7月27日(月)

夜景

記念写真

↑左はPhoto by ビアテラスのお姉さん。右はwithビアテラスのお姉さん(前列左)。

ジャンプ

 お昼過ぎから激しい雷雨(;´Д`)。今日は夜7時から地上47階にあるビアテラスにて、暑気払い。この何日間では、一番暑気払いに向かない日だな〜。雨男、雨女は誰だろうと思いながら、小雨になった夕方、電車で出かけていく。
 最寄りの築地駅で降りて地上に出ると雨は止んで、きれいな夕焼けが出ている。47階に上がって皆が揃うまでテラスから夜景を撮影。あと30分早ければ美しい都会の夕景が撮れたかも。雨男、雨女じゃなくて、すごい晴れ男、晴れ女がいるのかもしれない(*´д`*)。
 いつ雨が降ってくるかわからないので、一応個室が用意してあったのだけれど、ワインやビールを持ってテラスからの夜景を楽しむ。
 昼間の雷雨のせいかテラスはほぼ貸し切り状態。

 せっかくなので47階で飛んでみた(゜▽゜*)。楽しそうですね(笑)。

 編集部の皆さん、ご馳走さまでした♪

夜景2枚目
7月26日(日)
 蒸し暑い日が続いていますね。今日も凶暴な暑さ(;´Д`)。暑中お見舞い申し上げます。
 下の写真は昨日食べた、今年最初のスイカです。食べる前に、新藤修一さんのサイト月例展用に撮影してみました。
 今月のお題は「接写」ということなので、マクロレンズの100mmを使いスイカを48の部分に分けて接写。その48カットをフォトショップで一つ一つ合成して1枚のスイカの写真にしてみました。テーマは、マクロレンズによるスイカの解体と再構築です(笑)。少しずつズレたり歪んでいく中に、ポップな面白さが生まれれば良いな〜と。
 合成した後、フォトショップのフィルターメニューでイラスト風に加工。
スイカ
 ようやく重い腰を上げて一昨々日からホームページの移転の準備をして、昨日の夜にほぼ移転が完了しました。
 これまで借りていたスペースは50Mだったのですが、今回移転したレンタルサーバーは1GB。20倍のスペースになりました(゜▽゜*)。これまで容量を使わないように、なるべく写真は小さく圧縮して載せていたのですが、これからは容量を気にせず載せられます。それでいて、月額使用料は1/6ほどになりました(*´д`*)。新しいサーバーが安いというのもありますが、前のOCNがあまりに・・・orz。
サーバー転送

←新しく借りたレンタルサーバーに、このホームページのデータを転送しているところ。こんなどうでもいいような写真も、容量が増えたのでこんなに大きく掲載してみました。
 たぶん何千とあるファイルを、よく間違えずに転送するもんだな〜と感心します(笑)。

 昨日は隅田川の花火大会。今年もテレビ東京の中継番組で楽しみました。2005年の隅田川の花火大会をテレビで観ながら、なんとなく始めた禁煙。もう4年が経った。
 先日初めて撮ってみた調布の花火大会。何気に面白かったので、今度は8月22日(土)に開催される多摩川花火大会を撮ってみようかな〜と思っています。

 さて、新しいサーバーでのこれが最初の更新です。これからもご贔屓に♪これまではeMacでホームページの作成をしていたのですが、これからはMac Proで更新。ソフトが新しくなって、ちょっと使い方も違うので戸惑う事も少々。勉強しながら慣れていきます。

7月22日(水)

 今日は、なにかと注目されていた皆既日食の日。朝起きると、あいにくのお天気。肉眼で観るのは早々に諦めて、テレビ中継で鑑賞しておりました。

 デジタル暗室で使っている色評価用の蛍光灯。卓上型の蛍光灯スタンドと、天井には部屋全体を明るくするナショナルの高演色性蛍光灯FL20S・N-EDLが3本。
 その天井の3本のうち1本はちょっと前から切れていたのですが、残りの2本もチラチラとしてきたので取り替えることに。以前、新宿の量販店へ買いに行った時は取り寄せになったので、今回は照明器具専門店のネット通販で注文。一昨日の夜中に注文して、今日届きました。送料はかかりますが、代引き手数料が無料というのはポイント高いですね♪
  3本新しいものと替えると、随分と部屋が明るくなりました。さっそく本日作成したペット連載のサンプル・プリントを、この色評価用の照明の下でチェック。OKなので、リサイズして事務所チェック用のデータを作り、担当編集者さんに送信。

↓本日届いた、ナショナルの高演色性蛍光灯FL20S・N-EDL。 BILLY COBHAMのソロ・アルバム『Total Eclipse』。邦題は『皆既食』。
  初めて聴いたのは高校生の時ですが、今聴いても”凄い”。コブハムのドラムには勿論圧倒されますが、曲もね、美しい。ジャズとしても、ロックとしても面白いアルバムだと思う。
  今日の皆既日食を記念して、昨日から部屋で流しています(笑)。

 ちょっと遅くなりましたが、18日に開催された調布の花火大会の写真をブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。7月20日の日記orカテゴリーの調布花火大会でどうぞ。

 昨日、衆院解散が行なわれた。8月30日の選挙までドタバタ劇を含め、色々ありそうですね。何がどう変わり動いて行くのか、見ていようと思う。うんざりすることが多いけれど、それも含めて今起こっている事に立ち会えているのは面白い事なんじゃないかとも思っている。過度の期待はせず、注意深く。

7月19日(日)

 暑ぢぃ。本格的な夏の暑さ(;´Д`)。川沿いの桜並木を自転車で走っている時に、今年最初の蝉の声を聞きますた。
 晩ご飯の前に、散歩がてら近所の商店街の夏祭りをぶらっと見に行く。毎年開催されているようですが、こうしてゆっくり見て歩いたのは初めてかもしれない。
 写真を撮りながら祭りの様子を眺めていたら、ポツリポツリと雨。誰かの「虹」という声に、後ろを振り向くと商店街のビルの上に虹が架かっている。虹を見るの、久しぶりだな〜。急に降り出した雨は少し強くなって、しばらくして止んだ。虹はまだ空に架かって、虹とは反対方向の空にはきれいな夕焼けが。夏祭りを見に行った一時間半ほどの出来事。なんだか得した気分。

↓→虹と、駅前の夕焼け。はっきりと見える虹の外側に、うっすらとした虹がもう一つ。
 昨日18日に開催された調布の花火大会を、近所の多摩川から撮影してみました。一眼レフで花火を撮るのは初めて。三脚と18〜250mmのレンズを付けたカメラを持って多摩川の土手へ歩いて行く。花火を打ち上げている会場から離れている分、人集りも少なくて気楽に撮影できます。
 最初は三脚にカメラを付け、シャッタースピードをバルブにして撮影していたのですが、思っていたような写真が撮れなかったので途中から手持ちで。ISO感度をちょっと高めにして夜空に打ち上がる花火を望遠で狙う。ライヴな撮影が楽しい(*´д`*)。
 一昨日の17日は、”NO PET,NO LIFEペットのいない人生なんて!”ペット連載の撮影で静岡まで。この連載で新幹線に乗るのは初めてです(*´д`*)。今回登場していただくのは静岡を拠点に活動する、モデルでタレントで実業家な若い女性の方です。今年の1月末にも出版社のスタジオで、別な企画でしたがお会いしているので、今回は少しだけリラックスモードで。楽しい撮影でした。
↑担当編集者Kさんと、ライターのHさん。取材の後、Kさんが事前に調べてくれていた居酒屋にて打ち上げ。ご馳走さまでした。←静岡おでん、生しらす、はんぺんのフライ、カツオのたたき、静岡割り、焼きそば。地方ロケは楽しい♪
7月16日(木)

 一昨日、関東地方に梅雨明け宣言が出され、昨日、今日と真夏のような暑さ(;´Д`)。ホント、今年は梅雨が短かった。昨年まで使っていた扇風機が壊れたので、今日、新しいのを買ってきた。リモコン付きで2831円。扇風機を買うのは久しぶりですが、随分と安くなっている印象です。

 このホームページの引っ越しをしようと、昨年の秋に購入したAdobeのホームページ作成ソフト『DREAMWEAVER CS3』のガイドブックを読んだりしている。今借りているOCNのスペースは僅か40Mだったか45Mの容量で、月に1600円支払っている。こんど借りようとしているレンタルサーバーは1GBの容量(゜▽゜*)で一年契約なら月々263円。もう比較にもなりません(笑)。
 もっと早くに引っ越そうと思っていたのですが、手続きやら新しいソフトを覚えるのが億劫で延ばし延ばしになっていましたが今月中には何とかしたいな〜と。
 2005年の11月から始めた撮影アーティストのア−カイヴ作業は、スキャンと画像の調整が一通り終了。これから適当にフォルダーに入れられている画像を整理。名称未設定のままのデータもたくさんあるので(汗)、ファイルに名前を付けなくては。同じアーティストでポートレートとライヴ、カラーとモノクロで撮影している場合もある。名前、カラーかモノクロか、ライヴかポートレートかという順番でアルファベット表記にするのが良いかな〜と考えているのだけれど。

↓の写真は雑誌「クロスビート」の仕事で撮影した、デヴッド・バーンのポートレート。この撮影日が自分のスケジュール帳を見ても1997年の4月23日なのか24日なのか、自分の乱筆のせいでわからなかったのですが、石田昌隆さんの『オルタナティヴ・ミュージック』を読んで判明。デヴッド・バーンの写真が掲載された頁に4月24日と記載されている。
 六本木プリンスホテルのインタヴュ−ルームを使っての撮影で、クロスビートの後にミュージック・マガジンの取材があり、ミュージック・マガジンの撮影でスタンバイしていた石田さんとロビーでお会いした記憶がある。
 ちなみにこの写真では首が隠れていてわからないけれど、この日、ディズニーキャラクターの絵が書かれた小さな絆創膏が一枚首に貼られていました。インタヴュ−中のカットに、その様子がわかる写真もあるのだけれど。

↑ようやく撮影日が判明したデヴッド・バーンの写真。→本日購入したリモコン付きで2831円の扇風機。下の写真は着脱式のリモコン部分。

 本日の作業BGMは、『Nusrat Fateh Ali Khan/Swan Song』『Little Feat/Waiting For Columbus』『Joao Gilberto/Joao Gilberto』『Bob Marley&The Wailers/Legend』『Dr.John/Goin'Back To New Orleans』。

 『オルタナティヴ・ミュージック』は、ヌスラット・ファテ・アリ・ハ−ンの頁まで読み終えた。

7月12日(日)

 昨日、今日と快晴ではないけれど空気がサラッとしていて過ごし易い(*´д`*)。
 晩ご飯にカツ丼を作ろうと、サイクリングがてら一駅離れた商店街にある最近よく買いに行っている肉屋さんまで出掛けるがお休み;(´Д`)。しょうがないので近くのスーパーで野菜と海老のかき揚げを買って、卵でとじて丼に。

 昨日は久しぶりに横浜・日ノ出町のグッピー金尾義郎スーパーバンドのライヴを見に行く。一昨年8月の寿町フリーコンサート以来だから約2年ぶりですね。グッピーへ来るのは一昨年の2月以来だから、やがて2年半ぶりになる。いつもは桜木町で電車を下りて、野毛の辺りをぷらぷら歩いてお店に行くのですが、昨日は京急で日ノ出町の2つ先、南太田駅まで行き、そこからお散歩してみました。

 南太田で下りて住宅地を抜けて黄金町まで。伊勢佐木モールを渡り横浜橋商店街、三吉橋通りの周辺を歩く。伊勢佐木町に戻り、福富町、野毛町へ。いわし料理の村田家で、いわしの立田揚げ定食を食べてグッピーへ。ここまで4時間ほどのコース。
←昨日のお散歩写真から。もう少し大きな写真をブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。7月12日の日記orカテゴリーのお散歩でどうぞ。

 8時を少し過ぎてライヴがスタート。スーパーバンドのメンバーは酒井泰三(g)、ナスノミツル(b)、嶋田吉隆(dr) 。ちょっと見ていない間にお客さんの顔ぶれがかわってますね。1階に入り切らなくて2階にもお客さんを入れる、大盛況。
 途中に休憩を挟む2部構成で10時半まで。相変わらずタイトで骨太な音。あとはもう少し新曲を増やして欲しいところ。

 散歩の時に野毛の飲み屋街を歩いていたら、おでん「KENZO」の看板がない。オーシャン・バー「バラ荘」は、「元バラ荘」に変わっていた。
 「バラ荘」は昔、野毛の3杯呑み屋として知られる「武蔵屋」の取材に行った帰りに、ライターのYさんと飲みに行ったんだっけ・・・そんな事をソルティ・ドッグとジン・トニックで少し酔った頭で思い出しながら帰宅した。

←金尾義郎スーパーバンド@グッピー↓ライヴ終了後、グッピーにて。Photo by バタやん。ありがとう。
 今日は都議会議員選挙。夜11時を過ぎた現在、民主が第一党に確定とテレビのニュースが伝えている。
7月8日(水)
 新宿までプリント用紙とインクを買いに出るついでに?入谷の朝顔市を見にJRの鴬谷駅へ。入谷の方まで歩いて行くと、歩道にテントを掛けた朝顔の市がズラリと並んでいる。あちこちで配られている”入谷の夏、金鳥の夏、”と書かれたうちわを一本もらう。ひと通り朝顔市の様子を楽しんでから、入谷と下谷の路地をカメラぶら下げてお散歩。
 曇り時々雨のお天気。傘を開いたり閉じたりと忙しない。酒屋のご主人にすすめられて初めて買った”麦とホップ”を飲みながら、歩いた事のない路地へ入って行く。時おり吹いてくる風が気持いい。幸せな時間。
↓→本日のお散歩写真から。

 上野までブラブラ歩いて、電車で新宿へ。インクと用紙を購入して帰宅。
 本日のお散歩写真をブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。7月8日の日記orカテゴリーの入谷の朝顔市お散歩紫陽花でどうぞ。
 明日、明後日は浅草のほおずき市、25日(土)は隅田川の花火大会、来月29日(土)はサンバカーニバル。下町は年中行事がいっぱいで忙しい(*´д`*)。年中行事の詳細はこちらで。

☆自分のための備忘録を兼ねて写真展のご案内
◎ハービー・山口さんの写真展「the Roots Special〜CHEMISTRY〜」が7月12日まで、銀座のリコーフォトギャラリーRing Cubeギャラリーゾーンであります。
hanaさんの写真展「Hawaii Holoholo Photo」が7月1日〜15日(火曜日定休)まで、銀座のリコーフォトギャラリーRing Cube9階特設会場であります。作品5点と70枚以上に及ぶスライドショー(3種類あるので日ごとに変わります)だそうです。
渡部さとるさんの写真展「 da.gasita2009」が7月2日〜31日(日曜、月曜、祝日は休館)まで、ギャラリー冬青で開催されています。
◎ハービー・山口さんの写真展「PORTRAITS of HOPE」が8月16日まで、川崎市市民ミュージアムで開催されています。
岡嶋和幸さんの写真展「潮彩」が8月5日〜17日(火曜日定休)まで、ペンタックスフォーラムで開催されます。

 さて、明日こそプリントしよ。

7月6日(月)
 起きたらシトシトと雨が降っている。梅雨らしい、しっとりとした空模様。今年は案外珍しい。
 今日は電車に乗ってプリンターのインクと用紙を買いに行こうと思っていたけれど、予定を変更して雨の中を紫陽花のある風景を探して近所を散歩。これから満開を迎えるような紫陽花もあるけれど、全体的には枯れはじめてますね。
  紫陽花の写真は思ったほど撮れなかったけれど、雨に濡れた木々の葉が美しい。夕方、雨の止むまでの2時間ほどのお散歩。
←↓お散歩写真から。もう少し大きな写真をブログ、きはらもりおのDIGITAL DARK ROOM 別館 に載せておきました。7月6日の日記orカテゴリーの紫陽花でどうぞ。紫陽花とは関係ない写真もいっぱいありますが;(´Д`)。

 家に帰り、昨日スキャンしたフイルムのア−カイヴ作業。ネガに付いたキズやゴミを取り、階調を整える。
 本日の作業BGM『Everything But The Girl/Walking Wounded』『Ben Watt/North Marine Drive』『Nirvana/MTV Unplugged in New York』。

7月5日(日)

 デジタル暗室は、まだプチ印刷所として作業中。思っていた以上にインクの消耗が激しい。昨日のプリントの途中で予備のインクも切れてしまった(;´Д`)。家の近くのダイエーに入っていたラオックスが最近閉店してしまったので、今日はプリントはお休み。明日、電車でプリント用紙とインクを買いに行かなくちゃ。なんだかね、エプソンのために働いているのか!?ってくらい用紙とインクを買ってる気がする・・・orz。
 プリント作業のかわりに、本日はア−カイヴを少々。フイルムのスキャンはほぼ終了したので、床に放置されていた大量のフイルムとベタ焼きを少しずつケースに仕舞っていたところ、料理雑誌で撮影した料理人の方のポートレートが出てきたのでスキャンしました。
 柴田書店の専門料理という雑誌で撮影したクイーンアリスの石鍋さんと、青柳の小山さんのポートレート。この頃、他にも色んな料理人の方を撮影しているはずだけれど、フイルムごと編集部に渡していて自分の手元には殆ど残っていない。たぶんこの写真は扉ページで大きく使うので、手焼きの大きなプリントが欲しいと言われて自分で暗室作業をしたので残っているのかな。    

←月刊「専門料理」1996年1月号。クイーンアリスの石鍋裕さん、青柳の小山裕久さんの対談”フランス料理と日本料理、技術論について語ろう”にて撮影。8ページの企画。
 2枚とも雑誌に掲載した写真とは違うカットです。
 当時のスケジュール帳を見てみたけれど、撮影日がわからず。たぶん95年の暮れ頃?

 先日購入した『オルタナティヴ・ミュージック』。もともと本を読むのがメチャクチャ遅いのと、色んな作業の合間に読んでいるので、まだアマリア・ロドリゲスです(汗)。
 この本は石田さんが6X6(cm)のカメラを使っていた1986年〜2004年までに撮影したミュージシャンの写真から120枚をセレクトして撮影順に並べてある。1986年〜2004年という期間は僕にとっても何だか特別な時代だったように思う。
 初めて買った一眼レフカメラ、ミノルタα7000で最初に撮影したのがロックバンドを率いてライヴハウスで歌っていた三原じゅん子さんで、それが1985年の11月。最後に来日アーティストの撮影をしたのはオフィシャル・カメラマンとしてステージについたティナリウェン のライヴで、これが2005年の9月。
 石田さんの本では1989年から1994年までに撮影した写真が多いが、僕も自分の撮影リストを見ればウオーマッド'91、'92を挟んだこの期間が一番ミュージシャンを撮影しているかもしれない。実際、ライヴやフォトセッションの場で石田さんと一緒になったりすれ違ったりしたのは、この頃が多かったと思う。はたしてそれは音楽シーンがエキサイティングだったから、という理由なのかはわからないけれど。もっと複雑な、いや単純な経済的な要因もあるかもしれない。バブルが始まった80年代の後半はブラック・ミュージックの来日ラッシュで、90年代の初めはウオーマッドを初めとするワールド・ミュージックのイヴェント、コンサートが多数開催された。ライヴの撮影に行くとたくさんのカメラマンがステージ下の撮影ブースにいて、場所とりが大変だった。それが徐々に撮影ブースはガラガラになっていく。それがバブルの崩壊ときっちりシンクロしていたかは定かではないけれど。一番印象に残っているのは1997年5月15日、渋谷クアトロでの忌野清志郎withデ・ガ・ショーのライヴで、この日は初めてステージ下のカメラマンが自分一人で驚いた。音楽そのものがエキサイティングであるかとは別に、音楽雑誌や媒体に余力がなくなり自前でカメラマンを出さずレコード会社や事務所が用意したオフィシャル・カメラマンの撮影した写真を段々と流用することが増えて行った気はする。
 それにしてもNWAの次にアマリア・ロドリゲスがきて、ボビー・ギレスピ−(プライマル・スクリーム)に続く、この振り幅の広さ。ラインナップされた120のアーティストの名前を見ればその凄さがわかる。キャプションはまだ途中までしか読めていないけれど、その120(人・バンド)の音楽との出会い、音楽の生まれた背景、データがきっちりと書かれていて、その労力にも驚かされる。でも、なにより掲載されている120枚のポートレイト(一部ライヴや記者会見の写真もあるけれど)が魅力的。リ−・ペリーの写真は何回見てもカッコイイし、ブダペストで撮られたシェベスチェーン・マールタの写真は以前にミュージック・マガジンで見たと思うけれど佇まいが美しい写真だな、と思う。
 さて、これから布団に寝転がって、もう少しだけ読み進めよう。

6月へ