出頭。なんだか世の中どうなってるんでしょう(゜▽゜*)。手の込んだテレビドラマを観ている印象もある。選挙の夏、異常気象の夏、のりPの夏。どれが後々強く私達に記憶されるんだろうか。

8月5日(水)

 今日から始まった写真家・岡嶋和幸さんの写真展『潮彩』を見に、新宿のペンタックスフォーラムへ。
 岡嶋さんの地元である御宿の海にレンズを向け、朝夕の光を浴びて様々な色彩に変化する波を被写体にした作品です。スローシャッターでとらえられた波が作り出す造形が美しい。プリントに使用した紙の質感とも合わさって、精緻な絵画のようでもあります。
 夕方6時30分から開場横のレストランで行われた写真展のオープニング・パーティに参加。そのまま勢いでビア・レストランでの2次会に参加した後、勢い余って(笑)?ゴールデン街の3次会までお邪魔しました(*´д`*)。楽しかったです。ありがとうございました! 
 写真展は17日までです(火曜日定休、入場無料)。8日(土)、9日(日)の13時〜ギャラリートークがあります。

岡嶋さん写真展
ポストカード
↑岡嶋和幸さん写真展『潮彩』の案内状。→開場限定でポストカード10枚1組の販売もあります。
 
自分のための備忘録を兼ねて、いくつか写真展のご案内。
◎ハービー・山口さんの写真展「PORTRAITS of HOPE」が8月16日まで、川崎市市民ミュージアムで開催されています。
五味彬さんの写真展が8月4日〜22日まで、ギャラリーときの忘れもので開催されます。15日(土)17時半〜、「コレクターのための印画紙講座」と題したギャラリートークが開催されます。
◎フォトグラファー ハルさんの写真展『Couple Jam』が8月4日〜29日まで、ギャラリー冬青で開催されています。
8月2日(日)
 この18年前に撮影した写真をあらためて見て、整った顔立ちだなと思う。ボーイッシュにすることで、美しい顔立ちが余計に際立っていたように思う。

 1991年9月11日、表参道にあったロシア料理店「テアトロ・スンガリー」で彼女を撮影した。
 その写真は、ミュージックマガジン1991年11月号の特集「激動のソ連とロック」の中、劇作家・斉藤憐さんとの対談「川村かおりと ひとときをすごして〜日ソの狭間から見る 私たちの未来」と題された8ページに掲載された。 
川村かおり01
川村かおり02
川村かおり03
 この日、対談の直前に録音するテープレコーダーを急遽スタッフが編集部へ取りに行かなくてはならなくなって、フォトセッションを先にすることになった。バー・カウンターと、グランドピアノが置かれたフロアでポートレートを撮った。この時、ボクは彼女についてほとんど何も知らなかったと思う。どう話しかけていいかも摑めず、わりと淡々とシャッターを切ったように思う。その時のベタ焼きを見ると、フォトセッションは36枚撮り1本分ほど撮影している。いろんなポーズのカットがあるので、ボクがポーズの注文をし彼女が応えてくれたのだろう。笑っている写真、笑顔の写真は一枚もない。たぶんボクは笑顔を注文しなかったのだろうし、彼女が自主的に笑顔を浮かべる事もなかった。
 フォトセッションの後、斉藤憐さんとの対談を撮影した。彼女の生い立ちや、この対談の一ヶ月程前に起こったソ連のクーデター、彼女の音楽感などがそこで語られている。対談中に撮影したフィルム2本分の中に、フォトセッションでは見られなかった屈託のない、或いは少しはにかんだような笑顔の彼女がいる。
 対談の後、表参道の歩道橋の上で斉藤憐さんと並んだツーショットを撮った。ジャケットの下はセックス・ピストルズのTシャツ、短く切ったジーンズから細い脚が伸びている。手の位置や置き方を少しずつ変えてもらいながら撮影していって36枚撮りフィルムの最後、36カット目。それまでレンズを見据えるようにポーズを決めていた彼女が、おどけた顔で横を向いている。その直前、いたずらっ子のような笑顔をカメラに向けた気がした。

 彼女を追悼するミュージッククリップがいくつもYou Tubeにアップされている。この何日かそれらをパソコンの画面で観ている。何度もリピートして聴いている曲がいくつかあるのだけれど、「戦争が起きたら」もその中の一曲。
 戦争が起きたら 君は銃をとるのかな
 戦争が起きたら 僕は銃をとるのかな
 早く天使よ目覚めて 僕らに道を教えて
 早く女神よ目覚めて 僕らに道をてらして

 シンプルな分、力強い曲だなと思う。調べてみたら1991年の3月に発売された『Church 』というアルバムに収録されている。この写真を撮った同じ年で、彼女は20歳。彼女を撮影したのはこの一回だけだけれど、なんだかその後も気になるアーティストだった。音楽そのものよりも、その存在自体が。

 随分と前に梅雨明けが宣言されたけれど、今日も朝から雨が降ったり止んだり。なんだか最近はっきりしない天気が続いている。テレビの天気予報士が、今年の夏は異常気象だと言っている。昨年も一昨年も同じ事を聞いた気がする。湿気った空気が身体にまとわりつく。
 机に座り、You Tubeで彼女の新しい映像を探してクリックする。

7月へ