「きまぐれオレンジ☆ロード」で知られるまつもと泉がCDーROMで見せる
「21世紀の次世代マンガ」としてプロデュースしたCOMIC ON。1996年2月にvolume1を発売し、
1997年10月のvolume5で休刊となった。
毎号スペシャルインタビューというコーナーでの撮影を担当した。
撮影は雑誌と同じく一眼レフカメラに35mmのフィルムを使用してのものだが、
それをパソコンに取り込んだあと、様々に加工できるのが新鮮だった。まだフィルム・スキャナーも持っていなくて、
コダックのフォトCDでデータにしていた。
当時はフォトショップがバージョン3から4に変わる頃だったかな。
まつもと泉がこの「COMIC ON」を製作するために設立したジェネシスで、フォトショップのあれこれを
いろいろ勉強したような気がする。
撮影した写真がフォトショップというソフトで様々に加工できる面白さ!
まあ、今あらためて見るとその稚拙な画像処理に顔が赤くなるのもあるけれど。。。

時々、思い出したようにこの「COMIC ON」を見ることがある。
ディレクターというオーサリング・ソフトによって動きを与えられたマンガの1コマ1コマ。
それはテレビのアニメーションのようにスムーズな流れるような動きではないけれど、
でも、だからこそ今見ていても面白というところもある。
色々あって休刊ということになったけど、制作者たちの志しは高かったと今も思う。
発売前のバグ取りのために東芝EMIで徹夜したり、文字直しの日々(笑)。ちょっと懐かしい。

さて、次はどんなことをやるのかな?寺嶋さん。ゆっくり気長に見守っております。


COMIC ON volume1
東芝EMI
「平井和正の世界」
    撮影

COMIC ON volume2
東芝EMI
「平井和正&
     泉谷あゆみ」
「飯野賢治VS
     まつもと泉」
     撮影

COMIC ON volume3
東芝EMI
「声優 古谷徹の
素顔」
     撮影

COMIC ON volume4
東芝EMI
「声優 宮村優子の
素顔」
     撮影
COMIC ON volume5
東芝EMI
「声優 鶴ひろみの
素顔」
     撮影

DIGITAL。これまでもモノクロ35mmの仕事は、時にはフイルムをスキャンして
パソコンとフォトショップによる暗室作業でデータ入稿したりもしてきたけれど、
引き伸ばし機を片付けてしまった今、これからのモノクロ・プリントは、
デジタル・ワークが中心。とはいえ、まだダーク・カーテンは吊ってあるけれど。。。
最近は飲食店のホーム・ページ用のメニュー写真や、インターネット・ショッピング用の
商品撮影というのも少しづつやっているけれど、
初めてのデジタルによる仕事はこれかな?